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【息を吸うと背中が痛い】原因と見分け方、対処法までを徹底解説!

 

「息を吸うと背中が痛い!」

日常生活で突然、こんな経験をしたら驚きますよね。

『すぐに病院に行ったほうが良い?』『いつまで痛みが続くの?』と不安にもなるはず。

もし、息を吸った時に背中が痛んだら、どのように対処すれば良いのでしょうか。

この記事では、息を吸った時に起こる背中の痛みについて、その原因と見分け方、対処法を解説します。

 

息を吸うと背中が痛い3つの原因と見分け方

なぜ、息を吸ったときに背中が痛むのでしょうか?

背中の痛みは、おもに3つの原因が考えられます。

  1. ギックリ背中
  2. 肋間神経痛
  3. 胸郭出口症候群

これらの原因に加えて、呼吸(息を吸う)が刺激になって痛みを引き起こします。

それぞれの原因について、痛みの特徴をみてみましょう。

 

息を吸うと背中に激痛が走る【ギックリ背中】

ギックリ腰は馴染みのある言葉ですが、ギックリ背中とはどのような状態なのでしょうか?

ギックリ背中とは、ギックリ腰の症状が背中で起こった状態です。

ギックリ背中の痛みには次のような特徴があります。

  • ギクっと痛む
  • 重たい物を持ち上げようとしたときに痛めた
  • 背中をねじったときに痛む
  • 痛みの場所に手を当てたくなる
  • 痛みが強く動きたくない
    ギックリ背中は”物を持ち上げた時”や”背中をねじった時”など、急な動作がきっかけで起こることがほとんどです。

ギクッとした鋭い痛みがある場合は、ギックリ背中の可能性があります。

動けなくなるほど痛みが強い場合は、我慢せず医療機関(整形外科)を受診しましょう。

 

息を吸うと背中〜胸あたりが痛い【肋間神経痛】

息を吸ったときの痛みが背中だけでなく胸あたりまで響く場合は、肋間神経痛の可能性があります。

肋間神経は肋骨に沿って伸びている神経で、鎖骨から腰あたりにかけて左右12本ずつあります。

これらの神経が障害され、肋骨・脇腹・背中辺りに痛みを感じる状態のことを肋間神経痛と言います。

肋間神経痛には次のような特徴があります。

  • 左右片側だけに感じる痛み
  • 肋骨と肋骨の間が痛む
  • わき腹から背中にかけて痛む
  • ぎゅっとつかまれた痛み
  • チクチク針が刺さるような痛み
  • 数秒、2~5分程の短い時間痛む
  • 繰り返し生じる発作的な痛み

肋骨に沿ってチクチクした鋭い痛みがある場合は、肋間神経痛の可能性が高いでしょう。

 

腕を上げると痛みや痺れが出る【胸郭出口症候群】

息を吸ったときだけではなく、腕を上げても同じような痛みが出る場合、胸郭出口症候群の可能性があります。

胸郭出口症候群とは、つり革につかまる時や、物干しの時のように腕を挙げる動作で腕のしびれや肩や腕、肩甲骨周囲の痛みが生じる症状を指します。

参照元:公益社団法人 日本整形外科学会

胸郭出口症候群には次のような特徴があります。

  • から手首の小指側や手首から小指に沿って痛む
  • うずくような(ときには刺すような)痛み
  • しびれ感・ビリビリ感
  • 手の握力低下
  • 細かい動作がしにくい

背中の痛みに加えて肘から指先にかけて違和感がある場合は、胸郭出口症候群の可能性があります。

特にしびれを伴う痛み(感覚障害)や手が思うように動かせない(運動麻痺)といった症状がある場合、放っておくと症状が治りにくくなる(慢性化する)可能性があります。

詳細な検査が必要なため、速やかに医療機関(整形外科)を受診しましょう。

 

ギックリ背中の原因と治療法

そもそも、ギックリ背中とはどのような原因で起こるのでしょうか?

簡単に言うと、ギックリ腰と同様の症状が背中で起こるものと考えてください。

いわゆる「ぎっくり腰」は急に起こった強い腰の痛み(腰痛)を指す一般的に用いられている名称を指します。

参照元:公益社団法人 日本整形外科学会

ギックリ腰という名称自体は病気やけがの名前ではなく、急に起こった腰痛の総称です。

原因が様々なので、何故痛いのかまでは分かりません。

何かを持ち上げようとしたとき、腰をねじるなどの動作をしたときなどに起こることが多いですが、朝起きた直後や何もしないで起こることもあります。

痛みの原因は様々で、腰の中の動き部分(関節)や軟骨(椎間板ついかんばん)に許容以上の力がかかってけがしたような状態(捻挫ねんざ、椎間板損傷)、腰を支える筋肉やすじ(腱、靭帯)などの柔らかい組織(軟部組織なんぶそしき)の損傷などが多いと考えられます。

参照元:公益社団法人 日本整形外科学会

ギックリ背中も同じで、急に起こった背中の痛みの総称なので、痛くなった原因は様々です。

 

ギックリ背中の治療法はおもに服薬(症を抑える飲み薬や塗り薬・湿布など)です。

痛みの場所が腰に近く、動きを抑えることで痛みが緩和される場合は、コルセットが処方されることがあります。

治療期間は原因により異なりますが、軽症であれば2〜3日、通常は1〜2週間、長いと1ヵ月程度かかります。

 

肋間神経痛の原因と治療法

肋間神経痛はどのように治療するのでしょうか?

治療方法は原因によって異なるため、原因別に治療方法を解説していきます。

まず、内臓や背中周りの皮膚の異常が肋間神経痛の原因になることがあります。

この場合、内臓や皮膚の治療が肋間神経痛の改善に繋がります。

また、内臓や皮膚に異常がなくても、何らかの原因で肋間神経が刺激され痛みが生じることがあります(特発性肋間神経痛)。

この場合、肋間神経を刺激しない治療が必要です。

服薬(消炎鎮痛剤)で痛みを落ち着かせると共に、筋肉が硬い場合はストレッチや運動、姿勢が悪い場合は生活習慣の改善が痛みの緩和に繋がります。

原因により差はありますが、早いと数日〜1週間、長くても1か月程度で回復する場合が多いです。

なお、痛みが3ヵ月以上続く場合は慢性痛の可能性があります。

慢性痛が起きる仕組みは非常に複雑で、おもに神経系の異常興奮が痛みの原因の一つとされています。慢性痛は消炎鎮痛薬だけでは無効な場合が多く、副作用に注意しながら抗うつ薬、抗けいれん薬などさまざまな薬剤を組み合わせて処方することが一般的です。痛みを感じている神経への注射(神経ブロック)や理学療法を組み合わせることもあります。

参照元:徳島県医師会

慢性痛は痛みの原因が複雑なため、服薬や運動では症状が改善しない場合があります。自分自身で解決しようとせず、専門家と共に治療するのが良いでしょう。

 

胸郭出口症候群の原因と治療法

胸郭出口症候群は、どのような原因で起こるのでしょうか?

胸郭出口症候群は、首周りの血管や神経が圧迫されることにより起こります。

胸郭出口症候群は神経障害と血流障害に基づく上肢痛、上肢のしびれ、頚肩腕痛(けいけんわんつう)を生じる疾患の一つです。

参照元:公益社団法人 日本整形外科学会

肩周りや手に繋がる神経や血管は、首すじから鎖骨を通り腕に伸びています。

鎖骨の周りは多くの筋肉・骨・神経・血管が密集しているため、筋肉が硬くなることで神経や血管が圧迫され、絞めつけられてしまう絞扼(こうやく))ことがあります。

この絞扼によりしびれ痛み運動麻痺の症状が出てしまうのが胸郭出口症候群です。

なお、首すじから伸びる神経や血管の一部は肩甲骨や背中にも伸びているので、胸郭出口症候群の症状が背中の痛みとして出ることがあります。

体格的に、なで肩の方は胸郭出口症候群になりやすいです。

 

胸郭出口症候群の治療は、まず絞扼された部位を特定し、硬くなっている筋肉をストレッチなどでほぐします

また、再発予防のために筋力強化姿勢矯正を行います。

他の症状と同様に、痛みの程度に応じて内服湿布で痛みを抑えることもあります。

これらの治療で改善が見られない場合は、肩を吊り下げる装具を使用したり、絞扼の原因となる筋肉を切る手術をすることがあります。

絞扼部位が少なく症状が軽度であれば、一度の治療で痛みが緩和する場合もあります。

症状が重く手術になる場合は、1週間程度の入院が必要です。

手術をした場合、スポーツ活動や重労働の再開までには3ヵ月程度かかります。

 

【要注意】内臓系や皮膚の痛みなら早めに受診

背中の痛みはおもに3つの原因が考えられますが、稀にこれらに当てはまらない場合もあります。

たとえば、背中の皮膚が痛む場合、帯状疱疹(たいじょうほうしん)の可能性があります。

帯状疱疹の初期症状として、皮膚に痛みが出る場合があります。

帯状疱疹の初期の症状は、体の左右どちらかの神経に沿って生じる皮膚の痛みや違和感、かゆみなどです。痛みは神経の炎症によって引き起こされます。多くの場合、皮膚症状の数日前から1週間ほど前に生じますが、皮膚症状と同時、あるいはやや遅れて生じることもあります。

参照元:帯状疱疹予防.jp

背中の皮膚が痛いと感じたら、まずは鏡などで痛む部位を確認してみましょう。

赤くなったりブツブツと発疹ができている場合は、帯状疱疹の可能性があります。

帯状疱疹は早期治療が症状の進行を防ぐため、気がついたら早めに医療機関(皮膚科)を受診しましょう。

 

また、苦しさを伴う痛みみぞおちの奥のあたりが痛む場合は内臓の病気の可能性があります。

息苦しい場合は肺や心臓に、みぞおちの奥の痛みは膵臓、左右どちらかの背中から腰にかけての重い痛みは腎臓の異常が考えられます。

これらの症状に気がついたら、早急に医療機関を受診しましょう。

 

息を吸うと背中が痛い時の3つの対処法

息を吸うと背中が痛む、どのように対処するのが良いでしょうか?

背中の痛みは、おもに3つの対処法があります。

それは”安静””ストレッチ””姿勢や生活の見直し”です。

それぞれの対処法をみてみましょう。

背中の痛みが強いときは安静

動くのが苦痛になるくらい痛みが強い時は、無理をせず安静にしましょう。

痛みが強いのに無理をして動くと、かえって逆効果になりかねません。

まずは安静にして様子を見ましょう

併せて痛み止めの薬や湿布(消炎鎮痛剤)を使ってみても良いでしょう。

 

症状が緩和してくるようであれば、痛みの程度に合わせて徐々に活動範囲を広げていきましょう。

仕事や家事は、痛みの出ない範囲で少しずつ再開しましょう。

重い物を持ったり、急に背中をひねるような動きは症状を悪化させる可能性があります。

痛みが完全になくなるまでは控えるようにしましょう。

 

背中の痛みに効くストレッチ

痛みはあるけれど動ける場合は、安静より適度に動いたほうが症状が軽くなります

自分で簡単にできる方法としては、ストレッチやマッサージがおすすめです。

ポイントは、いきなり痛い部分のストレッチやマッサージはせず、少し離れた場所のストレッチから始めることです。

背中が痛む場合は、手首や肩、首のストレッチから始めてみましょう。

ここでは、肩と首のストレッチを紹介します。

肩と首の筋肉は背中にもつながっているので、背中の痛みにも効果的です。

 

肩のストレッチ

胸から肩につく筋肉(大胸筋)のストレッチです。

猫背のような姿勢や長時間のデスクワークでは、この筋肉が硬くなりがちです。

この筋肉が柔らかくなると、背中を伸ばしやすく、息を吸うのも楽になります。

  1. 壁に対して横を向いて立つ
  2. 肘を肩の高さまで挙げ、手のひらから肘を壁につける
  3. 手のひらから肘を壁につけたまま、手と反対から後ろを振り向くようにする
  4. 胸の筋肉が伸びる位置で10~20秒ストレッチ

壁から手のひらから肘が離れると、十分に筋肉が伸びないので注意しましょう。

 

首のストレッチ

背中の筋肉が硬いと、代わりに首の筋肉を使い過ぎてしまい、首こりや肩こりに悩まされることばあります。

首周りの大きい筋肉(僧帽筋・肩甲挙筋)をストレッチしてみましょう。

筋肉がほぐれると血流が良くなり、首や肩の周りがスッキリと感じるでしょう。

  1. どちらか片方の肩を下へ下げる
  2. 下げた肩と反対へ首を倒す
  3. そのまま10~20秒ストレッチ

首と肩で上下に引き合うようなイメージで、首から肩にかけての筋肉を伸ばしてあげましょう。

 

普段の姿勢や生活を見直す

背中の痛みの原因が普段の生活習慣にないか、見直してみることも大切です。

たとえば、普段の生活で次のようなことがないかチェックしてみましょう。

  • 普段から姿勢が悪いと感じる(または人に言われる)
  • 仕事で同じ作業を繰り返すことがある
  • 立ちっぱなし/座りっぱなしの時間が多い
  • 重いものを持つ時、腰を落としてかがむのが面倒
  • 寝返りが少ない
  • テレビゲームやスマホに熱中しすぎることがある
  • 運動習慣がない
  • 通勤時間が長い
  • デスクワークで長時間パソコン作業をする
  • 重いものを運ぶ時、つい力任せにやってしまう

当てはまるものはありましたか?

特に姿勢の悪さ長時間の同じ姿勢が体に負担をかけている場合が多いです。

一度、普段何気なく行っていることを、一つ一つ意識して生活してみてください。

もし、上記の項目に当てはまるものがあれば、打開策を考えてみましょう。

運動習慣をつけるには、散歩などの軽い運動がおすすめです。

通勤中に階段を利用してみたり、少し遠いお店まで歩いてランチに行くなど

普段の生活に無理なく取り入れらえると良いですね。

 

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まとめ

今回は、息を吸った時に起こる背中の痛みについて、考えられる原因と対処法をお伝えしました。

痛みがあると『すぐに病院に行ったほうが良い?』『いつまで痛みが続くの?』と不安になるもの。

内臓や皮膚に原因がある場合は医療機関の受診が第一ですが、神経痛や筋肉の痛みは筋膜整体で解決できる場合があります。

辛い痛みは無理に抱え込まず、ぜひ私たちにご相談ください。

 


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