「スノボをやった次の日に首が痛い!」
「何を基準に病院に行ったらいいかわからない!」
このようにスノーボードによる首の痛みで悩んでいませんか?
スノーボードによる首の痛みは、筋肉痛やムチ打ちなどいろいろな原因があります。
なんとなく痛いけど時間が経てば治るかなと思ってはいませんか?
肉離れやムチ打ちが起きている場合、症状が徐々に悪化してしまうケースがあり、とても危険です。
「首が痛いけど、原因がよくわからない。」
「自分の判断で対処するのが不安。」
そんな方も多いと思います。
でも安心してください!
本記事では、体や痛みの専門家である理学療法士が下記のポイントをわかりやすくご紹介していきます。
記事を見ながらすぐにチェック、対処できますので一緒に確認しながらやってみましょう!

目次
スノボで首が痛い時に考えられる3つの原因
どうしてスノーボードによって、首が痛くなってしまうのでしょうか?
それはスノーボードという競技の特徴にあります。
- 転倒時の衝撃が強い
- 普段使わない筋肉を使う
主に考えられるのは上記のものになります。
競技の特徴から考えられる痛みの原因を3つにまとめました。
- 筋肉痛
- 肉離れ
- ムチ打ち(頸椎捻挫)
これら3つの原因は発生の仕方や、適切な対処法まで異なります。
痛みの原因を判別するうえで、チェックするべきポイントがあります。
何が当てはまっているか以下のものを確認してみてください。
- いつ痛むのか
- どこが痛いか
- どんなふうに痛むのか
- めまい、吐き気、痺れなどの症状はないか
それでは具体的に3つの原因について解説していきます。
筋肉痛
まず考えられるのは筋肉痛です。
筋肉痛とは、不慣れな運動や過度な負荷によって引き起こされます。
痛みは、以下のことが原因で起こります。
- 筋肉が過度に筋繊維が細かく損傷する
- 損傷した部位が回復する際に炎症を起こす
- 炎症とともに発痛物質が生成され、痛みがでる
筋肉痛ならすぐに痛くなるイメージがありますが、筋肉痛にも種類があります。
- 即発性筋痛
- 遅発性筋痛
筋肉痛は上記のものに分かれています。
即発性筋痛
即発性筋痛は簡単にいうと運動中もしくは運動してすぐに起こる筋肉痛のことです。
損傷した部位に水素イオンという疲労物質がたまることが、痛みの原因です。
瞬間的なスピード、重量を伴う運動によって起こりやすいです。
遅発性筋痛
遅発性筋痛は簡単に言うと運動後数時間から数日経過してから起こる筋肉痛のことです。
損傷した筋繊維から発痛物質が発生し、徐々に感じることで緩やかな筋肉痛として起こります。
同じ動作を繰り返したり、不慣れな運動を繰り返し行うことで起こりやすいです。
スノーボードによる首の痛みは、競技を普段からやり慣れていない人に良く見られます。
そのため首の痛みが下記のものに当てはまる方は、筋肉痛の可能性が高く、遅発性筋痛に当てはまると思います。
- いつ=競技から翌日以降で首を動かすと痛い
- どのように=ギューッと痛みを感じる、重い
- どこが=首すじ、首から肩にかけて
- めまいや吐き気などの症状はない
筋肉痛として注意したいのが、痛みが過度に強かったり、だんだんと悪化している場合は整形外科を受診しましょう。
肉離れ
肉離れは、正しく筋挫傷といい筋繊維そのものが部分断裂、もしくは全断裂を起こした状態をいいます。
肉離れは筋肉痛よりもリスクが高くなりやすいので注意が必要です。
以下のものに当てはまる場合は、肉離れを起こしている可能性が高いです。
- 首が動かせないほど痛い
- 左右くらべると患部が少しくぼんでいる
肉離れが起きた場合、かなり強い痛みが出るのが特徴です。
原因としては、転倒や何かにぶつかることで筋肉が急激に伸ばされ、張力に耐えれなくなることで断裂が起こります。
状態にもよりますがそのような場合は、注意が必要です。
重症度により、安静、湿布、ぬり薬、内服薬などの治療法が必要になりますので、医師の診断・治療を受けてください。
マッサージとストレッチは、治療にも予防にも大切です。
■参照元:公益財団法人日本整形外科学会
ムチ打ち(頸椎捻挫)
スノーボードで起こる首の痛みで特に注意したいのがムチ打ちです。
ムチ打ちは、現象を表す用語で外傷性頚部症候群ともいわれます。
その中でもスノーボードによって起こりやすいのが頸椎捻挫です。
ほかにも患部の症状や状態によって名称が異なるので注意が必要です。
「むち打ち損傷」「外傷性低髄液圧症候群」「外傷性髄液減少症」などの正確ではない病名が付いていることも少なくありません。
■参照元:公益社団法人日本整形外科学会
ムチ打ちになってしまうとどのような症状が起こるのか、いかにまとめました。
- 受傷後1~3カ月間、首や肩が痛む
- しびれやめまいなどの症状
- 長期間の安静が必要となる
「首の痛みが本当にムチ打ちなのか気になる。」
「ムチ打ちになったらどうすればいいの?」
と気になる方もいると思います。
ムチ打ちに関する詳しい判断基準や治療の流れはコチラでご紹介しています。
スノボの最中や後に首が痛いなら筋肉?
スノボの最中や後に首が痛い場合は筋肉痛が考えられます。
あまりスノボをやらない、初心者の方に多く起こります。
症状としては、
- 首筋を動かすと痛い
- 筋肉を伸ばすと痛い
- めまいやしびれなどの症状はない
ということがあげられます。
遅発性筋痛の場合は、筋繊維の損傷が痛みとともに数日程度で回復します。
筋肉痛が原因となる場合に効果的な対処法はコチラでご紹介しています。
転んで首が痛いならムチ打ち?
スノーボードによってムチ打ちが起こる最も多い原因が転倒です。
競技が比較的不慣れや初心者の方に起こりやすいです。
転倒したとき、体は頸椎を守ろうと首の筋肉を緊張させます。
すると筋肉は耐え切れなく部分断裂が起こることもあるのです。
特徴としては、以下のものが判断基準となります。
- いつ=安静時も常に痛い
- どのように=強い痛みもしくは肩こりのように重い
- どこが=首すじ、首から肩にかけて
- めまいや吐き気、しびれなどの症状がある
痛みが強かったりめまいなどほかの症状がある場合は、不安で安静をとりたくなりますよね。
ですが、ムチ打ちによる痛みで注意したい場合があります。
受傷後しばらくの間(1~3か月)は局所に痛みが生じますが、この期間に局所を安静にする習慣がつけば痛みが長引く原因となります。骨折や脱臼がないのに長期にわたって頚椎のカラー装着を行うと、頚部痛や肩こりが長期化する原因となります。
■参照元:公益社団法人日本整形外科学会
このようにムチ打ちの場合は、安静にするだけでは痛みが長期化してしまうケースがあるので注意が必要です。
では、自分の判断だけでは不安な時は何を基準に病院を受診したらよいでしょうか?
続いて病院に行くべき危険なケースについてご紹介します。
こんな時は要注意!病院に行くべき危険なケース
頸椎捻挫を含む外傷性頚部症候群では、症状の出方に個人差が生まれやすいです。
上記で解説した判断基準に当てはまらなくても、徐々に重症化してしまうケースもあるので注意が必要です。
病院に行くべきか悩んでいる方は以下の判断基準を参考にしてください。
- 痛みは弱いが転倒時に頭を打った
- 日に日に症状が強くなっている
- 痛みは弱いがめまいやしびれ、吐き気を伴う
上記のものに当てはまる方は、整形外科病院の受診をおすすめします。
頸椎捻挫の注意すべきところは、たとえ症状が軽くても慢性化しやすく、重症化しやすいというところです。
したがって症状が軽くても不安がすこしでもある方は一度、受診することが大切です。
頸椎捻挫の治療と予防については以下の通りです。
骨折や脱臼がなければ、受傷後2-4週間の安静の後は頚椎を動かすことが痛みの長期化の予防となります。安静期間はできるだけ短い方がよいでしょう。慢性期には安静や生活制限は行わず、ストレッチを中心とした体操をしっかり行うことが最良の治療となります。
■参照元:公益社団法人日本整形外科学会
病院を受診した後は、医師の判断に従いますが、予後を良好にするためには安静期間をできるだけ短くすることが大切です。
では、具体的にどのような対処法を行えばよいのでしょうか?
続いて、スノボで首が痛い時に行える対処法についてご紹介していきます。
スノボで首が痛い時の4つの対処法
ここまでスノボによって首が痛い原因や症状についてご紹介してきました。
続いて、それらの症状に対し適切に対処できる4つの方法について解説していきます。
- 安静
- ストレッチ
- マッサージ
- トレーニング
首は細かな筋肉や神経なども集まる部位です。
自己判断で痛みを悪化させないよう一緒に確認していきましょう!
安静
なにもしていなくとも常に痛い、首や肩を動かしたときに痛いという場合はまず、安静をとりましょう。
筋肉痛や打撲などの場合は、安静によって痛みの解消を望めるケースが多いです。
注意点として、頸椎捻挫の場合は、前述したとおり過度な安静や固定は痛みを慢性化する恐れがあります。
安静の目安としては、数日~1週間程度。
姿勢としては、首がねじれずまっすぐ前を向いた状態が良いでしょう。
軽度なものであれば保存療法のみで済む場合もありますが、医師の指示に従うことをおすすめします。
ストレッチ
十分に安静がとれたら少しずつ動かしていきことが大切です。
安静期間中は、筋肉も休んでいるため縮まって活動しにくくなっています。
痛みを再発させないためにもストレッチは大切です。
ストレッチは以下の効果を目的としています。
- 痛みを軽減させる
- 筋肉の柔軟性を高め再発しにくくする
- 姿勢の改善、負担を減らす
それでは首を中心としたストレッチをいくつかご紹介します。
首の後ろのストレッチ
開始姿勢:立ち姿勢
- 頭の後ろで両手を組む
- そのまま頭を下に倒し首の後ろを伸ばす
- 両肘を使づけるようにし10~15秒キープ
首の側面のストレッチ
開始姿勢:椅子に深く座った状態
- 顔を正面に向け片方の手で反対の側頭部を押さえる
- 押さえた手を使ってゆっくりと反対に首を倒す
- そのまま10~15秒キープ
首の前面のストレッチ
開始姿勢:椅子に深く座った状態
- 胸の前で両手を重ね両方の親指を鎖骨に当てる
- ゆっくりと上を向いて首の前面を伸ばす
- そのまま10~15秒キープ
これらのストレッチを1日に1回、余裕があれば2~3セット行いましょう。
注意点として、ストレッチ中に痛みやしびれが強くなる場合はすぐに中止してください。
マッサージ
「ストレッチでうまく筋肉が伸ばせない。」
「局所的に硬いところを感じる。」
という方はマッサージが有効です。
ストレッチは主に筋肉自体を伸長させる方法ですが、上記のような方にはうまくいかない場合があります。
筋肉には、筋膜と呼ばれる筋肉を覆う薄い膜があり硬さによって痛みを感じやすい組織があります。
今回は硬くなった組織を伸ばすのに有効な筋膜へのマッサージ方法をご紹介します。
首の後面のマッサージ
- 後頭部の髪の生え際から指2本分上を触る
- 指の腹でなでるように縦と横に動かす
- 2方向ずつそのまま指の腹でほぐす
首の前面のマッサージ
- 首を左に向ける
- 首の前面、右側に浮き出た筋の外側に指を触る
- そのまま指の腹でやさしくほぐす
トレーニング
首の痛みが軽減してきたら徐々に筋力や可動域を獲得するためのトレーニングを行います。
トレーニングによって安静時に休んでいた筋肉を徐々に動かし痛みや姿勢を改善させることを目的としています。
筋肉痛解消後や軽い頸椎捻挫に対してはトレーニングはとても有効的です。
今回ご紹介する首のトレーニングは比較的首に負担がかかりにくいものになります。
しかし、首には体に重要な神経や血管が多く走行しています。
運動中に痛みやしびれなどの違和感を感じたらすぐに中止してください。
首の後面のトレーニング①
開始姿勢:椅子に座った状態
- 首を動かさずに目線を上に向ける
- 5~7秒間キープする
- 休憩を5秒入れて10回繰り返す
首の後面のトレーニング②
開始姿勢:椅子に座った状態
- 目線を上に向ける
- 背筋を曲げずに股関節の付け根から体を少し前に倒す
- 5秒したら戻し10回繰り返す

首の前面のトレーニング①
開始姿勢:椅子に座った状態
- 首を動かさずに目線を下に向ける
- 5~7秒間キープする
- 休憩を5秒入れて10回繰り返す
首の前面のトレーニング②
開始姿勢:あおむけに寝た状態
- 眉間に親指を当てで目線を下に向ける
- 親指で眉間に少し抵抗をかける
- 5秒したら戻し10回繰り返す

スノボの首の痛み即効でとるなら理学ボディ
ここまでスノボによって発生した首の痛みの症状や原因、対処法についてご紹介してきました。
「病院を受診したけど、そのあとどうしたらよいのかわからない。」
「通院は終わったけど痛みがまだ残っている。」
「自分だけで判断するのは不安。」
そんな方も多いと思います。
首は体の中でもとてもデリケートで自己判断で対処するには危険性も高い部位です。
すぐにでも首の痛みをとりたいという方は、ぜひ一度理学ボディにご相談ください!
当院では、国際的認知度のある筋膜に対する筋膜リリースという施術を行っています。
筋膜リリースを初めて聞いた!という方はコチラの記事もおすすめです。
首の痛みに対する筋膜リリースの効果はコチラの記事でご紹介しています。
痛みがなかなか改善しないけど本当に効果があるの?
また何回も通うことになるのかな。
と不安に思う方も安心してください。
理学ボディは痛みが解消されるのに3回以内の施術で卒業できます!
痛みをすぐにどうにかしたい方は、お気軽にお近くの店舗にご相談ください。
まとめ
今回はスノボで首が痛くなる原因や対処法についてご紹介してきました。
首の痛みのポイントをおさらいすると
- 重症化、慢性化しやすいため受診が大切
- 痛みの原因をしっかり判断する
- 専門家の適切な対応を受ける
これらのポイントが大切になります。
首の負担を減らし快適な生活を送るために、理学ボディでお待ちしています1