鍼灸院で治療後に腕の痛みが強くなった。
鍼治療を受けてから、ずっと指先の痺れが取れない。
症状が出現したきっかけが鍼灸院へ行って治療を受けたという場合、神経が傷つけられた可能性があります。
ただ、必ずしも鍼灸治療が原因とは限らず、何か別の問題が原因かもしれません。
神経が傷つけられた際に起こる症状から、ご自身の症状と照らし合わせてどうか考えてみるべきです。
鍼灸は体にとって悪いわけではなく、適切な治療を受ければ良い効果がたくさんあります。
そこで、今回は神経損傷の症状や鍼灸治療で起こりうる医療事故、鍼灸の効果やどんな症状に効果があるのかを解説していきます。
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神経が傷つけられた時に起こる症状
手足など体の各部にある神経は、脳から降りてきた神経が背骨から出て、各部位へ向かって伸びています。
これを末梢神経と言い、手足の痺れや神経による痛みの原因は、末梢神経の損傷による場合が多いです。
脳の病気や脊髄の損傷が原因の場合もありますが、多くの場合は末梢神経が原因で起こります。
末梢神経の損傷による症状としては以下のようなものがあります。
- 痛み
- 感覚の異常(痺れ、ビリビリやジンジンする感覚、感覚が鈍いなど)
- 筋力低下
- 筋萎縮(神経損傷で筋肉へ動かす命令がいかないので筋肉が痩せ衰える)
- 運動麻痺(力が発揮できない、あるいはしにくくなる)
- 自律神経の異常(尿失禁や尿閉、性機能障害、起立性低血圧など)
損傷される神経によって症状は異なり、症状が出現する部位も異なります。
例えば、腕の痺れや痛み、力が入らなくなるなどの症状が出現する腕の神経の損傷は、腕神経叢損傷と言います。
これはオートバイの転倒事故やスキーなど高速滑走のスポーツでの転倒で、肩と側頭部で着地した際、また、機械に腕を巻き込まれて腕が引き抜かれるような外力が働くと、腕神経叢が引き抜かれて損傷します。
鎖骨上窩の刺し傷、切り傷、銃で撃たれたときや、鎖骨骨折の骨片が突き刺さったとき、肩関節の脱臼などでも損傷します。■参照元:公益社団法人日本整形外科学会
このように、腕の神経が損傷されれば腕に症状が出現し、腰や足の神経が損傷されれば腰から足にかけて症状が出現します。
本来は上記のように強い外力が加わることで神経は損傷されますが、鍼の場合は直接体内に鍼を入れるので、強い外力が加わらなくても損傷する可能性があります。
もし、鍼灸院へ施術してもらってから症状が出現した場合は、施術された場所と症状から考えて、本当に鍼灸による施術が原因なのかを判断するべきです。
鍼治療で起こりうる医療事故
鍼灸で用いる鍼は髪の毛ほどの細さのものを用いますが、体内に刺す以上は少なからずリスクを伴います。
事前にきちんとリスクを踏まえた説明をしてくれる鍼灸院であれば良いですが、十分な説明がない場合もあります。
なので、自分の身を守る上でも、鍼治療を受けようと思うのであれば、鍼治療によって起こりうる医療事故を知っておきましょう。
鍼治療によって起こりうる医療事故は以下のようなものがあります。
- 気胸
- 折鍼
- 渋鍼
- 出血、内出血
- 神経損傷
それぞれ解説していきます。
気胸
気胸とは、何らかの原因で肺から空気が漏れ出し、肺が潰れてしぼんでしまう病気です。
肺は肋骨によって守られていますが、鍼なら容易に肋骨の間を通して刺すことができます。
肋骨の位置する胸や背中は筋肉や脂肪による厚みが少ない部分なので、深く刺し過ぎると肺に穴をあけてしまう可能性があります。
肺に穴が開くことで、空気が漏れ出して気胸になってしまうことがあります。
症状としては、胸の痛みや呼吸困難に陥ることがあります。
折鍼
鍼を刺した時、何らかの原因で鍼が折れて体内に残ってしまうことを言います。
原因としては、鍼の劣化、質の悪い鍼を使った、施術中に施術を受ける側が不用意に動いてしまったなどが挙げられます。
施術側は普段から鍼が劣化しないような手入れや点検、そもそも質の悪い鍼を使わないなどの配慮が必要です。
施術を受ける側も、施術中はリラックスして不用意に動かないことが事故を防ぐために大事です。
症状としては、施術を受けた周りの痛みですが、折れた鍼が体内で移動して離れた部位に痛みを起こすことも考えられるので、何か痛みがあればすぐに施術側に言うことも大切です。
後から言うと分からない場合もあるので、その場で言うようにしましょう。
渋鍼
鍼を刺した後、何らかの原因で刺した鍼を抜くことが困難になることを言います。
原因としては、刺した部分の筋肉が収縮して鍼が固定されてしまう、鍼が体内で曲がってしまうなどが考えられます。
これを防ぐには、施術を受ける側が変に力を入れずにリラックスして施術を受けることが大切です。
折鍼や渋鍼は施術側だけに問題があるわけではなく、施術を受ける側にも問題があることがあるので、事前にそういったリスクも理解した上で施術を受けるようにしましょう。
出血、内出血
皮膚に切り傷や擦り傷ができると血が出るように、大きな血管でなくても、皮膚の下には無数の毛細血管があります。
なので、鍼で毛細血管を傷つけてしまうことで出血や内出血を起こす可能性があります。
対策としては、施術を受ける側が不用意に動かない、施術する側は血管がある場所を熟知する、細い鍼を使用するなどが挙げられます。
神経損傷
神経損傷とは、上述した通り何らかの原因で神経が傷ついてしまった状態です。
損傷した神経は程度が軽ければ、自然回復も期待できます。
ですが、神経繊維が断裂するほどの重症である場合は、自然回復は難しくなります。
また、自然回復が期待できる程度の損傷であっても、様々な要因で中々回復が見込めなかったり、上手く神経とそれに対応する筋肉がつながらず、筋力を発揮しにくくなることもあります。
鍼灸が体にもたらす効果
リスクがあるとはいえ、適切に行えば体にとって良い効果をもたらします。
鍼灸による刺激が、自律神経や免疫の働きなどに作用することで、筋肉の緊張を和らげたり、血液やリンパ液の流れを良くすることが、自然治癒力を高めることに働くとされています。
例えば、肩こりや腰痛は姿勢や動きの癖、ライフスタイルや仕事、冷えなどが関係し、肩や腰回りの筋肉が緊張し、血行が悪いことが原因の1つになっています。
肩こりに対しては、肩井や天髎のような首から肩にかけて位置するツボを狙って鍼灸治療を行います。
腰痛に対しては、崑崙や委陽といった足にあるツボを狙って鍼灸治療を行います。
症状に関係のあるツボに対して鍼灸治療を行うことで、血流を良くして筋肉の緊張を和らげることで、痛みを緩和する効果が期待できます。
鍼灸で効果のある症状・疾患
鍼灸で効果の認められている症状や疾患は以下のようなものがあります。
- 神経痛
- 神経麻痺
- 頭痛
- めまい
- 五十肩
- 腱鞘炎
- 腰痛
- 高血圧
- 気管支炎
- 膀胱炎
- 更年期障害
- 耳鳴り
- 鼻炎
- 眼精疲労
これでも一部を抜粋しただけで、鍼灸によって効果のある症状や疾患はまだたくさんあります。
鍼灸は十分な知識がないのに施術したり、施術で使用する鍼などの手入れや質が悪いと体にもたらすリスクは高くなりますが、正しく行えば良い効果が多くあります。
決して悪いことばかりではないので、覚えておいてください。
理学ボディのおすすめ
鍼灸治療が効果があるのは分かったけど、やっぱり神経が傷つけられるリスクがあるのはちょっと、と言う方は理学ボディで施術を受けることがおすすめです。
理学ボディでは、筋膜という組織に対して施術を行っています。
硬くなった筋膜をほぐすために、指や肘を使ってこするように施術するので、痛みは伴いますが、鍼のように神経を傷つけてしまうリスクはありません。
五十肩や腰痛、神経痛のような症状は、筋膜の硬さによって起こっている場合が多くあります。
そのような症状は筋膜をほぐすことが有効な場合が多く、鍼灸治療では筋膜はほぐせませんし、一般的なストレッチやマッサージでもほぐしにくい部分です。
また、体の構造や痛みについて熟知した国家資格を持ったスタッフが施術するので、施術で誤って神経を傷つけてしまうということはありませんし、あなたの今の症状に対する説明も適切に行うことができます。
もし、あなたの症状が筋膜による問題が大きければ、筋膜に精通している理学ボディのセラピストにほぐしてもらうことで、治りが早くなり、痛みが長引くのも防ぐことができます。
痛みを何とかしたいけど、鍼灸を受けるのは少し怖いという方は是非理学ボディで施術を受けてみてください。