『筋膜リリースってとりあえず痛いところをローラーとかでグリグリしたらいいんでしょ?』
そう思っている方が大半ですが、
筋膜リリースで首の凝り・痛みを解消するには見落としがちな意外な注意点があります。
そもそも、筋膜リリースというのは簡単にいうと、
筋肉を包んでいる膜である筋膜をほぐす方法です。
「首凝りや痛みの原因がどこにあるのか」「どこをどれくらいほぐせば良いのか」
がわからないまま闇雲にやってみても、良くなるはずがありません。
それどころか、かえって痛みを悪化させてしまうこともあります。
そこで、今回は筋膜リリースと首凝り・痛みとの関わりについて、
体の専門家である理学療法士が詳しく解説をしていきます!
目次
筋膜リリースが首凝り・痛みに効果的な3つの理由
『筋肉をほぐすのと、筋膜リリースでは何が違うの?』
このように疑問をもたれている方は多いと思います。
筋膜リリースが首凝り・痛みに効果的な3つの理由について解説していきます。
筋膜リリースの効果
まずは、筋膜リリースの効果について解説していきます!
筋膜リリースの効果を結論からお伝えしますと、
- 痛みの緩和
- 筋出力の改善
- 柔軟性の改善
- 運動パフォーマンスの改善
- 日常生活活動の改善
などが効果としてみられています。
下記に筋膜についてより詳しく解説しておりますので、合わせて参考にしてみてください。
では、なぜこれらのような効果が著明にかつ即時的に現れるのか、
それは、筋膜の中に含まれている「ヒアルロン酸」という水溶液状のものが、
ベドベドの状態からスベスベに変化するためです。
ベドベドの状態の筋膜をほぐして痛みや痺れの改善をするためには、
『摩擦による熱』と『機械的ストレス』
を与えることが必要になります。
あえて軽度の炎症症状を起こすことにより、筋膜のコリを解消することができます。
そうすることにより、痛みや痺れの解消に繋がることが多い印象です。
首凝り・痛みの原因は筋肉・筋膜が多い
凝りや痛みは様々な影響を受けますが、首凝り・痛みに関しては筋肉・筋膜からの影響が多いです。
まずは、なぜ首凝り・痛みが出現するのかという原因から解説していきます。
(1)筋の過度の使用
(2)血行障害による疲労物質の蓄積, 動脈硬化による肩の諸筋への血行不良
(3)不自然な体位, 不良姿勢, 円背, なで肩, 側わんなど同じ姿勢を無理に長 時間保った結果の血行不全
(4)心理的な緊張
(5)筋の結合織炎
参照元:肩凝りの定義およびメカニズム
このように、様々な原因から引き起こっていることが分かるかと思います。
我々の経験上、首凝り・痛みの原因は筋肉・筋膜が多い印象にあります。
よくみられる病態として、というものを頸椎椎間板ヘルニアを例にして解説していきます。
背骨をつなぐクッションの役割をしている椎間板がおもに加齢変化により後方に飛び出すことによって起こります。30~50歳代に多く、しばしば誘因なく発症します。
悪い姿勢での仕事やスポーツなどが誘因になることもあります。
参照元:日本整形外科学会「頸椎椎間板ヘルニア」
このように、首凝り・痛みというのは、不良姿勢や筋の過度の使用などにより、引き起こることが多いです。
首凝り・痛みを根本から治せる
痛いところを良くするには、
- ストレッチ
- マッサージ
などをすればいいんでしょ?
とお考えの方は多いと思います。
確かに、それでも効果が少なからずあります。
しかし、それほど著明に効果が出るかといえばほとんどはそうではありません。
先ほどお伝えした通り、首凝り・痛みに対しては筋肉・筋膜が原因で引き起こしていることが多い印象です。
近年では、筋膜に対してリリースをすることによって首凝り・痛みの症状が根本的に改善するようなことがみられてきています。
なぜ筋膜リリースにそのような効果があるのでしょう?
実は、
首凝り・痛みには、他の部位の筋膜が硬くなり、その硬くなった筋膜が引っ張られることにより、
そのような症状を引き起こしている可能性が高いからです。
良くある質問で、
『筋膜リリースは自分でもできるんですか?』
というような声もよく耳にしますので、次にその内容を解説していきます。
筋膜リリースは自分でできる?
筋膜リリースは自分でできるのか?
結論からお伝えすると、自分で可能です。
しかし、自身で筋膜リリースをすることは可能でありますが、これはあくまで症状は軽症の方に限ります。
また、筋膜というのは筋肉とは異なり、ピンポイントでかつ的確にほぐしていかないと、なかなか効果が出にくいもの一つ特徴としてあります。
それらの理由に関して、
自身で筋膜リリースするのと、筋膜リリース専門店ではどのように違うのかを解説していきます。
筋膜リリース専門店との違いは?
自身で筋膜リリースをするのと、筋膜リリース専門店ではどのように違うのか?
その前に、筋膜の性質・構造を簡単に知る必要があるので、それから順を追って解説していきます。
ますは、筋膜の性質・構造についてです。
筋膜はおもに、「コラーゲン繊維」と少量の「エラスチン繊維」でできています。
簡単に言うと、水と繊維です。
また、このように筋膜は何枚も重なっているんです。


そしてこの層と層の間に、「水分」や「ヒアルロン酸」が存在し、これらが潤滑油の役割を担っており、健康な筋膜であればこの潤滑油のおかげで滑りあって動くようになっています。
小難しい話になってしまいましたが、
まとめると、
『ヒアルロン酸と水分が潤滑油の役割をするおかげで、各層が滑って筋膜は正常に機能する』
ここだけなんとなく理解していただければと思います。
筋膜の性質・構造について簡単に知っていただいた上で、
自身で行う筋膜リリースと、筋膜リリース専門店ではその効果がどのように違うのかを解説していきます。
自身で行う筋膜リリースの効果
- 即時的効果が低い
- 痛み緩和してもなかなかその効果が持続せずに痛みが元に戻ってしまう
などが挙げられます。
それはなぜかというと、
- 痛みが原因となっている筋膜をしっかりリリースすることができていないから
- 筋膜をほぐしている感覚がわからないから
- そもそも筋膜の構造はもちろん、人間の身体の構造がわからないから
などなど、
自身で筋膜リリースを行うにあたり、明確な効果を出すことが難しい理由は数多くあります。
また、この筋膜リリースは、
国際的に認められている本格な筋膜の施術を学ぶ事ができるのは、医師と理学療法士のみなのです。
つまり、一般的な整体にいる
- 柔道整復師
- 鍼灸師
- 無資格者
は学ぶ事すらできないですし、知っている人すら少ないです。
そのため、
「いち早く自分の身体の痛みをなんとかしたい!」
- そのようにお考えの方は、
- 筋膜リリース専門店へ一度足を運んでみることをオススメします。
【要注意】ローラーやボールは効果なし?
おそらくあなたがイメージしている筋膜リリースは、このようにローラーやボールでゴロゴロする方法ではありませんか?


でも、これははっきり言いますと効果は少ないです。
そもそも、筋膜をほぐすのにはどれくらいの力が必要かわかりますか?
それは、852kgです。
つまり、約1トンの重さをかければ筋膜が伸びる事が研究でわかっています。
どうでしょうか?
筋膜ローラーやテニスボールでゴリゴリしても、筋膜がほぐれない理由がなんとなくわかりますでしょうか?
ご自身の手で筋膜リリースするときも同様で、
どのくらいの圧で筋膜をほぐすのか?
その感覚が筋膜の施術を行える人しかわからないものがあります。
これらのことが理由で、身体の痛みをどうにかしたい方には、
筋膜リリース専門店で実際に施術を受けることをオススメしております。
筋膜リリースで首凝り・痛みを解消する2つの方法
筋膜リリースで首凝り・痛みを解消するには、
- 自分で行う方法
-
- 筋膜リリース専門店に行く
この2つの方法があります。
自分で行う方法
上記では、
自分で行うにあたりそれほど著明な効果は期待することが難しいことを理解できたと思います。
それでも、全く効果がないわけではありません。
筋膜にはおよそ200種類ほど、『筋膜のコリ』が存在します。
今回は、ご自身でもできるような方法を3つほど簡単にご紹介いたします。
是非、参考にしてみてください。
①首前の筋膜リリース
目的:首前の筋膜の硬さをほぐす
方法:右側の首前の筋膜をほぐしたいのであれば、左側に首を回旋させる
そうすると、浮き出ている筋肉の前側で喉仏の高さの筋膜を指で上下左右斜め方向に
軽くほぐす
効果:頸部痛や可動域などの改善
注意点:強く指で押さないように
②首横の筋膜リリース
目的:首横の筋膜の硬さをほぐす
方法:右側の首前の筋膜をほぐしたいのであれば、左側に首を回旋させる
そうすると、浮き出ている筋肉の外側の筋膜を指で上下左右斜め方向に軽くほぐす
効果:頸部痛や可動域などの改善
注意点:強く指で押さないように
③首後ろの筋膜リリース
目的:首横の筋膜の硬さをほぐす
方法:少し首を下に下げる→首の少し横から指を当てて横に軽くほぐす
効果:頸部痛や可動域などの改善
注意点:強く指で押さないように
筋膜リリース専門店に行く
上記では、自身で筋膜リリースを行う方法を簡単に解説しました。
今回は筋膜リリース専門店に行く場合についてです。
よくこのようなご質問を受けることが多くあります。
『私は〇〇というような症状であるのですが、お店で施術を受けた方がいいでしょうか?』
結論からお話しします。
身体の痛みや痺れに関しては痛みの度合い問わずに、
実際に筋膜リリース専門店で施術を受けることをオススメします。
特に、
身体の痛みや痺れがあり、どうしても普段の日常生活に支障が及んでしまうような場合
このようなケースは特に専門店で一度施術を受けることをオススメします。
しかし、急性的な骨折や脱臼などは筋膜リリースではどうしても対象外となってしまいます。
もし、この記事を読んでいるあなたが、
『自分の身体の痛みや痺れをどうにかしたいけど、専門店に行くべきなのかな?』
このように悩まれているのであれば、次の内容もご覧になってください。
筋膜リリースで首の痛みを解消するなら理学ボディ
自分で筋膜リリースするより、筋膜リリース専門店で施術受ける方がメリットが多いことがお分かりになったと思います。
専門店といっても、どこで筋膜リリースを受けたらいいの…?
このような疑問をもたれた方も多いと思います。
筋膜リリースで首の痛みを解消するなら当院に足を運んでみてください。
当院では、他の整体院とは異なる特徴を大きく分けて4つあります。
①3回以内での改善を目指している
当院は3回以内での改善を目指している整体です。
多くの整体は数ヵ月かけてたくさん通って改善を目指す場所が多いため、
- 時間もお金も勿体無い
- 長く通うのは大変
- 本当に治るのかわからない
などと思う人が多いみたいです。
本当に3回以内で改善するの?っ
て思う人もいると思います。
もちろん、痛みがある場所が複数ある場合や、症状が重い場合は3回で改善するのは難しいケースがあります。
しかし、多くのケースでは3回以内の最短回数で改善するケースが多いです。
②本格的な筋膜の施術を受ける事ができる
最近になって、筋膜という言葉を聞くようになった人は多いと思います。
しかし、その筋膜に対する施術には種類が多くあり、あまり効果が内容なものも多くあります。
具体的には、一般的な整体で働いている、
- 柔道整復師
- 鍼灸師
- 無資格者
などがやっているような、
- 筋膜はがし
- 筋膜リリース
は効果が薄いです。
理由としては、このようなものは数時間や数日で簡単に誰でも学べる技術だからです。
一方で私たちの施術で使う筋膜リリースは、理学療法士でないと学ぶ事ができないだけでなく、国際的に認められている技術です。
この筋膜リリースは、
- 医師
- 理学療法士
のみしか学ぶ事が許されていないため、一般的な整体にいるスタッフが学ぶ事はできませんし、もちろん行う事もできません。
そのため、他の整体での施術は効果がないけど、ここの施術は効果がありそうだから来た!と言ってくださる人が多いです。
③スタッフが全員理学療法士
先ほども書きましたが、一般的な整体で働いている人は、
- 柔道整復師
- 鍼灸師
- 無資格者
です。
これらの資格と私たちの資格には様々な違いがありますが、1番の違いは医師と一緒に働いているか?いないか?です。
私たちは、病院やクリニックなどで医師や看護師とチームを組み、患者さんの問題を解決してきました。
そのため、他の資格と比べると医学的な知識や技術が圧倒的に高いです。
他の整体で書いてある事とか言っている事は信じられなかったけど、当院の説明や考え方は納得ができる!だからきました!
と言う人が多いです。
④筋膜リリース専門店を全国展開している
当院では、2022年5月現在全国で35店舗展開しています。
今後も身体の痛みでお悩みの方を1人でも多く救えるよう、店舗数を増やしていく予定です。
下記に当院のご予約カレンダーを添付いたしておりますので、
『身体の痛みをどうにかしたい!』
そのようにお考えの方は、是非ご覧になってみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
おそらく筋膜リリースとはどのようなものなのか、なんとなく理解できたかと思います。
簡潔にまとめますと、
- 自身でも筋膜リリースはできるが効果は見込みにくい
- 凝りや痛みを最短で根本的に解消するには筋膜リリース専門店へ
筋膜リリースで首凝り・痛みを解消することは多い印象です。
他の整体に通ってみて、効果ないって思った人は是非、当院へお越しください!
他の整体との違いを感じることができると思います。