「サンダルを履くと足の甲が痛い」
「サンダルで歩くと足のすじがズキズキと痛くなる」
このようにサンダルによる足の痛みを抱えていませんか?
サンダルはスニーカーに次いで持っている数が多いと答える方も多いです。
せっかく購入したサンダルも痛くて諦めてしまったという方もいらっしゃるのではないのでしょうか?
実際、サンダルで痛くなってしまった方の多くは
「絆創膏を貼って当たらないようにしている」
「ワセリンを塗っている」
といった対応をされている方が多いです。
しかし、サンダルで痛みが出る原因は靴擦れだけではありません!
足の腱が炎症を起こしていたり、関節の問題も考えられます。
そのため単に靴擦れと思って対応していると痛みが改善せず、悪化する恐れもあるので注意が必要です。
痛みが気になる方の中には、病院を受診するタイミングがわからないという方もいらっしゃると思います。
本記事では、そのような悩みや問題を解決することができます。
体と痛みの専門家である理学療法士が、下記のポイントをわかりやすく解説していきます。
ご紹介するケアの他にも、当院では筋膜リリースという施術法を用いて痛みを即時的に改善する施術を行っております。
足の甲の痛みをすぐに治したい!という方は、コチラからお読みください。
※セルフケアや自己判断は心配、という方はまず病院を受診することをおすすめします。

目次
サンダルで足の甲が痛いのは靴擦れだけじゃない?
実は、サンダルで足の甲が痛くなるのは靴擦れではない場合があります。
痛みの原因と考えられるのは以下の3つです。
- 靴擦れによる痛み
- 足の腱鞘炎
- 足の関節の問題
上記の問題は、痛みの起こり方から対処法まで異なります。
正しく理解することが痛みの解決へつながります。
どの項目に当てはまるか見ていきましょう。
靴擦れによる痛み
まず考えられるのは靴擦れによる痛みです。
そもそも靴擦れはなぜ起こるのでしょうか?
靴擦れは物理的に足と靴が繰り返し当たり摩擦を起こし足が痛くなる現象です。
具体的には以下のようなポイントに当てはまる場合は注意が必要です。
- サンダルの素材が硬い
- ベルトのステッチや縫い目が当たる
- 足のサイズに合っていない
- むくみを考慮してサイズが調整できていない
- 正しく履けていない
主に上記のポイントに当てはまる場合は、靴擦れが起きやすくなるので注意しましょう。
足の腱鞘炎
次に注意したいのは靴擦れではなく足の腱が炎症を起こしている場合です。
炎症を放置してしまったり間違えて対応してしまうと炎症が悪化する恐れがあるので注意が必要です。
具体的には以下のポイントで靴擦れと分けて判別しましょう。
- 足の甲がズキズキと痛い
- 足の甲が縦に走るように痛い
- 足の甲が腫れて熱を帯びている
- 内出血がある
上記のような症状がある場合は、腱鞘炎の可能性が高いです。
※症状が強い方は無理をせず、整形外科を受診しましょう。
また腱鞘炎には炎症が起こる部位によって症状や対応が異なります。
詳しくは後ほどご紹介していきます。
足の関節の問題
最後に考えられるのは足の関節の問題です。
具体的に考えられるには以下のものになります。
- 変形性足関節症
- リスフラン関節症
原因としてはスポーツのしすぎや体重の増加、偏ったバランスになります。
詳しい内容は後ほど解説していきます。
サンダルで足の甲がズキズキ痛いのは腱鞘炎?
サンダルでズキズキと足の甲が痛む場合、靴擦れではなく腱の炎症が起きているかもしれません。
腱鞘炎は放置しておくと痛みが悪化する危険性もありますので、しっかりと理解し痛みを判別していきましょう。
主に考えられるのは以下の3つです。
- 長趾伸筋炎
- 長母指伸筋炎
- 前脛骨筋炎
詳しく見ていきましょう。
長趾伸筋炎
長趾伸筋炎は足に付着する長趾伸筋が炎症を起こしている状態となります。
長趾伸筋は主に足の人差し指~小指を反らす働きがあります。
- 主な症状=痛みやしびれがある
- 痛みのタイミング=サンダルで歩いている時
- なりやすいタイプ=長時間歩く、ヒールやサンダルが多い
- 主な治療法=硬くなった筋肉の硬さを和らげる
痛みの発生機序としては、サンダルで歩いている時に足が離れないよう指先を反らすような動作が続きます。すると、筋肉が疲労し硬くなり痛みを起こすのです。
長母趾伸筋炎
次に長母趾伸筋炎です。
長母趾伸筋は、長趾伸筋とは異なり足の親指を反らす働きがあります。
- 主な症状=痛みやしびれがある
- 痛みのタイミング=サンダルで歩いている時
- なりやすいタイプ=長時間歩く、ヒールやサンダルが多い
- 主な治療法=硬くなった筋肉の硬さを和らげる
長母趾伸筋も長趾伸筋と同様の症状が現れることが多いです。
しかし長趾伸筋と判別したいのは、上記に掲載した筋肉の走行周囲に症状が出ているかどうかです。
履いているサンダルのサイズが小さい、もしくは大きすぎても同様に腱鞘炎は起きます。
しっかりと靴擦れと判別していきましょう。
前脛骨筋炎
最後に考えられるのは前脛骨筋炎です。
前脛骨筋は以下のように足に付着しており、足首を反らす働きを持つ筋肉です。
- 主な症状=下腿の外側に痛みがある
- 痛みのタイミング=サンダルで歩いている時
- なりやすいタイプ=長時間歩く、偏平足やハイアーチ
- 主な治療法=硬くなった筋肉の硬さを和らげる
前脛骨筋は、足を反らすだけでなく足の形状を保つアーチを支える役割を持っています。
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引用:日本経済新聞
前脛骨筋は比較的筋肉が小さく、疲労もしやすいので硬くなり痛みが出やすいのです。
サンダルで歩くと足の甲が痛いならリスフラン関節症?
最後に考えられる原因としてリスフラン関節症があげられます。
リスフラン関節は足首と足の指の間にある関節です。
上記のリスフラン関節が外反母趾や体重の偏ったかけ方によって炎症を起こし、痛みが起こるのです。
症状として、痛みやしびれ、知覚鈍麻を伴うのが特徴的です。
主な診断はレントゲン、視診・触診などで行います。
治療法としては、オーダーインソール、変形が強い場合は手術の適応にもなります。
基本的に関節の変形は自然に治らないため不安な方は、一度整形外科へ受診することをおすすめします。
サンダルで足の甲が痛い受診の目安は?
痛みの原因として靴擦れや腱鞘炎、関節症など様々なものを解説してきました。
では、原因にかかわらずどのような場合に受診したらよいのでしょうか?
受診の目安を以下にまとめてみました。
- 痛みがとても強い
- 熱と腫れがある
- 痛みのきっかけが転倒や外傷
上記に当てはまる方は、受診の必要性があります。
受診すべき科は整形外科をおすすめします。
受診した際には、痛みのきっかけから受診までの状態を時系列で説明ができるとなお良いです。
上記の項目に当てはまらない方は、セルフケアも有効的です。
正しいセルフケアについてご紹介していきます。
サンダルで足の甲が痛い5つの正しいセルフケア
ここまでサンダルで足の甲が痛くなる原因や詳しい病態、受診の目安についてご紹介してきました。
ここから痛みに対する効果的な5つのセルフケアについてご紹介していきます。
主な内容は以下の5つです。
- 安静
- サンダルの形状を見直す
- ストレッチ
- マッサージ
- テーピング
詳しい方法を順番に解説していきます。
痛みが強い時は安静
最も重要なのは痛みを我慢しないことです。
具体的には以下のポイントに当てはまる方は、無理をせずに安静をおすすめします。
- サンダルを脱いでも痛みが続く
- 触ると強い痛みがある
- 痛い部位が腫れている
不安な方は、病院の受診予約を済ませて安静を取りながら待つことが大切です。
場合によっては、湿布タイプなどの消炎外用薬なども有効な場合があります。
安静を優先するのか、受診を優先するのかは前述した受診の目安を参考にしてみてください。
サンダルの形状を見直す
痛みがそれほど強くない方やサンダルを履いていない時に痛みが落ち着く方は、サンダルの形状を見直すことをおすすめします。
サンダルの形状や材質によって足に当たっている場合もあります。
以下のポイントに当てはまるかチェックしてみましょう。
- デザインの端が硬い
- 革が折り込まれていて当たっている
- ベルトやステッチの裁断面が当たっている
- バンドの隙間に食い込みやすくなっている
他にもサンダルのデザインや形状によって特徴がありますので、実際に履いている様子を左右で比較しながら確認してみましょう。
痛くなりやすい例を画像でご紹介します。
ストレッチ
続いて、足の痛みに効果的なストレッチをいくつかご紹介していきます。
ストレッチの目的としましては、筋肉の柔軟性を高めること、疼痛の緩和を目的としています。
※運動の注意点として、患部が腫れている、痛みが強い、運動中に痛みが増えた場合はストレッチを中止または控えましょう。
長趾伸筋のストレッチ
長趾伸筋は足の人差し指~小指を反らす方向に動かす筋肉です。
開始姿勢:椅子に座った姿勢
- ストレッチする足をあぐらをかくように反対の足に乗せる
- 手を使って乗せた足の人差し指~小指を曲げる
- 足首を一緒に倒しながら10~15秒キープ
- 2~3セット繰り返す
長母趾伸筋のストレッチ
長母趾伸筋は足の親指を反らす方向に動かす筋肉です。
開始姿勢:椅子に座った姿勢
- ストレッチする足をあぐらをかくように反対の足に乗せる
- 手を使って乗せた足の親指を曲げる
- 足首を一緒に倒しながら10~15秒キープ
- 2~3セット繰り返す
前脛骨筋のストレッチ
前脛骨筋は足首を内に向けながら反らす筋肉です。
開始姿勢:椅子に座った姿勢
- ストレッチする足を組むように反対の足に乗せる
- 手を使って乗せた足のつま先を倒す
- 反動をつけずにゆっくり動かし10~15秒キープ
- 2~3セット繰り返す
記載しているセット数は目安になりますので、状態に合わせて変えていきましょう。
マッサージ
次は、マッサージです。
マッサージを行うことで、硬い筋肉や筋膜に対し直接ほぐす(ダイレクトマッサージ)ことができます。
当院で行っている筋膜に対する介入は痛みの改善にとても効果的です。
動画を交えて紹介していますので一緒に確認しながらやってみましょう!
足の外側のマッサージ
開始姿勢:膝を立てて座る
- 足を反らし外側のすじを触る
- すじの上を指の腹でなでるようにマッサージする
- 硬いところがあれば集中的に行う
足の内側のマッサージ
開始姿勢:膝を立てて座る
- 足首を反らす
- 一番浮き出るすじと内くるぶしの間を触る
- 指の腹で上下にマッサージ
テーピング
最後に、足の甲の痛みに効果的なテーピングについてご紹介します。
ちなみにどんなテーピングを選んだらいいかわからない方はコチラを参考にしてみましょう。
それでは早速巻き方について順番に解説します。
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①足の甲に対し横向きにテープを張る
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②並ぶように上にもう一枚貼る
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③1枚目に重なるようすねにかけて縦に貼る
引用:Medicalook
※テーピングを行うことで皮膚がかぶれたり赤みが出る場合には、試用を控え医療機関にご相談ください。
今すぐ取りたい痛みは理学ボディへ
今すぐ足の甲の痛みを取りたいという方は、ぜひ理学ボディにご相談ください!
理学ボディでは、国家資格保持者である理学療法士が筋膜リリースという技法を用いて施術を行っております。
筋膜リリースとは、全身にある筋膜に対し施術を行うことで痛みや動きの問題を即時的に改善できる治療技術です。
筋膜リリースについてもっと知りたい!という方は以下の記事をおすすめします。
この記事では、痛みを抱える多くの方に肩や腰、股関節から膝など様々な部位で効果を実感していただいた例をご紹介しています。
足首に対する施術効果が知りたいという方はコチラもおすすめです。
上記の記事では、足首周囲の痛みに対し筋膜リリースを行ったところその場で痛みを改善させることが出来ました。
当院では、痛みや動きの問題をしっかりとヒアリングし丁寧な対応を行うことでその効果を実現できています。
そのため、理学ボディでは3回以内の卒業を目標としています。
足の痛みがなかなか改善できない、早く治したいという方はぜひ一度ご相談ください。
すぐには来れない!という方にも当院では、LINEで痛みの診断や効果的なマッサージ動画を配信しています。
まとめ
今回は、サンダルで足の甲が痛くなる場合の注意点やセルフケアについてご紹介してきました。
まとめると靴擦れと腱鞘炎、関節症の問題をしっかりと判別すること、問題に適したセルフケアを行うこと、状況によって受診を行うことが重要です。
しかし、痛みの程度が変わらない。
セルフケアはうまく出来ないし、習慣的にやる時間もない。
そのような方もいらっしゃると思います。
そんな方はぜひ理学ボディにご相談ください。
専門家による確かな技術で、しっかりと効果を実感できます。
痛みを治して楽しくお気に入りのサンダルを履きましょう!