青山で筋膜への施術をしている、理学療法士の木城です。
長年施術をさせてもらっていて、患者さんの訴えで多いのは腰痛です。
特に『ヘルニア』や、それに伴う『坐骨神経痛』ですねと、お医者さんに言われてくる方が非常に多いです。
「10代の頃からの『ヘルニア』持ちで~、腰はずっと痛いんです」
とおっしゃる方もいらっしゃいます。
実は私も高校生の時に『ヘルニア』になり、靴下も履けないぐらいおしり~足まで痛かったです。
当時はお医者さんに手術しないと治らないと言われていました。
この時私は、野球部の最後の大会前で、手術を行うと大会に間に合わないことがわかっていたため、手術をせずに近所の整骨院に通う道を選択しました。

大会前に3年生だけで撮った集合写真。
最前列の右から3番目で、ヘルニアと言われてふてくされているのが私です(笑)
結局当時通っていた接骨院では症状は改善せず、大会にも間に合いませんでした。
ただ、あの時手術を選択しなくて本当に良かったと思っています。
なぜなら、今『ヘルニア』の症状は全くないからです。
今『ヘルニア』の症状で困っている方
『坐骨神経痛』はもう一生付き合っていくしかないと思っている方
一度この記事を最後まで読んでみてください。
そもそもあなたの腰の痛み、下肢のしびれは、『ヘルニア』や『坐骨神経』が原因ではないかもしれません。
※当院では、国際的に認知されている筋膜リリースという技法を用いてあなたの痛みを即時的に解消する施術を行っております。
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ぜひご活用ください。
目次
【ヘルニアと診断された方の自覚症状】


私が現場で患者さんのお話を聞いていると、ヘルニアと診断された方でも自覚症状はさまざまです。
- 前屈で痛い
- 座っていると腰が痛い
- 長時間歩くと痛い
- 反ると痛い
- 痛くて靴下が履けない
- 寝て朝起きると痛い
- 足を伸ばして仰向けやうつ伏せで寝れない
- 常に足がしびれている
などがあります。
同じ『ヘルニア』でもこれだけ訴えが違います。
これら全部が本当に『ヘルニア』が原因の症状でしょうか?
その辺についてこれから書いていきたいと思います。
【ヘルニアとはどういう状態なのでしょうか?】


ヘルニアとは、正式には腰部椎間板ヘルニアのことを指します。
(※頸部で同じような問題が起きる頸部椎間板ヘルニアもあります)
腰の背骨(腰椎)は椎骨と呼ばれ、腰の高さに5つあります。
その椎骨と椎骨の間に、椎間板と呼ばれるクッションの役割をする組織があります。
その椎間板にひびが入り、中にある髄核と呼ばれるゼリー状の物質が外に飛び出し、神経を圧迫します。
その神経が支配する領域である下肢に、痛みや痺れの症状が現れるのがいわゆる『ヘルニア』です。
※ヘルニアについての痛みの特徴や対処法、注意点などは下記の記事にもわかりやすくまとめています。
◇『ヘルニア』は本来どういう時に症状がでるのでしょう?


答えは、腰が丸まったとき(腰椎が前に曲がったとき)です。
なぜなら後方の神経を髄核が圧迫するには、腰椎の前側が狭くなる必要があります。
前側が狭くなることで、椎間板の内圧が高まり、後方に髄核が飛び出ます。
つまり、腰椎が丸まったときです。
具体的には、椅子や床に座ったときや、床のものを拾うとき、靴下を履くとき等です。
ということは、寝ると痛い方や、腰をそらすと痛い方は、この動きと反対の動きになるので、これらの動きで出てくる痛みは、『ヘルニア』とは直接関係ない痛みの可能性が高いです。
◇『ヘルニア』は長くても6か月前後で消失することが多い言われています。


一般的な『ヘルニア』では、髄核が椎間板と神経の間にある後縦靭帯を突き破っている場合が多いです。その場合、飛び出した髄核を免疫細胞が察知して食べるため、ヘルニアが自然に消えます。
なので腰痛や下肢のしびれでお困りの方が、
「私は昔からヘルニア持ちで~」とか
「持病のヘルニアで~」とか
おっしゃっているのをよく見かけますが、実はこれはすでに『ヘルニア』は関係なくて、腰痛や下肢のしびれは他のところに原因がある可能性が高いのです。
【あなたは本当にヘルニアですか?】
この画像は2014年に書かれた海外の論文です。
※『Get PT First』というサイトからの引用になります。
この研究では、腰痛のない人に対して、CTとMRIを撮っています。
その結果、腰痛がないのに
20代で30%
50代で60%
80代で84%
に椎間板の膨隆があったとあります。
椎間板の膨隆というのは、いわゆる飛び出ている状態。
そうです。『ヘルニア』です。
「ほら、ここの4番と5番の間が飛び出してるでしょ?これが後ろの神経を圧迫して足がしびれるんですよ。いいです?あなたはヘルニアです。」
なんて具合にお医者さんに言われた方いますよね?
ただし、この研究結果をよーく見てください。
腰痛がない人に検査しているのですよ、これは。
そして、腰痛がないのに50代では過半数以上が『ヘルニア』と同じ状態です。
これがどういうことかわかっていただけたでしょうか?
画像上の『ヘルニア』=痛みやしびれ
ではないということです。
つまり、仮に手術をして画像上の『ヘルニア』状態を解消したからといってよくなるとは限らないです。
ですが逆に、画像上の『ヘルニア』の状態が改善しなくても、症状が良くなることも十分あります。
ちなみに首での問題もこれと同じと考えていいと思います。
首の痛みや、腕や手のしびれ=『首のヘルニア』
ではありません
では、何が原因なのでしょう?
これについては、その方の状況によって違うので一概には何とも言えませんが、改善可能な原因であることがほとんどであると考えています。
【私の施術でできること】
私はこれらの症状に対して筋膜へのアプローチを用いています。
そして、100%完璧に治せると言えませんが、高確率で良い成果をだせています。
筋膜の施術に関しての詳細は↓の記事にまとめてあるので、興味のある方は1度ご覧になってみてください。
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【ヘルニアの診断を受けた腰痛が改善した事例】
2か月前に腰が痛くなり、病院では『腰部椎間板ヘルニア』と診断されたというAさん。
そんなAさんからお話を伺っていると、
「朝起きるとき痛くて、動き出すと少し楽になるんですけど、夕方疲れてくると右の下肢の方までしびれてくるんです」
「4番目と5番目の間のヘルニアが飛び出して神経を圧迫してるみたいなんですよね」
「医者からはブロック注射をすすめられています」
とおっしゃっていました。
仕事はシステムエンジニアで、常に座ってパソコンをされているそうですが、午後になると腰~足が痛くて、最近は仕事を早退して近所の接骨院に行かれることもあるようです。
私も学生時代ヘルニアと診断されたときは、授業でずっと机に座っていることが大変だったので、お気持ちはとてもよくわかりました。
早速検査のため、その場で前屈をしてもらうと、痛みが腰とおしり~下腿の外側に痛みが走るとのことでした。


その後筋膜の状態を調べてみると、骨盤の両サイドと、下腿、大腿の裏の外側に筋膜の動きが硬い部分が見つかりました。
まずは、ここを順番に施術していくと、徐々に腰が軽くなり、最後に骨盤の両サイドの筋膜を施術すると、腰~下肢の痛みしびれがほとんどなくなりました。


本人もすごく喜ばれていて、私もうれしく思います。
この結果からもわかるように、MRIやレントゲンなどでヘルニアだと診断されても、実際に出ている症状はヘルニアが原因ではない可能性があります。
なぜなら私は今回筋膜にはアプローチしましたが、それが後方に飛び出して神経を圧迫している髄核を取り除いたわけではありません。
おそらく画像上はそれほど状況は変わっていないかと思います。
でも症状は解消しました。
ヘルニアと診断されたからといって、手術やブロック注射に頼らなくても、腰、おしり、足の痛みやしびれは改善できる可能性が高いです。
私は医療の現場でそんな方々をたくさんみてきました。
もし『ヘルニア』でお困りの方がいましたら、一度ご相談ください。
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