足首の捻挫が治らない
あなたは上記のような事で悩んでいませんか?
足首の捻挫ってすぐに完治しそうですけど、なかなか治らない人は多いです!
実は捻挫が治らないのは理由があり、これを知らないとずっと治らないので、この記事で捻挫が治らない原因や対処法を解説していきます。
今回は足首の捻挫が治らない話ですので、手首の捻挫が治らない人はコチラへどうぞ!
目次
足首の捻挫とは?
足首の捻挫を簡単に言うと、足首を捻ったことにより足首周辺の筋肉や靭帯を痛めてしまう事です。
また、足首の捻挫と言っても足首を内側に捻るケースと外側に捻るケースがあります。
その中でも特に多い捻挫が、足首を内側に捻ってしまう捻挫です。
足首は構造上の問題で内側に捻りやすくなっているため、階段を降りる時やジャンプの着地の時に足首を内側に捻挫してしまう事が多いです。

この場合は足首の外側にある筋肉や靭帯を伸ばして痛めてしまうので、痛みは足首の外側や足の甲付近に出ます。
また、少数ですが足首を外側に捻って足首の内側を痛めてしまう人もいます。

こちらの捻挫は特に段差などで足を外側に捻ってしまって、足首の内側にある筋肉や靭帯を痛めてしまう事が多いです。
足首の捻挫が治るまでの期間

基本的には足首の靭帯を損傷しても、だいたい1ヶ月ほどで完治します。
足首の捻挫で損傷する靭帯はいろいろな種類がありますが、足首を捻挫した時に損傷しやすいのは、足首の外側にある5つの靭帯になります。
- 前距腓靭帯
- 踵腓靭帯
- 後距腓靭帯
- 前脛腓靭帯
- 二分靭帯
ちなみにその中でも、特に足首の捻挫で多いのが前距腓靭帯を損傷しているパターンです。
足関節では図1の前距腓靱帯が損傷されることが最も多い病態です。
あなたの痛めた靭帯はどの靭帯でしょうか?
と言いつつも、どの靭帯を損傷しても完治する期間は同じなので、どの靭帯を損傷したのかがわからなくても大丈夫です!
ただ、どの靭帯にも共通して言えることは、捻挫してから何カ月も経っているのにまだ痛いという場合は、それはもう靭帯の痛みではない可能性が高いです。
なぜなら、損傷した靭帯はだいたい1ヵ月程度である程度治るからです。
ちなみにここで言う治るというのは、痛みや腫れなどが治るという事です。
それって、靭帯が切れていても1ヵ月くらいで治るんですか?
Aさん
いい質問ですね!
靭帯を損傷すると行っても、レベルがあります。
靭帯が完全に切れてしまった完全損傷と呼ばれるものと、靭帯の一部が少し切れただけだったり、傷がついたり、伸びてしまったりの不全損傷と呼ばれるものがあります。
そして足首の捻挫の多くは、後者の不全損傷です。
捻挫であれば以下の図で言う、第1度か第2度に当てはまります。
靭帯の損傷程度によって、捻挫の程度を三つに分けています。
靭帯が伸びる程度の損傷を1度捻挫、靭帯の一部が切れるものを2度捻挫、靭帯が完全に切れるものを3度捻挫と定義しています。
そして、捻挫は以下の期間で治ります。

つまり、ほとんどの捻挫は第1〜2度の捻挫なので、1ヶ月程度で治るという事です。
しかし、実際には足首の捻挫がなかなか治らない人が多くいます。
足首の捻挫が1ヶ月以上治らない人の特徴

足首の捻挫が1ヶ月以上治らない人の原因についてはこの後に話します。
その前に足首の捻挫が治らない人の特徴を先に説明させていただきます。
痛みの特徴としては、以下のような人が多い印象でした。
- 激痛ではないけど痛みが治らない
- 歩けるけど痛い
- 歩くのは平気でも走ると痛い
- 痛みはないけど腫れている
- しゃがんだり正座でも痛む
- 病院ではそろそろ治ると言われるが痛い
痛みの部位としては、以下のような人が多い印象でした。
- 足の甲が痛い
- 足首の外側が痛い
- 捻挫とは少し違う場所が痛い
もちろん人によって症状は様々ですが、足首の捻挫が治らない人にはこのような特徴がある人が多い印象です。
でも、足首の捻挫が治らない人はなぜ治らないのでしょうか?
私たちは、足首の捻挫が治らない時には2つの事が考えられると思っています。
足首の捻挫が治らない時に考える2つのこと

まずはじめに、足首の捻挫が治らない時に考える事が2つあります。
- 剥離骨折ではないか?
- 靭帯が断裂していないか?
1.剥離骨折ではないか?
足首の捻挫は基本的には靭帯を痛めてしまう事をいいます。
しかし、人によっては足首の靭帯が付着してる部分が剥がれるような骨折をしているケースもあります。
これは、特に骨がしっかりしていない学生などに多いと言われているため、強い痛みが残って治らない場合や足を付けないほどの痛みの時は、レントゲンの撮れる医療機関を受診する必要があります。
子供では特に靭帯が断裂するかわりに靭帯の付着する骨の表面が剥がれる剥離骨折(はくりこっせつ)という状態になる場合があり、たかが捻挫と侮っていると重症の怪我の治療が遅れて後遺症を残す場合もあり、注意が必要です。
しかし、捻挫で骨折までしてしまっているケースは少な痛め、痛みがものすごく強くないケースでは、剥離骨折ではない可能性が高いです。
2.靭帯が断裂していないか?
捻挫は足首の靭帯を痛めたり伸ばしてしまう事をいいますが、ダメージが大きい場合は靭帯が断裂してしまっている事も稀にあります。
後ほど詳しく解説をしますが、捻挫は重症度を3段階に分ける事ができ、1番重症な捻挫のケースは治るのに長い期間を必要とします。
ですので、足首の靭帯を断裂している場合は1ヶ月などでは治らないです。
足首の靭帯が断裂しているかについては、医療機関を受診することで確認ができます。
しかし、多くのケースでは断裂してしまっているケースは少ないので、捻挫が治らない原因は他にある事が多いです。
足首の捻挫が1ヶ月以上治らない時の原因(後遺症)

先ほども説明したように、基本的には足首の靭帯を損傷してもだいたい1ヶ月ほどで完治します。

つまり、ほとんどの捻挫は第1〜2度の捻挫なので、1ヶ月程度で治るという事です!
ですので、足首を捻挫してから1カ月以上痛いという方は捻挫した靭帯の痛みではなく、足首の靭帯以外のところで2次的に生じている痛みの可能性が高いです。
わかりやすく言うと、以下のような感じになります。
- 足首を捻挫して靭帯を痛める。
- 靭帯の周りの筋肉や筋膜も硬くなってしまう。
- 3週間程度で靭帯は治った。
- 筋肉や筋膜の硬さは残っている。
- 靭帯は治っているのに痛い。
2次的な痛みというのは、別名で後遺症とも言われたりしており、捻挫をした際の炎症や腫れ、またはテーピングやギプスなどの固定期間により、足首回りの筋肉や筋膜が凝り固まったり癒着を起こしてしまいます。
そして、それに伴って筋膜や筋肉が正しく働かなくなってしまうため、足首が不安定になったり、固有受容器と呼ばれる痛みを感じるセンサーが過敏に反応してしまい、痛みが発生しやすくなってしまいます。
このような事が足首の捻挫に伴って起こっているため、足首の靭帯が治っても別の問題が残ってしまい、なかなか捻挫が治らない状態になってしまいます。
足首の捻挫がなかなか治らない場合の対処法

私の経験上、治らない捻挫は筋膜の治療がもっとも効果を発揮します。
特に捻挫でギプスやテーピングで足首を固定していた期間がある方は、動かさないことによる筋膜の凝りがかなり高い確率でできる!と言われています。
また、足首の捻挫がクセになってしまう人もいます。
捻挫がクセになる原因としては、靭帯が伸びきっている、足首の筋力が弱いなどと言われたりしますが、実はこの捻挫のクセにも筋膜が関係しています。
筋膜は筋肉や関節などを包む薄い膜です。
この筋膜は捻挫などの怪我で簡単に硬くなってしまいます。
そのため捻挫が治らない人は、硬くなった筋膜が悪さをしているケースが多く、その筋膜をほぐす事で明らかに捻挫の痛みが改善する事が多いです。
また、筋膜は筋肉の収縮や反応にも関係しているため、筋膜が硬くなってしまうと筋肉の収縮や反応も悪くなってしまいます。
そうなると、足首を捻挫しそうになった時に筋肉の反応が遅れてしまうため、捻挫を何回も繰り返すようになってしまいます。
これが、一般的に言われる捻挫がクセになると言う事です。
なので、捻挫のクセにも筋膜の硬さが原因になっている事が多く、筋膜をほぐす事で改善する事が多いです。
当院で行っている筋膜の施術に関しては、以下の動画と記事にも詳しく書いてあります。
足首の捻挫が治らない人が改善した事例

次は、実際に足首の捻挫がなかなか治らないAさんの改善例を紹介します。
Aさんの改善例
ちょうど先日みさせていただいた、足首の捻挫が治らないAさんの話です。
半年前のママさんバレーの大会で、着地の際に足首をけっこう激しく捻挫しました。
その時は試合中で腫れも痛みも強かったため、すぐにトレーナーさんにガチガチにテーピングをしてもらいました。
それでその時はなんとかなったんですけど...、
半年経った今でも、痛くてしゃがむことができず、足首を深く曲げるだけで痛みが出ます。
正座もできるにはできるけど、体重をかけると外側が痛くて辛いです。


次に、Aさんの過去の痛みの経験を聞いていくと、高校生の時に膝の痛みを繰り返されていたとのことでした。
この過去の膝のケガも参考にしつつ、Aさんの足の筋膜が硬くなっていないか調べました。
すると、以下の場所に筋膜の凝り固まった部分が確認できました。
- ふくらはぎの内側・外側
- 太ももの内側
これらは足首の捻挫の痛みに関係がなさそうですが、筋膜で繋がっているので、捻挫の痛みを長引かせる要因になっている可能性が高いです。

そのためここの筋膜を念入りに施術していくと・・・
しゃがみ込みも、正座も痛みなくできるようになりました!
残念ながら改善時の画像や動画を撮るのを忘れてしまいましたが、足首の捻挫の痛みが改善して、
「またおもいっきりバレーができる!」
と喜んでおられました。
そしてお礼のメールもいただけました。

木城 先生
先日はありがとうございました。
おかげさまであれから、正座をしても、しゃがんでも、
今までどこに行ってもほとんど変わらなかったのに、
もっと早くここに来れば良かったです。
また何かあったら必ず連絡させていただきますので、
他にも足首の捻挫が治らない人が、筋膜をほぐす事で改善した例がたくさんあります。
また、当院で行っている筋膜の施術に関しては、以下の動画と記事にも詳しく書いてあります。
Aさんの痛みの原因となっていた箇所
ちなみに、今回のケースで特に硬くなっていた筋膜はこの場所です。
この場所は足首の捻挫が治らない人が硬くなっている事が多い場所ですので、実際に自分でもマッサージをして効果を感じてみてください!
※マッサージを不適切な方法や自己流でやった場合は、効果がなかったり悪化するケースがあるので、わからない場合や痛みが悪化する場合は無理に行わないようにしましょう。
足首の捻挫が治らない人へ

実際に足首の捻挫がなかなか治らない人は、筋膜をほぐす事で改善するケースが圧倒的に多く、多くのケースでは1〜3回以内の施術で痛みが改善しています。
参考までに他にも改善したケースの記事がありますので、載せておきます。
なかなか治らない捻挫後の痛みの改善には、筋膜調整が最も適しています。
もちろん、全員が1〜3回の施術で必ず改善するわけではありませんが、捻挫が治らないケースでは1〜3回程度の施術で改善するケースが多いです。
あなたは捻挫の痛みが改善したら、
- 何をしたいですか?
- どこに行きたいですか?
- どれだけ嬉しいですか?
私たちがそれを実現させるために、全力でサポートさせていただきます。
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