あぐらをかくと足の付け根(股関節)が痛い!
これって体が硬いから?
股関節の硬さのせいだと思い込んでしまい、
痛みを我慢して、無理やりストレッチをしてしまう人が多いですが
実は、これは危険です。
痛みが良くなるどころか悪化してしまったり、
歩くのが大変になるほど痛みが強くなってしまうこともあります。
あぐらをかくと生じる股関節の痛みにも、ちゃんと原因があります。
本記事では、その原因から対処法までを
カラダのプロである理学療法士がわかりやすく解説していきます!
ぜひ、最後まで読んでつらい痛みを根本から治していきましょう!
(※今すぐ痛みをどうにかしたい人はこちらの対処法を先にご覧ください。)
あぐらをかくと股関節が痛い原因

まずは、あぐらをかくと股関節が痛い原因についてです。
あぐらで生じる痛みの原因は主に以下の3つです。
- 変形性股関節症
- 臼蓋形成不全
- 筋肉が硬い
①、②は痛みの原因となる疾患名ですが、多くの場合は③が関係している人が多いです。
それでは、一つずつみていきましょう。
変形性股関節症
あぐらをかくと股関節が痛い時に、股関節が変形してしまっている人がいます。
変形性股関節症と診断される人が多く
変形によって股関節の動きが狭くなってしまったり、あぐらをかくと痛みが出たりします。
ごく初めでは関節がきゃしゃであったり変形しているだけですが、関節症がすすんで初期関節症になると、関節の隙間が狭くなったり、軟骨下骨が硬くなったりします。
さらに進行期関節症、末期関節症となると、関節の中や周囲に骨棘とよばれる異常な骨組織が形成されたり、骨嚢胞と呼ばれる骨の空洞ができたりします。
最終的には体重がかかる部分の関節軟骨は消失し、その下にある軟骨下骨が露出します。
変形性股関節症が原因であぐらをかくと股関節が痛い場合、
関節の変形の程度によって改善する可能性が大きく変わります。
変形の程度が軽い人であれば改善する可能性はありますが、
あまりにも変形がひどい人は手術などが必要になることがあります。
臼蓋形成不全
股関節は、大腿骨と骨盤の寛骨と呼ばれる骨で構成されています。
簡単に言うと、下の図のように
ボール(大腿骨)と受け皿(寛骨)のような関係で構成されています。
■引用:日本整形外科学会 変形性股関節症
この受け皿の部分である臼蓋が、何らかの原因で発育不足となり
股関節が浅くなってしまったのが『臼蓋形成不全』です。
臼蓋の作りが小さいままとなってしまうと、体重を支える部分が狭くなり股関節に負担が掛かりやすくなってしまいます。
それだけでなく、股関節の可動域も狭くなるとあぐらがかけなくなります。
ですので、構造的に股関節が浅い人もあぐらをかく時に痛みが出やすくなります。
筋肉が硬い
股関節の周りにはたくさんの筋肉がついています。

股関節周りの筋肉が硬くなることで関節の可動域が狭くなり、
あぐらがかけなくなったり痛みが出たりします。
特に、もともと体が硬い人や激しい運動や筋トレをしている人、長時間座りっぱなしの人は股関節周りの筋肉が硬くなりやすい傾向があります。
どちらにしても股関節周りの筋肉が硬い人は、あぐらをかいた時に痛みが出やすくなります。
あぐらをかくと股関節が痛い時の治療法3つ

ここまでは、あぐらをかくと股関節が痛い原因を解説しました。
そもそも関節の変形が進行している人の場合は改善が難しかったりもしますが、
それ以外の人の多くは筋肉など周りの組織が原因になっていることが多いです。
そのため、一般的な治療では
- マッサージ
- 筋トレ
- ストレッチ
といった股関節周りの筋肉をほぐすことをします。
しかし、それでも治らないのはなぜでしょうか?
実は、そこには見落としがちな意外なポイントがあります。
1.マッサージ
筋肉をほぐす方法と聞くと、マッサージを1番最初に思い浮かべる人が多いですよね。
確かにマッサージで筋肉をほぐすのは効果的なことが多いですが、
近年では筋肉よりも筋肉を包んでいる筋膜が硬くなると、
あぐらなどの股関節の動きに問題が起こることがわかってきています。
もちろん、筋肉をマッサージすることであぐらの痛みが改善する人もいますが、
改善しない人は筋膜をほぐす必要があります。
2.筋トレ
あぐらをかくと股関節が痛い場合、
筋力が弱いからという考え方で筋トレをおすすめする人もいます。
確かに理にかなっているようにも感じるかもしれませんが、
あぐらをかくと股関節が痛い人の多くは筋トレで痛みが悪化する印象です。
理由としては、そもそもあぐらをかくと股関節が痛い人は、
以下のような状態のことが多いからです。
- 股関節の可動域が狭い
- 股関節周りの筋肉が硬い
つまり、この状態で筋トレをしても
逆に筋肉が硬くなったり関節に負担がかかるので、痛みが悪化します。
ですので、筋トレをする場合は慎重に行い、悪化する場合は辞めましょう。
3.ストレッチ
ストレッチも一般的な治療のように感じますが、あぐらで痛みが出る人は注意が必要です。
そもそもストレッチをする場合、股関節を大きく動かしたりします。
しかし、あぐらで痛みが出る人は股関節を大きく動かすことで
股関節や股関節周辺の筋肉に負担がかかるため、痛みが悪化してしまいます。
あぐらをかくと股関節が痛い人はストレッチはあまりオススメできないのが本心です。
根本的に痛みを取りたい場合は、
マッサージやストレッチよりも筋膜をほぐす筋膜リリースが効果的だと感じています。
オススメは筋膜リリース

マッサージやストレッチでは筋肉はほぐれますが、筋肉を包んでいる筋膜まではほぐれません。
そして、近年では筋肉よりも筋膜が痛みの原因になっていることが多いこともわかってきており、
実際に筋膜をほぐした方が痛みが改善しやすいことも実感しています。
それは、あぐらをかくと股関節が痛い場合でも同じですので、
最後に私たちが1番改善することが多いと感じている筋膜リリースについて解説をしていきます。
(※今すぐ辛い痛みを取りたい人はコチラから当店の施術内容をご確認ください。)
筋膜リリースとは?
筋膜リリースを簡単に言うと、筋膜をほぐす方法です。
そもそも筋膜はこのように筋肉を包むようにして存在しています。

それだけでなく筋膜はこのように全身に繋がっています。

そのため、股関節の筋膜は以下の部位などに幅広く繋がっています。
- もも裏
- ふくらはぎ
- 踵
- 腰
- 背中
そのため、ふくらはぎの筋膜が硬い場合でも繋がっている股関節に問題が起こる可能性があります。
つまり、痛いのは股関節でも本当の原因はふくらはぎにあるというイメージです。
そもそも筋肉だけで体の痛みを考えてしまうと、
股関節周りについている筋肉しか原因として考えられませんでしたが、
筋膜の考え方で考えることで
本当の原因が思ったよりも遠い場所にあったりすることに気がつきます。
今まで筋肉をほぐしていた人や股関節周りにしかアプローチをしていなかった人は、
そもそも本当の原因にアプローチできていない可能性が高いです。
ですので、筋膜をほぐす筋膜リリースが効果的な人が多いんです。
自分でできる股関節の筋膜リリース
ここまで読むと、あぐらの痛みには筋膜リリースが効果的であることがわかったと思います。
では、実際にどこをほぐせばいいのか?
一番気になる部分について、
実際に私たちの経験上であぐらをかくと股関節が痛かった人が
硬くなっていることが多かった場所を動画でわかりやすく紹介します。
筋膜が硬い場所を押すと結構な痛みが出ますので、筋膜の硬い場所を探しながらやってみてください。
※1箇所につき3〜5分程度ほぐすとほぐれやすいです。
あぐらをかくと股関節が痛いあなたへ
当店にもあぐらをかくと股関節が痛い人が多く来られます。
そして、その多くの人は病院や他の整体に行ってもあまり改善されなかった人です。
しかし、当店では世界的に認められている筋膜リリースを、スタッフ全員が行うことができるため
他の整体で改善しなかった人でも改善することが多いです。
実際にあぐらをかくと股関節が痛い人の場合、3回程度で痛みが改善することが多いです。
もちろん、あなたの痛みを100%改善できるとは言い切れません。
しかし、他の整体よりは圧倒的に改善できる自信がありますので、なかなか改善しない場合は私たちに任せてください!