当院の新型コロナ対策

外反母趾矯正のために指の間に物を挟んではいけません

外反母趾サポーター記事

最近、外反母趾がひどくて…

長時間歩くと痛いのよねー

若い頃はこんなに親指内側に曲がってなかったのにいつからなのかしら?

なんとか直したいから先月からこの外反母趾矯正サポーターをつけてるんですよ。

どう思いますか?

『外反母趾矯正サポーター』

今こんなものが出ています。

最近私はお客さんに質問されたので、この外反母趾矯正サポーターについても調べてみました。

そして分かったことは、外反母趾矯正サポーターの中には、一定数外反母趾を悪化させるよろしくないタイプの物が存在するということです。

結論から言うと、親指と人差し指の間に物を挟むだけのタイプはやめた方がいいです。

また、たまにサポーターではなく、自分で布のような物を挟んでいる方や、親指と人差し指の間を広げるような五本指ソックスを履かれている方を見かけます。

これもやめた方がいいです。

今回は外反母趾の間違った矯正方法について、整形外科に長年勤めてきた理学療法士の視点から書かせていただきます。

外反母趾とは

外反母趾

外反母趾とは、足の親指が▲の画像のように変形している状態をさします。

外反母趾の画像所見と構造

では、この外反母趾をレントゲン画像で見てみましょう。

外反母趾

こんな感じです。

これを見てなにか気がつくことありませんか?

外反母趾 中足骨の外転

▲の赤い矢印のところを見てください。

実は外反母趾の親指の付け根は外側に広がっているのです。

この付け根の骨のことを中足骨といいます。

次に▼が外反母趾ではない、正常の方の足の画像です。

正常の足

この2つを比べてみると、あきらかに違うのは先ほど説明した中足骨が外に開いているかどうかだと思います。

つまり外反母趾の親指は、先っぽが突然内側に曲がったのではなく、付け根(中足骨)が外側に広がり、先っぽはただ内側に戻ってきただけなのです。

そのため、親指と人差し指の先っぽの間に物をつめて外側に広がるようにしても、付け根がそのままなので、何も改善しないのです。

むしろ親指がさらに広がることにより足のアーチが潰れてしまい、余計に外反母趾が悪化する可能性の方が高いです。

外反母趾矯正サポーターとは

ほとんどの外反母趾矯正サポーターは、足の親指と人差し指の間に物を挟んで、親指を内側に入らないようにしています。

そして、これだけで終わっているサポーターはあまり良いものではないです。

わかりずらいので、画像と合わせて説明します。

良くないタイプのサポーター

外反母趾矯正サポーター   悪いタイプ

▲のようにただ指の先っぽを外に広げているだけのものはあまりいい物とは言えません。

これだと、もともと外に広がっている指の骨の付け根(中足骨)はさらに広がってしまい、足のアーチが低下し、このサポーターを外した時は、余計に外反母趾が悪化している可能性があります。

良いタイプのサポーター

外反母趾矯正サポーター 良いタイプ

こちらのタイプの外反母趾矯正サポーターはしっかりと親指の付け根の中足骨をしめているので比較的良いものかと思います。

ただ、外反母趾はただ付け根が外に開いて、先が内を向いているだけでなく、回旋を伴っているケースが多いので単純にこれで治るかというと、そんなに簡単な話ではないです。

しかし、少なくとも悪化するわけではないので、ただ物を挟むだけのタイプよりは良いものと言えます。

まとめ

外反母趾は、ただ指先が内側に入っているのではなく、付け根の中足骨が外に開いてしまっているため起きているます。

そのため、安易に親指と人差し指の間に物を挟んでも意味がないですし、むしろ悪化してしまいます。

外反母趾矯正サポーターを装着する場合は、その中でもしっかりと中足骨を内側に誘導するようなタイプの物を選択するようにしてください。

 


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木城 拓也
理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。 その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。 筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。
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