「足首の捻挫が2ヶ月以上治らない・・・」
「また捻挫を繰り返してしまうのが不安・・・」
こんな不安を抱えていませんか?
そもそも、足首の捻挫が治るまでの期間はおおよそ1ヶ月程度であると言われています。
しかし、どうでしょう?
1ヶ月経っても、あるいはそれ以上経っても、鈍い痛みや足首の不安定さで悩んでいる人は実に多いです。
なかには「捻挫クセ」によって、なんども捻挫を繰り返してしまうなんて人もいるのではないでしょうか?
実は足首の捻挫が治らないのには、しっかりとした原因があります。
そして、この原因を知らない人が本当に多く、いつまでも続く痛みに悩んでいます。
本記事では、理学療法士の立場から足首の捻挫が治らない本当の原因をお伝えした上で、正しい対処法までをわかりやすく解説していきます!
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目次
足首の捻挫とは?


足首の捻挫を簡単に言うと、足首を捻ったことにより足首周辺の筋肉や靭帯を痛めてしまう事です。
また、足首の捻挫と言っても足首を内側に捻るケースと外側に捻るケースがあります。
その中でも特に多い捻挫が、足首を内側に捻ってしまう捻挫です。
足首は構造上の問題で内側に捻りやすくなっているため、階段を降りる時やジャンプの着地の時に足首を内側に捻挫してしまう事が多いです。


この場合は足首の外側にある筋肉や靭帯を伸ばして痛めてしまうので、痛みは足首の外側や足の甲付近に出ます。
また、少数ですが足首を外側に捻って足首の内側を痛めてしまう人もいます。


こちらの捻挫は特に段差などで足を外側に捻ってしまって、足首の内側にある筋肉や靭帯を痛めてしまう事が多いです。
※他にも運動中に起こる足首の痛みや足が腫れて痛む本当の原因や対処法については下記の記事で詳しく解説しています。
足首の捻挫は本来どれくらいで治る?


結論から先に言うと、基本的には足首の靭帯を損傷してもだいたい1ヶ月ほどで完治します。
足首の捻挫で損傷する靭帯はいろいろな種類がありますが、足首を捻挫した時に損傷しやすいのは、足首の外側にある5つの靭帯になります。
- 前距腓靭帯
- 踵腓靭帯
- 後距腓靭帯
- 前脛腓靭帯
- 二分靭帯
ちなみにその中でも、特に足首の捻挫で多いのが
- 階段を踏み外した
- 歩きや走っている際に捻った
- ジャンプの着地で失敗した
などの足を内側に捻った際の前距腓靭帯を損傷しているパターンです。
足関節では図1の前距腓靱帯が損傷されることが最も多い病態です。
あなたの痛めた靭帯はどの靭帯でしょうか?
と言いつつも、どの靭帯を損傷しても完治する期間は同じなので、どの靭帯を損傷したのかがわからなくても大丈夫です!
ただ、どの靭帯にも共通して言えることは、捻挫してから何カ月も経っているのにまだ痛いという場合は、それはもう靭帯の痛みではない可能性が高いです。
(ちなみにここで言う治るというのは、痛みや腫れなどが治るという事です。)
それって、靭帯が切れていても1ヵ月くらいで治るんですか?
こんな疑問を持った人もいるのではないでしょうか?
実は、靭帯を損傷するといってもその損傷具合によって2つに分かれます。
- 靭帯が完全に切れる:完全損傷
- 靭帯の一部が傷つく・伸びてしまう:不全損傷
その中でも足首の捻挫の多くは、後者の不全損傷です。
靭帯の損傷程度によって、捻挫の程度を三つに分けています。
靭帯が伸びる程度の損傷を1度捻挫、靭帯の一部が切れるものを2度捻挫、靭帯が完全に切れるものを3度捻挫と定義しています。
そして、第1〜3度などの重症度による捻挫によって治るのに必要な期間は以下の通りです。


つまり、ほとんどの捻挫は第1〜2度の捻挫なので、1ヶ月程度で治るという事です。
しかし、実際には足首の捻挫がなかなか治らない人が多くいます。
一体なぜでしょうか?
まずは、その中でも一番見逃しては危険となるケースから説明していきます!
足首の捻挫が2ヶ月治らない【2つの危険なケースの見分け方】


まず、足首の捻挫が治らない原因として注意したいのが下記の2つの危険なケースです。
- 剥離骨折
- 靭帯損傷・断裂
「ただの捻挫」と勘違いしやすいこの2つのケースは、放っておくと歩けなくなるほど痛みや腫れが強くなってしまうこともあるので、整形外科の受診が必要です。
ただ、見分けるのが難しいのも事実です。
以下に、見分けるポイントなども踏まえて解説していきますので、
- 痛みでまともに歩けない
- どんどん痛みや腫れが強くなる
といった方はチェックしてみましょう。
1.剥離骨折が疑われるケース
足首の捻挫は基本的には靭帯を痛めてしまう事をいいます。
しかし、人によっては足首の靭帯が付着してる部分が剥がれるような骨折をしているケースもあります。
これは、特に骨がしっかり成長し切れていない学生などに多くみられます。
子供では特に靭帯が断裂するかわりに靭帯の付着する骨の表面が剥がれる剥離骨折(はくりこっせつ)という状態になる場合があり、たかが捻挫と侮っていると重症の怪我の治療が遅れて後遺症を残す場合もあり、注意が必要です。
症状や痛みの特徴として
- 強い痛みが残って治らない場合
- 足を付けないほどの痛み
といったような捻挫などの鈍い痛みではなく、ズキズキとして鋭い劇的な痛みがみられます。
この場合は、レントゲンの撮れる医療機関を受診する必要があります。
しかし、捻挫で骨折までしてしまっているケースは実際には少ないため、痛みがものすごく強くないケースでは剥離骨折はまず除外されます。
2.靭帯損傷や断裂が疑われるケース
捻挫は足首の靭帯を痛めたり伸ばしてしまう事をいいますが、ダメージが大きい場合は靭帯が損傷を受けたり、断裂してしまっている事も稀にあります。
後ほど詳しく解説をしますが、
捻挫は重症度を3段階に分ける事ができ、1番重症な捻挫のケースは治るのに長い期間を必要とします。
ですので、足首の靭帯をが損傷を受けたり、断裂している場合は1ヶ月では治りません。
- 動かなくても痛みがある
- 明らかな腫れや内出血がある
- 痛みや腫れが徐々に強くなる
といったような症状が見られる場合は早めに受診することがおすすめです。
足首の靭帯が断裂しているかは、医療機関を受診することで正確な確認ができます。
診断
足をひねったという訴えがあり、外くるぶし(外果)の前や下に圧痛(押すと痛む)があり、腫れがあれば、診断がつきます。
靱帯損傷が高度の場合には、ストレスをかけてX線写真を撮影します。
■参考:日本整形外科学会
とはいえ、多くのケースでは断裂してしまっているケースは少ないのが現実です。
つまり、捻挫が治らない原因は他にある事が多いです。
足首の捻挫が2ヶ月以上治らない【本当の原因】


上記の2つの危険なケースを除くと、前述したように、基本的には足首の靭帯を損傷してもだいたい1ヶ月ほどで完治します。


では1ヶ月以上痛い人の本当の原因は一体何か?
それは、足首の靭帯以外のところで2次的に生じている痛みです。
どういうことか、そのメカニズムをわかりやすく言うと以下の通りです。
- 足首を捻挫して靭帯を痛める
- 靭帯の周りの筋肉や筋膜も硬くなってしまう
- 3週間程度で靭帯は治る
- 筋肉や筋膜の硬さは残っている
- 靭帯は治っているのに痛い
2次的な痛みというのは、別名で後遺症とも言われています。
捻挫をして足首の痛みは治っても
「なんとなく足が硬くなった」「動かしにくくなった」
と感じる人は多いと思います。
それは、この時炎症や腫れまたはテーピングやギプスなどの固定期間により、足首回りの筋肉や筋膜は凝り固まったり癒着を起こしてしまっているからなんです。
硬くなったり癒着を起こした筋膜や筋肉は、その後も正しく働かなくなってしまいます。
そのため、足首が不安定になって「捻挫クセ」がついてしまったり、
固有受容器と呼ばれる痛みを感じるセンサーが過敏に反応して、痛みが発生しやすくなってしまいます。
このように足首の捻挫に伴って起こる2次的な原因が、なかなか捻挫が治らない状態を作り出してしまっているんです。
足首の捻挫が2ヶ月以上治らない人はこんな人


ここまで、足首の捻挫が1ヶ月以上治らない本当の原因をお伝えしました。
自分がそれに当てはまるのかどうかが気になるところですよね?
私たちは足首の痛みが1ヶ月以上治らない人を大勢みてきましたが、その多くが、いくつかの共通の特徴を持っていました。
ここからは、一体どういう人が慢性化してしまうのか、その特徴を説明していきます。
自分の痛みや症状と照らし合わせて、一緒にチェックしていきましょう。
まず、痛みの特徴としては、以下のような人が多い印象でした。
- 激痛ではないけど痛みが治らない
- 歩けるけど痛い
- 歩くのは平気でも走ると痛い
- 痛みはないけど腫れている
- しゃがんだり正座でも痛む
- 病院ではそろそろ治ると言われるが痛い
痛みの部位としては、以下のような人が多い印象でした。
- 足の甲が痛い
- 足首の外側が痛い
- 捻挫とは少し違う場所が痛い
もちろん人によって症状は様々ですが、足首の捻挫が治らない人には大体このような特徴を共通して持っているケースが多いです。
次からは、2ヶ月以上治らないときにどうすればいいのか、その具体的な対処法をお伝えしていきいます。
足首の捻挫がなかなか治らない場合の対処法


捻挫が1ヶ月以上治らない原因は、捻挫本来の痛みではなく2次的に起こる筋膜や筋肉の癒着や硬さであるとお伝えしてきました。
なので、この問題を解決するのに効果的な対処法は硬くなった筋肉や筋膜をしっかりとほぐすことにあります。
私の経験上、この治らない捻挫には筋膜の治療がもっとも効果を発揮することがわかっています。
※筋膜の施術が痛み改善に効果的な理由や具体的な施術内容については以下の記事で、さらに詳しく解説しています。
特に捻挫でギプスやテーピングで足首を固定していた期間がある方は、動かさないことによる筋膜の凝りがかなり高い確率でできると言われています。
また、すでに足首の捻挫がクセになってしまっている方もいるかと思います。
捻挫がクセになる一般的な原因としては、
- 靭帯が伸びきっている
- 足首の筋力が弱い
などと言われたりしますが、この捻挫のクセにも筋膜が関係しています。
筋肉を包む筋膜が硬くなってしまうと、筋肉の収縮や反応も悪くなってしまいます。
足首を捻挫しそうになった時に筋肉の反応が遅れてしまうと、捻挫を何回も繰り返すようになってしまいます。
これが捻挫クセのメカニズムです。
筋膜をほぐし適切な場面でしっかりと筋肉が働くようにする事で、捻挫クセの改善も見込めます。
上記を踏まえると、足首の捻挫がなかなか治らない人の正しい対処法は「筋膜に対する施術」をすることとなります。
その具体的な方法やほぐし方は、当たり前ですが人の痛みの部位や程度によって異なります。
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足首の捻挫が治らない人が改善した事例


次は、実際に当院にいらした足首の捻挫がなかなか治らないAさんの改善例を紹介します。
Aさんの改善例
ちょうど先日みさせていただいた、足首の捻挫が治らないAさんの話です。
半年前のママさんバレーの大会で、着地の際に足首をけっこう激しく捻挫しました。
その時は試合中で腫れも痛みも強かったため、すぐにトレーナーさんにガチガチにテーピングをしてもらいました。
それでその時はなんとかなったんですけど...、
半年経った今でも、痛くてしゃがむことができず、足首を深く曲げるだけで痛みが出ます。
正座もできるにはできるけど、体重をかけると外側が痛くて辛いです。




次に、Aさんの過去の痛みの経験を聞いていくと、高校生の時に膝の痛みを繰り返されていたとのことでした。
この過去の膝のケガも参考にしつつ、Aさんの足の筋膜が硬くなっていないか調べました。
すると、以下の場所に筋膜の凝り固まった部分が確認できました。
- ふくらはぎの内側・外側
- 太ももの内側
これらは足首の捻挫の痛みに関係がなさそうですが、筋膜で繋がっているので、捻挫の痛みを長引かせる要因になっている可能性が高いです。


そのためここの筋膜を念入りに施術していくと・・・
しゃがみ込みも、正座も痛みなくできるようになりました!
残念ながら改善時の画像や動画を撮るのを忘れてしまいましたが、足首の捻挫の痛みが改善して、
「またおもいっきりバレーができる!」
と喜んでおられました。
そしてお礼のメールもいただけました。


木城 先生
先日はありがとうございました。
おかげさまであれから、正座をしても、しゃがんでも、
今までどこに行ってもほとんど変わらなかったのに、
もっと早くここに来れば良かったです。
また何かあったら必ず連絡させていただきますので、
※他にも足首の捻挫によって後遺症が残ってしまった状態でも改善したケースもありますので、気になる方は覗いてみてくださいね。
Aさんの痛みの原因となっていた箇所
ちなみに、今回のケースで特に硬くなっていた筋膜はこの場所です。
この場所は足首の捻挫が治らない人が硬くなっている事が多い場所ですので、実際に自分でもマッサージをして効果を感じてみてください!
※マッサージを不適切な方法や自己流でやった場合は、効果がなかったり悪化するケースがあるので、わからない場合や痛みが悪化する場合は無理に行わないようにしましょう。
足首の捻挫が治らない人へ


実際に足首の捻挫がなかなか治らない人は、筋膜をほぐす事で改善するケースが圧倒的に多く、多くのケースでは1〜3回以内の施術で痛みが改善しています。
※当院の施術の特徴や3回以内で痛みの改善ができる秘訣は、下記の記事でわかりやすく解説しています。
なかなか治らない捻挫後の痛みの改善には、筋膜調整が最も適しています。
もちろん、全員が1〜3回の施術で必ず改善するわけではありませんが、捻挫が治らないケースでは1〜3回程度の施術で改善するケースが多いです。
あなたは捻挫の痛みが改善したら、
- 何をしたいですか?
- どこに行きたいですか?
- どれだけ嬉しいですか?
私たちがそれを実現させるために、全力でサポートさせていただきます。