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英語を全く話せない私が単身インドで筋膜マニピュレーションのコースに参加した話④(最終回)

理学療法士木城拓也のインド滞在記④

こんばんは、青山の理学療法士木城です。

 

今回はここ最近続けて書いている

『英語を全く話せない私が単身インドで筋膜マニピュレーションのコースに参加した話』

の最終回をお送りしたいと思います。

 

前回までの記事は▼になります。

英語を全く話せない私が単身インドで筋膜マニピュレーションのコースに参加した話①

英語を全く話せない私が単身インドで筋膜マニピュレーションのコースに参加した話②

英語を全く話せない私が単身インドで筋膜マニピュレーションのコースに参加した話③

 

第1話から私のくだらない連載ものにお付き合いいただいた方、本当にありがとうございます。

 

今回でちゃんと完結しますので、あと少しお付き合いいただけたら嬉しいです。

カレーな日々

インドカレー

サンディーや優しいインド人達のおかげでインドでの生活にも徐々に慣れて、楽しさも感じれるようになってきました。

 

ただ、カレーにはいささか飽きてきました。

 

インドに行かれたことがある方はご存知かと思いますが、

 

インド人のカレー好きは異常です。

なんせ、朝から晩まで全部カレーです。

 

30年近く生きてきましたが、こんなにカレーを食べた週はありません。

歴代連続カレー記録は大幅に更新中で、もはや殿堂入りレベルです。

 

そんなある日の午後3時。

 

セミナーの休憩時間に3時のおやつが受講生に配られました。

 

なんと『パン』です!

 

キターーー\(^o^)/!!!

 

ついにカレーとジャパニーズスナック以外のものが食べられる!!

 

私の心は踊っていました。

 

例えるなら糖質制限ダイエット中に、ラーメンを許可された、そんなワクワク感がそこにはありました。

 

あ、私が糖質制限ダイエットをした話に関しては▼の記事に書いてありますので、是非見てくださいね!(宣伝)

私自身の糖質制限ダイエットの成功例を記事にしてみました!

 

それぐらいカレー以外のものを私の胃袋は欲っしていたのです。

 

私はパンが回ってきた瞬間にかぶりつきました。

 

ガブりっ

 

モグモグ

 

・・・

 

ん?

 

この味はどこかで・・・

 

 

 

カレーパンかーーーい!!!!!

 

ということで、インドはパンの中身までカレーでした。

 

もううんざりです。

 

そのことをサンディーや周りの仲間に相談すると、

「何言ってんだオマエ?昨日はシーフード、今日の朝はチキン、昼はたしかビーフだったろ?アホか?」

みたいなことを言われてしまいました。

 

もはやついていけません。

 

そんなこんなで、インド滞在中にカレー以外のものを食べることはあきらめました。

本題に入ります

テスト

ただ、こうしてインド生活に慣れてくるのと反比例するかのように、一日一日と試験の日がせまってきました。

 

インドで英語での講義を受けるたびに薄々気づいていましたが、これ英語でテストされたら確実に受からない。

 

内容云々より、まず問題が読めない(笑)

 

おまえなんでその状態でセミナーにきたんだよ!

 

「ちーがーうーだろーっ!ちがうだろ!」

 

「このハゲーーーーー!!!」

 

今だったら豊田真◯子衆議院議員に怒られてしまいそうです。

 

これは正直ノリと勢いとかでは乗りきれる類の問題ではないかも…

 

どうしたものか…

 

ここでまた1人天井を見上げてしばらく考えることにしました。

お手紙大作戦

手紙

これから英語の勉強をはじめてもたかが知れてるし、受かるはずがないのはわかっていたので、とりあえずAle先生に相談することにしました。

 

ただ、相談すると言っても、英語が話せないので、普通にやったらたぶん伝わらない…

 

そこで、手書きの手紙を書くことにしました。

 

手紙なら辞書が使えるからなんとか伝わるかもしれない。

 

日本にいる時にお世話になった英語の先生にもメールで内容を送って、添削をお願いしよう。

 

Ale先生に伝えたい内容は以下の5点

  • これに受からないと日本で既に申し込んでお金も払っている8月のレベル2が受けられないこと
  • 日本で翻訳された本を全て読んで、既にコースを修了した人からも内容を聞いて理解したこと
  • 実技のテストなら自信があるから私だけ実技テストにしてくれないかということ
  • 筆記テストは辞書を使わせてほしいということ
  • もしテストに受からなくても、日本で追試をさせてほしいということ

 

これを情熱的に伝えて奇跡を起こすしかない。

 

文章を必死に考えました。

 

この手紙の内容を画像で載せたかったんですが、当時こんなブログを書くなんてこと全く考えていなかったので、写真撮ってなかったです。

 

それぐらい今を生きぬくことに必死でした。笑

 

日本でお世話になった英語の先生にもLINEで相談したところ、内容はなんとなくわかるから変に添削するよりも、最低限のとこだけ直して、あとはそのまま渡した方が気持ちが伝わるからこのまま渡そう、となりました。

(このLINEを復元したかったのですが、これも携帯変えた際にLINEのデータが消えて見れませんでしたー。涙)

お手紙大作戦決行

私「ハロー!アレ!」

Ale「Hello!Takuya!」

私「アイウォンチュートゥリードディス!」

 

と、いきなりAleに手紙を手渡しました。

 

Aleはその場で手紙を読んでくれました。

 

そして

Ale「Okay!No problem!」

 

そう言って私の方を見ながら笑顔で親指を立てています。

 

・・・

 

え?それだけ!?

 

どこがどうノープロブレムなのか教えてくれ!!

 

手紙にも書いたけど普通に受けたら全然オッケーじゃねーし、ノープロブレムじゃないんだって!!

 

そう問い詰めたかったけど、なんて言えばいいかわからず、話は終わってしまいました。

 

結局当日まで不安は拭えずとなりました・・・。

ここでもう1人仲良くなった友達を紹介します!

ババン

彼の名は『ババン』

 

ババンとは、問診の練習の時にたまたま仲良くなりました。

 

問診の練習とか正直英語がわからない私にはもはや地獄な訳です。

 

実技練習は

  • 「イッツオケ?(ここであってる?)」
  • 「オッケー!オッケー!(あってる!あってる!)」
  • 「ノーペイン?(痛みある?)」
  • 「オー!ペイン!ペイン!ペイン!!(おー!痛い!痛い!めっちゃ痛い!!)」

これのローテーションでいけます(笑)

 

ですが、問診はそうはいきません。

 

私の言葉で相手の情報を聞き出さなければなりません。

逆に私が患者役の時は私が症状を話さなければなりません。

 

問診は治療手技の技術と同じくらい大切で、問診で必要な情報を短時間でスムーズ聞き出すためには、それなりに練習が必要なのです。

 

なので、私とペアになった人は大迷惑です。

 

ほんと申し訳なさが半端じゃなくて、とりあえずババンにはたけのこの里をたくさんあげました(笑)

 

問診の練習をすることは事前に分かっていたので、質問事項はそれっぽい英文を考えて全て打ち込んで紙で持ち歩いていました。

 

これを見ながらババンに質問しました。

 

最初の簡単な質問はこれでいけました。

 

でもだんだん細かい質問になってくると私の作っていった質問文のままだと、

 

ババン「???」

 

となってしまいました。

 

がしかし、このババンも超良い奴で、僕の打ち込んできたプリントを赤ペンで添削して使いものになる文章にしてくれました。

自分の練習の時間を削って私の英語の練習に付き合ってくれました。

 

なんていい奴なんだババン(T_T)

 

今度はきのこの山をたくさんあげました(笑)

 

そんなババンともこれ以来とても仲良くなり、帰国するまでめっちゃお世話になるのでした。

いざ、テスト!

部屋から見えるバンガロールの景色

そんなこんなでいろいろありましたが、なんとか講習最終日を迎え、いよいよテストです。

 

その日の朝は本当に憂うつでした。

 

とにかく辞書がないと話にならないので、何か言われるまでは平然と辞書を使おう。

 

あとは、鉛筆コロコロにかけるしかない。

 

そう決意して席に座っていました。

 

すると、

Ale「Start the exam. DGy9Cokzhb3d67cRk*J8mXr3e%z8Nv$xR?nzLwdy」

 

ん?途中から聞き取れなかったけど、急に周りが騒がしくなったぞ。なんか様子がおかしいぞ。

 

すぐにサンディに何事か確認しました。

 

するとどうやら今回のテストは口頭で行い、Aleが指差した治療ポイントを口頭で名称を答える。

 

というものになったらしいのです。

 

まじか!!!

 

これならいける!!!

 

思わずガッツポーズをして周りのインド人たちとハイタッチをしました!

 

そして治療のポイントは日本にいる時から完璧に英語で覚えてきていたので、テストの結果は満点合格でした。

 

「アレ!グラッチェー!!!!!」

 

と言いながら泣きそうになりながら私はアレと熱い抱擁を交わしました。

 

ということで、なんとか無事インドで試験に合格することができました!

超超超嬉しかったです。涙

セミナー終了

試験が終わるといよいよインド人のみんなとお別れの時でした。

 

言葉はほとんどわからなかったですが、患者さんを治すという同じ目標を持つもの同士、そこには壁はありませんでした。

 

と、勝手に思ってます(笑)

 

最後に写真もいっぱい撮りました。

インドセミナー修了

ありがとう!みんな最高だぜ!

 

ということで、インドのセミナーは無事終了したのでした。

セミナーを終えて私が感じた日本との違い

インドでセミナーを受けてみて感じたことがいっぱいあります。

 

まずは日本人って優秀なんだなって部分

インド人はめちゃめちゃ時間にルーズです(笑)

 

日本では9時から講義が開始であれば8時50分にはたいていみんな席についています。

 

しかし、インド人は9時には半分ぐらいしかいません。

 

そしてぽつりぽつりと徐々に人が到着していき、12時ぐらいにやっと全員揃うといった感じでした。

 

最初はこいつらやる気あんのか?

 

と思っていました。

次はインド人凄いなって部分

時間にルーズなインド人。ところが、講義がはじまると彼らはすごい勢いでみんなの前で発言します。

 

日本では先生が何か受講生に問いかけても個人的に当てられない限り、周りの目を気にしたり、遠慮したりして、誰も自分から発言しないのが普通です。

 

その点インド人は全く違います。

 

先生が何か問いかけようものなら、みんな一斉に叫びだします。

 

先生が何か話していても、気になったことがあったらお構いなしに講義を止めてガンガン質問します。

 

これにははじめ圧倒されました。

 

文化の違いといえばそれまでですが、でもこれってすごく良いことだなと思いました。

 

日本での講習より、インドの講習の方が圧倒的に活気があっていい雰囲気でしたし

 

絶対にその方が個人個人の技術の習得も早いと思うんです。

 

私も結構日本では、周りの目を気にしてしまい、全体の場では発言できないことの方が多いです。

 

でもこれからはこのインド人魂を継承して、遠慮せず自分が成長するためにガツガツ貪欲に行こう!

そう思いました。

ババンの親戚の家に転がり込むの巻

セミナーも無事終了してこれからどうするか考えていました。

 

すると、

ババン「When are you going back from India?」

 

木城「トゥモロー!21:45!」

 

ババン「Let’s go out with me!」

 

木城「リアリ!?ゴーゴー!(本当に!?行く行くー!)」

 

みたいな流れで、ババンが遊んでくれることになりました。

 

ババンは普段は南インドの西海岸の方に住んでおり、今は10日間地元の親戚の家に泊めてもらっているとのことでした。

 

なので、おまえもここに泊めてやる!だから俺に任せろ!とのことでした。

 

ラッキー♫

 

ということで、バスでババンの親戚の家に向かいました。

 

インドはここにいちいち書けないくらい驚きの連続でしたが、このバスでの移動も衝撃的でした。

 

ババンが、たぶんこの辺にいればそろそろバスが来るんじゃないかなー?

 

みたいなことを言ってます。

 

ん?バス停どこ?

 

私は思いました。

 

そしたらババンが、地べたに座りはじめました。

 

ん???

 

ここーΣ(゚д゚lll)!?!?!?

 

普通に何もないただの道でした。

 

そして何時に来るの?と聞くと

 

わからない、決まってない、と。

 

インド人アバウトすぎるだろー!!!

 

インド人が講習に間に合わない理由がわかりました。

 

どうやらインドのこの地方のバスはざっくりこのへんに1時間に1本ぐらい来るよ、ぐらいしか決まってないようなのです。

 

恐るべしインド。日本素晴らしい!

 

そんなこんなで、ババンの親戚の家に着きました。

 

ババンの親戚はみんな良い人達で、私を大歓迎してくれました。

 

そしてババンがCLUBに行こう!と言うので、インドの街に繰り出すことになりました。

インドのCLUBに行った話

ババンがインドのCLUBに行くと言うので、ついて行くことに。

 

そうしたらババンは地元のDJをしているいかにもヤンチャそうな友達を2人連れてきました。

インド人DJとかこえー!!!

 

これ大丈夫か?

 

そして2人はバイクに乗ってきたので、私に後ろに乗れと言っています。

 

言われるがまま乗りました。

 

英語を全く話せない海外はじめての私が、まさかインドの地元のヤンキーDJのバイクに乗ってCLUBに向かうことになるとは…

 

ちょっと想像してたのと違っていました。

 

そしてそのヤンチャDJは怖がる私をおもしろがってなのか、反対車線を走っていたパトカーに向かって

 

「ファーー〇ク!!!」

と言って中指を立てました。

 

私「・・・((((;゚Д゚)))))))」

 

「お母さーーーん(T_T)」

 

心の中で叫びました。

 

そんなこんなでCLUBについてからもこの調子で、衝撃的な夜を過ごしました。

 

でも帰る頃にはこのヤンチャなDJ達とも仲良くなってなんだかんだ楽しかったです。

 

それからもババンは飛行機が来るまでの時間、いろいろなところへ車で連れて行ってくれました。

▲インドの有名な商店街?

 

▲ババンのおじいさんの家

 

▲インドの果物屋さんにあった短太のバナナ

 

そして最後に空港まで送ってくれました。

 

なんて良い奴なんだババン・・・(T_T)

 

感謝してもしきれないので、またたけのこの里をあげました(笑)

 

このババンと、セミナー期間中遊んでくれたサンディーには本当に感謝しています。

 

たまに今でもLINEで連絡をくれて、本当によい友人ができました。

 

いつか英語が話せるようになったら恩返しにまたインドに行きたいです。

ようやく帰国。そしてまとめ

そんな楽しいインド最終日を終えて、ようやく帰国の途に着きました。

 

他の人にとったら、特に英語を話せる人からしたらなんのことはないことかもしれません。

 

でも英語が話せない海外初体験の私にとっては、日本の成田空港に着いた時、言葉には言い表せないようなものすごい充実感がありまし

いろいろと目標を立てて困難を乗り越えながらそれを達成できた時の充実感。私はこれが最高に好きです。

正直、このために生きているとさえ思います。

 

次の目標はこのインドで習った筋膜マニピュレーションの技術を使って、自分のお店を出して、痛い人を治しまくって大成功することです。

 

きっとその過程で辛いことや困難なことはたくさんあると思います。

 

でもそんな時はこのインドでの9日間を思い出してめげずに行動すれば、なんでも乗り越えていけると確信してます。

 

以上。これで、インドの話終わりでーす。

 

ここまでこのくだらない話を読んでくれた方、本当にありがとうございました!


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ABOUT US
木城 拓也
理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。 その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。 筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。
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