デスクワークしていると、ふくらはぎが痛くなってきた。
デスクワークで足を使っていないのに、ふくらはぎが痛くなるのは何故だろう。
こんな悩みありませんか?
確かに、デスクワークでは足はほとんど動かさないので、ふくらはぎが痛くなるのは不思議ですよね。
ですが、動かさないからこそ、ふくらはぎに痛みが出やすくなっていると言えるのです。
もしかしたら、病気が潜んでいる可能性もあります。
そこで、今回はデスクワークでふくらはぎが痛い場合の原因や考えられる事、対処法までを解説します。
デスクワークでふくらはぎが痛くなる原因
デスクワークでふくらはぎが痛くなる原因としては、主に以下の4つが考えられます。
- 足を動かさなくなり血流が低下しやすい
- 重力の影響でうっ血しやすい
- 筋肉が痙攣しやすい
- お尻の筋肉が硬くなりやすい
それぞれ解説していきます。
足を動かさなくなり血流が低下しやすい
デスクワークは基本的に座ったまま作業するので、足を動かすことがほとんどありません。
当たり前ですが、動かさないと筋肉の働きもないということなので、血液の流れも滞り、血流が悪くなりやすいです。
血液は心臓がポンプのように働き、押し出されて体の各部へ流れていきますが、筋肉も縮んだり伸びたりすることで、ポンプのような役割を担っています。
ですが、筋肉の動きが少なくなると、筋肉のポンプ作用も期待できないので、血流が悪くなってしまうのです。
血流が悪くなると、筋肉が痙攣しやすくなったり、痛みを起こす発痛物質が作られるので、ふくらはぎに痛みを感じやすくなるのでしょう。
重力の影響でうっ血しやすい
筋肉を動かさないことによる血流への影響もありますが、重力による影響も関係します。
重力の影響で、血液は心臓から足首の方へ流れるのは簡単ですが、足首の方から心臓へ戻るのは重力に逆らって流れないといけません。
それができないと、血液は足首やふくらはぎに溜まりやすく、うっ血した状態になってしまいます。
筋肉が働かなくても血液は心臓へ循環しませんが、そもそも重量で循環しにくい場所であることも大きな要因の1つでしょう。
筋肉が痙攣しやすい
ふくらはぎの血流低下やうっ血が起こると、筋肉へ新しい酸素が供給されにくくなります。
筋肉にも血管が通っており、それを通じて新鮮な酸素や栄養を取り込むことで、筋肉は動いています。
ですが、血流低下やうっ血によって血液から酸素の供給が少なくなると、筋肉は酸欠を起こし、痙攣しやすくなるのです。
筋肉には痛みの刺激を感知するセンサーが備わっており、センサーが刺激を受けることで、それを脳へ伝えて痛みとして感じます。
痙攣して筋肉が緊張すると、それをセンサーが刺激として感知し、痛みとして感じてしまう可能性があります。
お尻の筋肉が硬くなりやすい
後述しますが、ふくらはぎの痛みを起こす要因として、血流低下やうっ血もありますが、坐骨神経痛による可能性もあります。
坐骨神経痛はお尻の梨状筋という筋肉の下を通っており、梨状筋が硬くなると坐骨神経を圧迫し、足に痛みを引き起こす場合があります。
坐骨神経痛の多くは、お尻や太ももの痛みですが、坐骨神経は名前を変えて足首まで伸びているので、ふくらはぎに痛みを起こす可能性も考えられるのです。
座っている姿勢は梨状筋が引き伸ばされるので、ゴムをピーンと伸ばした状態のように張っており、梨状筋は緊張して硬くなっています。
硬くなった梨状筋によって、坐骨神経は圧迫されやすくなり、足に痛みを引き起こす可能性があります。
ふくらはぎが痛い時に考えられる事
ふくらはぎが痛い時に考えられる事としては、主に以下の5つです。
- 深部静脈血栓症
- 下肢静脈瘤
- 閉塞性動脈硬化症
- 坐骨神経痛
- 肉離れ・筋肉痛
それぞれ解説していきます。
深部静脈血栓症
深部静脈血栓症とは、手足の静脈に血のかたまりである血栓ができる病気です。
症状としては、足の腫れや血管の膨らみ程度で、軽症であれば特に問題はありません。
ただ、エコノミークラス症候群という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
それにより、長時間同じ姿勢で過ごすことで、手足の静脈に血栓という血のかたまりができることがあります。
血栓が心臓を通って肺の血管に詰まると肺塞栓症という病気になることがあり、最悪の場合に死に至ることもあります。
デスクワークなんかはまさにそれで、長時間座ったまま同じ姿勢で作業するので、深部静脈血栓症となる可能性はあります。
ですが、エコノミークラス症候群のように長時間乗り物に乗ってい他などで発症することは稀で、手術や外傷で血管が傷ついた、手術後などで足を動かせない、遺伝などが関係しています。
下肢静脈瘤
下肢静脈瘤とは、足の血管が膨れてこぶのようになることを指します。
基本的に体に重篤な障害をきたすことはありませんが、足のだるさや重たい感じ、むくみなどの症状は出現します。
足の血管には血液の逆流を防ぐ弁というものがついていますが、この弁が上手く機能しないと下肢静脈瘤が起こります。
通常、心臓から出た血液は手足を巡って再び心臓まで戻ってきます。
心臓へ戻ろうとする血液の逆流を防ぐために弁があるわけですが、弁が上手く機能していないと心臓まで血液が戻らず、足の方に溜まってしまうのです。
その結果、血管にこぶのようなものができたり、足のだるさやむくみにつながるというわけです。
妊娠中や出産後、長時間の立ち仕事、デスクワークなどが原因とされています。
本来、足へ流れた血液はふくらはぎの筋肉によって上へ押し出されて心臓まで戻ります。
ですが、デスクワークで長時間足を動かさないでいると、筋肉は働いておらず、かつ重力で血液が下に溜まりやすいので、静脈瘤ができやすくなるのです。
閉塞性動脈硬化症
手や足の動脈が狭くなったり、詰まったりして栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなると、手先や足先が冷たくなったり、筋肉の痛みが出たりします。
このような状態を閉塞性動脈硬化症と言います。
動脈が狭くなる、詰まる度合いによって症状を4段階に分けることができます。
Ⅰ度:冷感、しびれ
Ⅱ度:間欠性跛行(しばらく歩くとふくらはぎが痛くなり歩けなくなるが、休憩すると痛みがなくなり再び歩ける)
Ⅲ度:安静時の痛み
Ⅳ度:潰瘍・壊死
原因としては、動脈が硬くなる動脈硬化ですが、コレステロールなどの成分が血管内部に付着したり、高血圧や喫煙で血管に負担がかかることが挙げられます。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、症状として殿部から大腿部の後面あるいは外側にかけての痛みがある場合(時にはひざから下の部分にまで及んで痛い場合があります)に言います。
■参照元:公益社団法人 日本整形外科学会
坐骨神経は腰椎から出てきた神経がいくつか集まってできている総称で、膝の上部分までを指し、それより下の部分はまたいくつかの神経に分かれていきます。
なので、坐骨神経痛と言うのは、腰から膝までの間で神経が障害されて痛みや痺れなどの症状が生じている場合のことを指します。
症状としては、主にお尻や裏もも、太ももの外側へ走るような痛みが生じることが特徴です。
ですが、上述したように、坐骨神経は膝から下へ名称を変えて続いており、ふくらはぎやすねにも痛みが生じる可能性は十分にあります。
原因としては、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症なども関係しますが、お尻を横に走行する梨状筋が原因となる場合もあります。
梨状筋は仙骨という腰椎の下に位置する骨から、大腿骨の外側にある大転子と呼ばれる骨が出っ張っている部分まで伸びています。
個人差はありますが、多くの人は坐骨神経が梨状筋の下を走行しているため、梨状筋が硬くなると坐骨神経痛が圧迫されて、お尻の痛みなど症状を引き起こす場合があります。
デスクワークでは、座っている時間が長く、梨状筋が伸ばされて緊張します。
なので、緊張した梨状筋によって坐骨神経が圧迫されるとふくらはぎに痛みが出る可能性はあります。
肉離れ・筋肉痛
そもそも、筋肉痛とは運動によって筋肉が収縮する際に起こる痛みを指します。
一般的には、慣れない運動をした後や使い慣れない部分の筋肉を使いすぎた、スポーツなどで酷使したことが原因で起こります。
特にふくらはぎの筋肉痛は頻度の高い症状の1つで、スポーツをしているとき、ふくらはぎの内側の中央上部(上中1/3部)に痛みが生じます。
大腿部に生じることもあります。
■参照元:公益社団法人日本整形外科学会
なので、デスクワークで筋肉痛でふくらはぎが痛くなるということはまずありません。
ですが、長時間のデスクワークは足をほとんど動かさないので、ふくらはぎがうっ血して血液の流れが滞ってしまい、筋肉へ新しい血液が循環しなくなります。
すると、筋肉は血液から酸素を取り込めないので、酸欠を起こし、痙攣のような状態となり、痛みを生じることはあります。
デスクワークでふくらはぎが痛い時の対処法
デスクワークでふくらはぎが痛い時の対処法としては、主に以下の4つが挙げられます。
- 30分〜1時間ごとに休憩を挟む
- デスクワーク中もこまめに足首を動かす
- スタンディングデスクを使って立って作業する
- ストレッチ
それぞれ解説していきます。
30分〜1時間ごとに休憩を挟む
ここまで解説した通り、長時間のデスクワークで足を動かさないと、ふくらはぎがうっ血し、筋肉が酸欠で痙攣を起こしてしまう可能性があります。
また、深部静脈血栓症のリスクも高くなります。
そのため、30分〜1時間を目安に休憩を挟み、少し立って動いたり、ストレッチをしたりして、連続して何時間も座ったまま作業しないようにすることが大事です。
デスクワーク中もこまめに足首を動かす
上記のように、定期的に休憩を挟んで動くことも大事ですが、座ったままでも足首をこまめに動かしておくことも大事です。
ふくらはぎがうっ血してしまうのは、ふくらはぎの筋肉が座っていると動かないので、血液を心臓まで戻りにくくなることが問題なのです。
なので、足首を動かすとふくらはぎの筋肉が働くので、うっ血の予防につながります。
スタンディングデスクを使って立って作業する
座ったままデスクワークを長時間することが問題なので、最初から座らずに立って作業することも1つの方法でしょう。
立っていれば、左右へ重心を移動させたり、少し動くのもすぐにできます。
座っていると、まず立たなくてはいけないので、ひと手間かかってしまいますが、立っていればそんなことはないので、めんどくささもないはずです。
そういった意味でもスタンディングデスクを使うことはお勧めです。
ストレッチ
ストレッチは筋肉の柔軟性を高めるほかにも、血流を良くしてくれる効果もあります。
長時間のデスクワークで問題となるのは、うっ血による血流が悪くなることなので、ストレッチは効果的な対策と言えるでしょう。
ここでは、うっ血しやすいふくらはぎの筋肉のストレッチを紹介します。
- 肩幅に足を開いて立つ
- 両手を伸ばし、壁に手をつく
- 片足を大きく後ろにつく
- 前側の足へ体重をかけ、後ろ側のふくらはぎをストレッチする
- 15〜20秒キープする
- 左右2セットずつ行う
ポイントは、後ろ側のストレッチする方の足の裏は浮かないように注意しましょう。
かかとが浮きやすいですが、浮いてしまうとストレッチ効果が弱くなってしまいます。
また、座ったままの姿勢はお尻の梨状筋が硬くなりやすく、坐骨神経痛を引き起こす可能性があるので、併せて梨状筋もストレッチしておくと良いでしょう。
- 椅子に腰かける
- 一方の足首を反対側の膝の上へ乗せる
- 乗せた足首と同じ側の膝を上から軽く押さえる
- そのまま真っ直ぐに体を前傾させる
- 15〜20秒キープする
- 左右それぞれ2セットずつ行う
ポイントは、体を前傾させる時、腰が丸くなると効果が薄れてしまいますので、なるべく腰を伸ばした状態を保ったまま前傾させましょう。
理学ボディのおすすめ
今回紹介した対策を実践しても中々ふくらはぎの痛みがなくならないという方は、理学ボディで施術を受けることがおすすめです。
理学ボディでは、最短で痛みを改善させることにこだわっており、筋膜という組織に対して施術を行います。
筋膜は筋肉を覆っている膜状の組織で、筋膜が硬くなると筋肉の柔軟性が低下、筋力が発揮しにくいなどが起こります。
筋膜の硬さのある場所はピンポイントで存在しているため、ストレッチやマッサージでは中々ほぐすことができません。
もし、筋膜の硬さがふくらはぎの痛みに影響しているのなら、ストレッチやマッサージをしていても中々改善することは難しいでしょう。
ですが、筋膜の施術に精通している理学ボディのセラピストなら、ピンポイントの硬さでも見つけることができます。
もし、ふくらはぎの痛みがなくならなくて困っているという方は、ぜひ理学ボディにお越しいただき、筋膜の施術を受けてみてください。
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