頸肩腕症候群に抜群に効くツボはあると思いますか?
結論から申しますと、頸肩腕症候群に効くツボはあります。
もちろん、100発100中ではありませんが、頸肩腕症候群の人で筋膜のツボをほぐす事で改善する人を多く見てきました。
多くの人は、ツボと聞くと
- ツボって効くの?
- ツボってなんか怪しい・・
などと思うと思います。
確かに、私も初めはツボは根拠もないですし、あまり信用していませんでした。
しかし、西洋医学が進んでいるイタリアでは、ツボの場所と筋膜が硬くなっている場所が同じと言う事がわかっているんです。
つまり、ツボ=筋膜の硬い場所という事です。
実際に筋膜は筋肉を包んでいるので、頸肩腕症候群などにも関係しており、実際にそのツボをほぐす事で頸肩腕症候群が改善する事が多いんです。
実際に今回の記事で紹介するMさんも、硬くなっていた筋膜のツボをほぐす事で、頸肩腕症候群の症状が改善しました。
なので今回は、頸肩腕症候群に抜群に効くツボを理学療法士が解説します。
記事の最後では、実際に自分でやる方法まで紹介しているので、実際にやってみて効果を実感してみてください!
目次
頸肩腕症候群とは?

頸肩腕症候群を簡単に言うと、
原因がはっきりしないけど首や肩周辺に何かしらの症状がある
と言うような状態です。
例えば、以下のような内容です。
- 肩こり
- 首の痛み
- 腕の違和感や痺れ
- 背中の症状
頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)は、腕や肩、首、背中などの痛みや感覚異常などの総称です。
腕が痛い、腕がだるい、重いといった症状を、急に体を動かした後やスポーツの後に感じることは誰にでもおこります引用:頸肩腕症候群とは?
実際には肩こりなどでも、頸肩腕症候群と言う診断名がついたりもするので、頸肩腕症候群と言っても幅広い症状があります。
そのため、頸肩腕症候群はコレ!という症状はありません。
頸肩腕症候群の原因3つ

頸肩腕症候群の原因は大きく分けて3つあるので、
1.首に問題があるケース

首を動かすと、首~
これは首から出ている神経や血管が障害されることで症状が発生し
病院によっては『頸部椎間板症』
首に問題がある人については、特徴的な姿勢があります。

このように背中が丸まり、
この姿勢は非常に首周りの筋肉に負担がかかります。
なぜなら首から先が前に出ているため、首と顔の重さを、
座位姿勢は、床からの垂直線が骨盤、肩の中心、
人間は本来骨同士が重なり合って、骨が骨を支えていて、
なので、正しい姿勢をしていれば、筋肉に余計な負担はかかりません。
ですが、上の写真のような座り方ではそれは不可能で、
常にこんな姿勢でいれば、そりゃあ肩もこるでしょう。
つっぱった筋肉が、神経や血管を絞扼することもあるでしょう。
頚椎の位置がズレることだってあるでしょう。
今まで何人もの頸肩腕症候群の方にお会いしてきましたが、
2.鎖骨の下に問題があるケース
首を動かしても痛みの増減がそれほどなく、首、肩、背中、
鎖骨の下あたりには、腕神経叢と呼ばれる神経と血管が集まってるとこ
ここの周囲の筋肉が硬くなってくると、
もしこの腕神経叢周囲での絞扼が原因であると明確に断定できた時
しかし、これがあいまいな場合に、『頸肩腕症候群』
鎖骨の下で問題が起きているかを確かめる方法としては以下の方法があります。
これらで症状が悪化するようであれば、鎖骨の下で起きている問題が原因である可能性が高くなります。
テスト

このテストは▲の写真のように肩、肘を90度に曲げて、ぐーぱーぐーぱーと
これを3分間できれば陰性です。
3分間できなければ、鎖骨の下で問題が起きている可能性が高いです。
3.筋膜が硬くなっていることで起きているケース
これは単純に筋肉を包んでいる筋膜が硬くなっているために、首~
筋膜は全身をウエットスーツのように覆っている繊維状の薄い膜で、骨・筋肉・血管・神経・内臓などさまざまな組織とつながっています。

最近はテレビや雑誌などで、よく取り上げられているため筋膜のことを知っている方も多いと思います。
レントゲンやMRIで見てもなんともないという頸肩腕症候群の方は、この筋膜が硬くなって問題をおこしていることが非常に多いです。
でも、なぜ筋膜が硬くなると、首や肩や背中が痛くなったり、手がしびれたりするのでしょうか?
それはすごく簡単に説明すると 、筋膜は、骨・筋肉・血管・神経・内臓などさまざまな器官とつながっているため、ここが硬くなるとそのつながっている場所も障害されるからです。
例えば、
- 筋膜が硬くなると、繋がっている血管や神経に問題が起こります
- 筋膜が硬い影響で筋肉も硬くなります
ではなぜ筋膜は硬くなってしまうのでしょうか?
筋膜が硬くなる原因は、以下の7つです。
- 手術
- 固定(ギプスや装具など)
- 骨折
- 捻挫
- 関節の痛み
- 怪我
- 使いすぎ
これらが過去にあると、筋膜は簡単に硬くなります。
ただし硬くなったその瞬間から痛みが出るわけではなく、そういったことの繰り返しによって、硬いところが増えてくると、徐々に体がかばいきれなくなって、痛みとなって外に出てくるのです。
なので、10年前の怪我で硬くなった影響が今に出ている事も普通にあります。
頸肩腕症候群の治療とは?

頸肩腕症候群には大きく分けて3つの治療があります。
しかし、この中で効果がある治療は1つだけです。
1.ストレッチ
ストレッチは首や肩、胸周辺の筋肉をストレッチで伸ばします。
単純に考えれば、筋肉が頸肩腕症候群の原因になっているのであれば、筋肉をストレッチする事で治ります。
しかし、実際には筋肉はそこまで大きな問題でなない事が多いので、ストレッチをしても治らない人は多いです。
2.マッサージ
マッサージに関してもストレッチと同様で、筋肉が問題で頸肩腕症候群の症状が出ている場合は治りますが、多くの人は筋肉が問題ではないので、マッサージでは治らない人が多くいます。
3.筋膜に対するアプローチ
頸肩腕症候群の原因は筋肉を包む筋膜である事が、最近になってわかって来ています。
今まで筋膜は全く注目されていなかったため、そもそも治療の選択肢にありませんでした。
しかし、最近になって筋膜が硬くなると筋肉や神経、血管に問題を起こす事がわかって来ています。
そのため、現在では筋膜に対してアプローチする事が最も効果的な治療です。
次は実際に筋膜をほぐす事で頸肩腕症候群が改善した例を紹介します。
頸肩腕症候群に効くツボとは?

今回は、頸肩腕症候群に効くツボを理学療法士が解説します。
そもそもツボとは?
多くの人はツボって効くと、
- なんか怪しい
- よくわからないけど効きそう
などと思うかもしれません。
確かにツボと効くと、そこを押すと不調が改善する!とイメージする人が多いと思います。
そのツボは、正確には経穴と言われており、以下のように言われています。
経穴 (けいけつ) とは、中医学、漢方医学、経絡学の概念で、体内の異常に応じて体表の特定の部位に対応して現れるもので指圧、鍼、灸で刺激を与えることで体調の調整、諸症状の緩和を図るものである。一般には「ツボ」とも呼ばれる。
引用:ピーター・T・ドーシャー
つまり、体の異常があると特定の部位にツボが発生し、そこ刺激を与える事で不調が改善するという事です。
しかし、この根拠がないツボは、西洋医学でしっかりと解明されています!
ツボは筋膜の硬い部分とほぼ同じ
ツボは中国で生まれたものなので、東洋医学に分類されます。
そのため根拠が無いように感じられますが、このツボは西洋医学では筋膜が硬くなる場所とほぼ同じ事がわかっています。
つまり、筋膜が硬くなるコリの部分がツボという事です。
筋膜はウエットスーツのように全身を覆っている繊維状の薄い膜で、筋肉・骨・内臓・血管・神経などさまざまな器官とつながっているため、どこかが硬くなると体に痛みなどの不調を引き起こす事がわかっています。

そのため、イタリアなどではこの筋膜が硬くなるツボをほぐして痛みや不調を改善させる方法を行います。
つまり、ツボを押すとなぜかよくなる!と言うのは、硬くなった筋膜がほぐれるからよくなる!と言う事になります!
ですので、頸肩腕症候群ももちろん硬くなった筋膜(ツボ)が影響しているケースが多いため、ツボをほぐす事で症状が改善するケースが多いです。
頸肩腕症候群に効くツボを紹介

ちなみに筋膜はこのように全身が繋がっているため、胸や肩などの首と離れた場所が硬くなっていても、繋がっている首の筋膜も影響を受けるため、頸肩腕症候群の症状が出るんです。

そのため、今回は首と繋がっていて頸肩腕症候群の人が硬くなっている場所をいくつか紹介します!
腕にあるツボ
頸肩腕症候群と関係している事が多い、腕のツボです。
※マッサージを不適切な方法や自己流でやった場合は、効果がなかったり悪化するケースがあるので、わからない場合や痛みが悪化する場合は無理に行わないようにしましょう。
体の正面にあるツボ

ツボ①
鎖骨の真下にある溝周辺。
ツボ②
胸の筋肉。位置は乳頭の真上らへん。
ツボ③
胸骨という胸の骨に胸筋が付着する場所。
ツボ④
乳頭の外側にある胸の筋肉。
体の背面にあるツボ

ツボ⑤
肩甲骨の内側のやや上周辺。
ツボ⑥
肩甲骨の内側。
ツボ⑦
肩甲骨の下側周辺
イメージしにくいかもしれないので、次は、実際にツボにアプローチする事で頸肩腕症候群の症状が改善した例を紹介します。
ツボで頸肩腕症候群が改善した実例

今回は、実際に筋膜のツボをほぐす事で、頸肩腕症候群が改善した例を紹介させていただきます。
Mさんの状態
普段会社員でデスクワークをしているMさんは、少し前から右腕に痛みを感じるようになっており、病院に行くと、特に問題がなかったため、頸肩腕症候群と診断をされたそうです。
その病院では湿布と薬をもらったくらいで、治療という治療はしてもらえなかったそうです。
そんな感じでずっと症状も治らないので、当院に来られました。
症状は右を向くと右腕の痛みが出るみたいです。

はじめに筋膜の硬い場所を確認すると、以下の場所が硬かったです。
- 手首
- 肘周り
- 胸
これがいわゆるツボですね!
このように、痛い場所とは違う場所にも筋膜が硬くなっている場所がたくさんあります。

今回は体の表と裏のツボを紹介しましたが、Mさんの場合は表側と腕のツボが硬くなっていました。
このように、人によって筋膜が硬くなるツボの場所は違うため、1人1人しっかり調べる必要があります。
次は、このツボの場所をほぐして行きました。
すると、右を向いても症状が出なくなりました。

このように、筋膜が硬くなっているツボの場所をほぐす事で筋膜がほぐれ、繋がっている筋肉や神経、血管などの動きを正常に近づくため症状が改善します。
当院で行っている筋膜(ツボ)の施術に関しては、以下の動画と記事にも詳しく書いてあります。
実際に、今回のケースでは症状も軽かったので2回の施術で改善ができました。

ちなみに、当院では3回以内の改善を目指しており、頸肩腕症候群では3回以内に改善できるケースが多いです。
頸肩腕症候群が治らないあなたへ
ここまでやってみて、頸肩腕症候群の症状が変わる人もいれば、あまり変わらない人もいます。
あまり変わらない人は、自分でやるには限界があると思いますので、私たちプロに任せてください。
実際に当院には、頸肩腕症候群が治らずに続いている人が多く来られていますが、多くの人が1〜3回以内の施術で改善しています。
もちろん、あなたも必ず1〜3回以内に痛みが改善するとは言い切れませんが、他の整体よりは早く改善できる自信があります。
ですので、私たちに任せてください!
あなたは、頸肩腕症候群が改善したら、
- どれだけ楽になりますか?
- すごい嬉しくありませんか?
- 気持的にも楽ですよね?
私たちがそれを実現させるために、全力でサポートさせていただきます。
少しでも気になる事がありましたら気軽にお問い合わせしてください!