「お尻や、足の付け根が痛くてあぐらがかけない!」
「ももの前側がしびれてつらい!」
このようにあぐら姿勢で起こる足の付け根やお尻の痛みに悩んでいませんか?
あぐらをかいたときに痛みがでると、
筋肉が硬いからストレッチをしている、あぐらを控えて正座にしている
このように対応されている方が多いです。
しかし間違った対処法や痛みを放置してしまうことは大変危険です。
あぐらをかいたときに起こる痛みは、股関節の病気や神経が問題を起こしている場合があります。
股関節や神経性の病気の場合、放置してしまうと手術が必要になったり、最悪しびれが取れないなんてことにもなりかねません。
でも大丈夫です!
痛みについてしっかりと理解することで正しく対処することができ、痛みを抑えることができます。
本記事では、体と痛みの専門家である理学療法士が下記のポイントをわかりやすく紹介していきます。
- あぐらで痛くなる3つの原因
- 足の付け根が痛くなる原因
- お尻が痛くなる原因
- 痛みに対する3つの対処法

当院では、今回ご紹介するような痛みでお困りな方を数多く施術してきた実績があります。
※今すぐどうにかしたい痛みでお困りの方は、ぜひ一度当院へご相談ください!
目次
あぐらで痛い人必見!考えられる3つの原因
まずは、あぐらをかいたときに足の付け根やお尻が痛くなる原因は主に以下の3つが考えられます。
- 股関節の問題
- 神経の問題
- 筋肉の問題
上記の原因は、症状の出方や対処法が異なるため正しく理解していくことが大切です。
大切なのは、体が単純に硬いというだけではなく、構造上の問題や動かし方の問題も含まれているということです。
この3つの問題をどのように判断していけば良いのか、チェックすべきポイントがあります。
- いつ痛むか
- どこが痛むか
- どんなふうに痛むか
- 痛み以外の症状はないか
痛みの出方について少し思い返してみましょう。
上記の4つについて痛みが明確になってくると原因がわかりやすくなってきます。
注意が必要なのは、原因が病気である場合です。
上記3つの各問題で起こりやすい病気もご紹介していきます。
股関節の問題
普段の生活で転んでしまった、ぶつけてしまったなどのきっかけがある場合は、靭帯や骨が損傷している可能性があります。
特に思い当たるきっかけがなくあぐらで痛い場合は、以下の項目に当てはまるかチェックしてみましょう。
- いつ=動き始めや歩き始めでも痛い
- どこが=足の付け根
- どんなふうに=ズキズキと鋭い痛み
- 痛み以外の症状=特になし
上記のようなあぐら以外でも足の付け根に痛みがある場合は、股関節の問題であることが考えられます。
これらの症状が起こる股関節の問題は、病気が関係している場合があります。
股関節は、日常生活の動きの中でたくさんのストレスを受けて生活しています。
生まれつきの骨の形状や日常生活のストレスによって、
- 関節の軟骨がすり減る
- 関節が変形してよりストレスを感じる
- 関節が脱臼するようなストレスを受ける
このようなことが原因で病気が起こってしまうのです。
具体的に起こりやすい病気は以下の通りです。
- 変形性股関節症
- 臼蓋形成不全
- 鼠蹊部痛症候群(グロインペイン症候群)
詳しい病気の内容については、後ほどご紹介していきます。
あぐらや決まった動きで足の付け根が痛くなる、痛みがだんだん強くなっている気がする
という方は、無理せず安静をとりましょう。
痛みがとても強くて自宅での移動も大変という方は、整形外科の受診をおすすめします。
神経の問題
次に考えられるのは神経による問題です。
足にはたくさんの神経が通っていて、神経が圧迫されたり、滑走性が悪くなると痛みが起こります。
以下の項目に当てはまる方は、神経の問題である可能性が高いです。
- いつ=あぐらや長時間座っていると痛い
- どこが=お尻や足全体
- どんなふうに=ビリビリ、ジンジン、ズキズキ
- 痛み以外の症状=しびれ
上記のような足のしびれや痛みの表現が多様な場合は、神経の問題であることが考えられます。
神経が原因で起こる痛みについては、後ほど詳しく解説していきます。
しびれの程度が強くて動けない、しびれが治まらないという方は整形外科を受診することをおすすめします。
筋肉の問題
最後に考えられるのは、筋肉の問題です。
近年は、テレワークや在宅での作業時間が増加し、座って過ごすことが多いです。
そのため長時間の同じ姿勢や崩れた姿勢によって筋肉が痛くなってしまうのです。
筋肉が問題で痛みが起こっている場合、以下のポイントが当てはまりやすいです。
- いつ=あぐらや長時間座っていると痛い
- どこが=お尻や足の付け根
- どんなふうに=ズキズキ、押すと痛い
- 痛み以外の症状=特になし
神経の問題と判別するのはしびれがない、痛みがあるがほかの動作はできるなどがあげられます。
なぜ筋肉が問題で痛みが起こってしまうのか、わかりやすい解説と対処法はコチラです。
あぐらで足の付け根(股関節)が痛いなら?
あぐらをで足の付け根が痛い場合、股関節の問題が考えられます。
主に考えられるのは、以下の4つです。
- 変形性股関節症
- 臼蓋形成不全
- 鼠蹊部痛症候群(グロインペイン症候群)
- 股関節の柔軟性不足
上記4つは股関節の病気も含まれており、間違った対処法は症状の悪化を起こす可能性があります。
それぞれの疾患についてわかりやすく解説していきます。

変形性股関節症
変形性股関節症は、関節が何らかのストレスによって変形してしまっている状態を指します。
もともとの関節が浅かったり、関節が圧迫するようなストレスで変形し、痛みを引き起こします。
引用元:人工関節ドットコム
変形性股関節症によって起こる症状は、以下の通りです。
股関節症の主な症状は、関節の痛みと機能障害です。股関節は鼠径部(脚の付け根)にあるので、最初は立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に痛みを感じます。
参照元:日本整形外科学会
変形性股関節症は、下記でご紹介する臼蓋形成不全にも関連する病気ですので、合わせて確認してみましょう。
変形性股関節症と診断された場合は、以下の治療法が行われる場合が多いです。
- 初期や痛みが少ない場合、関節の負担を減らす生活に見直す
- 水泳やトレーニングなど関節負担が少ない運動療法
- 症状が取れない場合は、人工関節や骨切り術などの手術療法
また、変形性股関節症になりやすいタイプは以下の通りです。
- 体重が適正以上
- 運動不足
- 過度な重量挙げや激しい運動
痛みが気になる、不安な方は整形外科を受診しましょう。
臼蓋形成不全
変形性股関節症に関連があるのが臼蓋形成不全
です。
臼蓋形成不全は小児期に認められる臼蓋といわれる関節の形成不全です。
小児期では、レントゲンで認められても目立った症状はないことが多いです。
成人以降では、臼蓋形成不全により関節の運動が正しく行えなくなり関節にストレスがかかります。
そのストレスによって変形性股関節症になって痛みを起こす可能性があります。
臼蓋形成不全が変形性股関節症のきっかけになるケースが多いです。
一度診断されたことがあり、あぐらで痛みが起きている方は、整形外科を受診することをおすすめします。
鼠蹊部痛症候群(グロインペイン症候群)
鼠蹊部痛症候群(グロインペイン症候群)は、主にサッカーやランニングなどの競技を行っている方に発症しやすい病気です。
主な症状として、腹部に力を入れたときや何もしていないときに下記のような場所が痛みます。
あぐらの姿勢でも下記の鼠径部が痛みを起こす場合があります。
![]()
引用元:日本整形外科学会
主な原因としては、
- 足首の捻挫や腰痛などの怪我を繰り返し起こしている
- 体幹や下肢の筋肉が協調的に使いにくくなっている
これらが考えられます。
そのため、痛みが強い場合は安静や整形外科を受診し、その後、体幹や下肢をトレーニングすることが求められます。
股関節の柔軟性不足
これまでご紹介してきた股関節の痛みの特徴に当てはまらない場合、股関節の柔軟性が不足していることが考えらえます。
具体的には以下の筋肉が硬いと痛みが起こります。
- 腸腰筋
- 内転筋
上記の筋肉を柔らかくす方法をコチラでご紹介しています!
あぐらでお尻が痛いなら?
あぐらでお尻が痛い場合は、以下のことが考えられます。
- 坐骨神経痛
- お尻の柔軟性が低下している
それぞれ解説していきます。
坐骨神経痛
足には坐(座)骨神経という太い神経が通っています。
引用元:なごやEVTクリニック
坐骨神経由来の痛みは、以下のことが原因で起こります。
- 筋肉が硬く神経が圧迫される
- 腰部が硬く神経が過度に伸ばされている
上記の状態になると神経にストレスがかかり痛みがでます。
基本的には体の柔軟性を高めたり、局所的に筋肉を柔らかくするなどが治療内容です。
お尻の柔軟性不足
お尻の柔軟性が低下している場合も痛みを起こす原因となります。
具体的には、以下の筋肉が硬くなると柔軟性が低下します。
- 大殿筋
- 中殿筋
- 小殿筋
- 梨状筋
上記の筋肉を柔らかくする方法をコチラでご紹介しています!
なぜ痛みが起こるかは後ほど下記で解説しているので、チェックしてみてください。
あぐらで痛い人の大体は筋肉の硬さ?
あぐらで痛みが出る方は、股関節やお尻の柔軟性が低下していることが原因であるとご紹介してきました。
柔軟性を低下させる一番の原因は筋肉の硬さによるものです。
また、今回解説した病気を引き起こしている場合でも筋肉は硬くなっていることが多いです。
筋肉が硬くなってしまう理由は以下の通りです。
- 使われた筋肉が過緊張状態になる
- 血管が圧迫され循環不良を起こす
- 発痛物質が発生して痛みがでる
このように筋肉が硬くなるのは循環不良が影響しています。
では、循環不良を起こしている筋肉に対してどのように対応するのが適切なのでしょうか?
今回は、一人で簡単にできるセルフケアをいくつかご紹介していきます。
あぐらで痛い人がするべき3つの対処法
ここまであぐらで痛みが起こる理由についてご紹介してきました。
ここからは問題に対して効果的で簡単なセルフケアを解説していきます!
ご紹介する3つの対処法は以下の通りです。
- ストレッチ
- マッサージ
- 筋トレ
動画も交えながらわかりやすく解説していきます。
ストレッチ
ストレッチは股関節やお尻の柔軟性が低下している場合に特に有効です。
ストレッチを行うことで筋肉が伸ばされ循環不良が改善、痛みの緩和が期待できます。
注意点として、ストレッチ中に痛みが増加したり、新しい痛みなどがある場合には運動を中止してください。
腸腰筋ストレッチ
腸腰筋は、股関節を安定させる大腰筋と小腰筋の総称です。
効果:疼痛緩和、姿勢改善
開始姿勢:仰向け
- 仰向けで片方の足を曲げ両手で抱える
- 反対の膝が浮き上がらないよう伸ばす
- そのまま15~30秒キープ
- 2~3セット繰り返す
大殿筋
大殿筋は、お尻に付着する大きな筋肉です。腰や骨盤の安定性に関与してます。
効果:疼痛緩和、姿勢改善
開始姿勢:仰向け
- 右足を開くように左膝の上に置く
- 右足を乗せたまま左足をお腹に手で寄せる
- そのまま10秒キープ
- これを2~3セット繰り返す
内転筋ストレッチ
内転筋は、太ももの内側の筋肉ですが、骨盤を支え姿勢を保つ役割もあります。
効果:疼痛緩和、姿勢改善
開始姿勢:仰向け
- 片足の膝を90度ほど曲げる
- 曲げた側の手で膝の内側を触りゆっくりと足を開く
- そのまま10秒~15秒キープ
- 2~3セット繰り返す
マッサージ
ストレッチするのが難しいという方には、マッサージが有効です。
マッサージは、筋肉や筋膜を局所的に緩めて痛みを緩和させる効果があります。
行っている最中に痛みが増加する方は中止してください。
太ももの前側マッサージ
開始姿勢:足を伸ばし座る
- 太ももの中央の筋肉を触る
- 横に横断するように指でなぞるように触る
- 硬いところを探しマッサージを行う
お尻の後面マッサージ
開始姿勢:足を伸ばし座る
- 手の付け根を骨盤のてっぺんに当て指先で硬い骨を触る
- 骨の3cm後ろ辺りを上下にマッサージ
- 硬いところを繰り返し行う
坐骨周辺のマッサージ
開始姿勢:足を伸ばし座る
- お尻にある骨(坐骨)を触る
- 外から上下にマッサージ
- 硬いところを探し繰り返し行う
筋トレ
ある程度痛みが落ち着いたら、痛みを再発させないために筋トレを行います。
筋トレを行うことで、姿勢改善、再発予防が期待できます。
痛みが残っている方や痛みが強い方は、筋トレは控えましょう。
クラムシェル(股関節を安定させるトレーニング①)
開始姿勢:横向き
- 横向きで片手で頭を支える
- 片方の手を腰に当て、膝を上下に開く
- 10回行ったら反対も行う
ヒップリフト(股関節を安定させるトレーニング②)
開始姿勢:仰向け
- 両ひざを立て肩幅に広げる
- お腹に力を入れてお尻を持ち上げる
- 10回行ったら反対も行う
即効で痛みを改善するなら筋膜リリース
一人でも簡単に取り組めるセルフケアについてご紹介してきました。
しかし、痛みがすぐに軽減できなかったりうまく出来ているか不安になることもあるかと思います。
痛みをすぐとるには押さえておきたいポイントがあります。
それは筋膜に対して適切な対処がされているかどうかです。
当院では、その筋膜に対する施術、筋膜リリースを主に行っております。
筋膜リリースって何?と思われる方は下記の記事をご覧ください。
筋膜リリースを専門店で受けるなら理学ボディ
あぐらで足の付け根やお尻が痛いという方は、ぜひ理学ボディにお任せください。
理学ボディでは、体の専門家であり国家資格でもある理学療法士が確かな技術を用いて施術を行っております。
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まとめ
今回は、あぐらで足の付け根やお尻が痛い原因と対処法についてご紹介してきました。
まとめると痛みの原因は病気もしくは関節の柔軟性が低下していることが原因です。
それらに共通するのは筋肉・筋膜の硬さであり、当院ではその問題を解決することが可能です。
専門家に一度ご相談したい!すぐに痛みを治したい!
そんな方は、ぜひ理学ボディでお待ちしております。