こんばんは、青山の理学療法士、木城拓也です。
今回は、前回に引き続き
『
の続編をお送りしたいと思います。
前回記事は▼になります。
英語を全く話せない私が単身インドで筋膜マニピュレーションのコースに参加した話①
英語を全く話せない私が単身インドで筋膜マニピュレーションのコースに参加した話②
連載にするほどたいした話ではありませんが、読んでいただけたら嬉しいです。
目次
講習スタート
いよいよ初日の講習がはじまりました。
講師の先生は、イタリア人のAlessandro通称Aleと、Michelaです。
Aleは陽気なお兄さんといった感じで、
正直目立ちたくなかったので、勘弁してくれ…
講義がはじまると案の定先生の言っている言葉がわかりません。
ただ、
筋肉や骨、
またこちらは聞く専門で良かったので、
そんな感じで午前中の講義は終わりました。
あれ?想像してたより案外いけるかも?
初日の午前中の講義を終えて、そんな風に思えました。
ですが、すぐにそれが錯覚だったことに気づかされます。
休み時間になると、周りのインド人達が一斉に話しかけてきます。
インド人Aさん「Odf@AFNogMfygMKcpdxO!」
インド人Bさん「H*F**j$L0@A%GIRqauUV?」
私「・・・」
たぶん彼らは私に気をつかって話しかけてきてくれている。
それはわかりましたし、ありがたい話なのですが、正直私としては
頼むからほっといてくれー
と心のなかで叫んでいました。
そしてすぐに耐えられなくなって、
結局昼休みは自分の部屋でギリギリまで過ごして、
この日の休憩時間は全てこの調子。
転校したばかりで友達がなかなかできない小学生がトイレでご飯を
午後の講義は実技練習
午後からは実技の練習でした。
実技の練習にかける私の想い
このコースに参加した目的は、資格を取得することと、
日本で文献は全て読んできたし、
でも、実技に関しては触診の微妙な位置や角度、
だから8日間みっちり本物の先生から教わりたい。
そう考えていました。
なので、この実技の練習を私は心待ちにしていました。
実技練習スタート
実技練習は、2人1組で行います。
まず、みんなの前に1人代表の受講生が患者役で裸になり、
それを見ながら2人組のどちらかが患者役となり、
私はとなりのインド人の方とペアになり、まず私が患者役となりまし
私は言葉が通じないのでインド人の方に言われるがまま横になって
すると、たまたまこの時組んだインド人の方、
印をつけ終わっても、近くのインド人達とあーでもない、
残りあとわずかというあたりでやっと交代してくれました。
正直私は、これを受けにわざわざ日本から来たのにふざけんな。
とイライラしていましたが、
こんなにしゃべれない自分が文句を言うのはおこがましいかもしれ
なんか言って相手を怒らせたくないし、
とにかくこれ以上目立ちたくない。
仕方ないか…。
そう思ってしまいました。
そして結局この日1日これの繰り返しで終わってしまいました。
セミナー初日を終えて
この日の講義は18時に終わりました。
終わったと同時に私はそそくさと逃げ帰るように部屋に戻ってきま
あー疲れた・・・
部屋で1人になると本当に落ち着きます。
そしていろいろな感情が溢れ出てきます。
もう帰りたい…
全然楽しくない
俺は何しにわざわざ日本から来たんだ?
講義の時間教室で座ってるだけで休み時間のたびにここに逃げ帰っ
実技練習は相手に言われるがまま横になっているだけ
今日1日何か少しでも成長したか?
どんな人でも治せるようになって、自分の店を出す。
こんなんでいいのか?
悔しい…
気づいたら1人部屋のベッドで仰向けになり、
このままじゃいかん
天井を見上げて2時間以上が経過した後、
こうしてても何も変わらない。後悔したくない。
どうすれば英語が話せなくても自分が成長できて前に進めるか考え
そう思えるように徐々になってきました。
そこでまず作戦を立てることにしました。
1人作戦会議
まず、今から急に英語を話せるようになることはなさそうなので、
そして、英語が伝わらなくても、行動で先生や周りのインド人に、
そうすることで、
とにかくここで1人で閉鎖的になっていても何も変わらないし、
もうインドでどう思われようと知ったこっちゃない!!
そう考えました。
ムネリン作戦
そこでまず思いついたのが、『ムネリン作戦』です。
ムネリンとは、当時トロントブルージェイズのムードメーカーで、
この川崎選手何が凄いかって、英語全くしゃべれないのに、
▲川崎宗則選手の動画
この川崎選手のノリ。
これしかない。
ということで、
そう心に誓ってその日は寝ることにしました。
セミナー2日目
朝起きたらまず川崎選手の記事を読んで気合いを入れました。
そして、2日目の講習がはじまりました。
2日目は昨日に引き続き実技の練習からでした。
ここでまず私は行動に出ます。
「アイウォントゥードゥファースト!マイターン!マイターン!」
とかテキトーに言ってインド人を無理矢理患者役にして先に寝かせ
そして、部屋中に聞こえるようなばかでかい声で
「ヘイ!ティーチャー!カモン!カモン!」
とりあえず質問するために、大声で先生を呼びまくりました。
自分を奮い立たせるために、
そして呼んでからは超真剣に触診について身ぶり手ぶりで質問しま
先生にも気合いが伝わったのかすごく丁寧に教えてくれました。
これをしつこいぐらいに繰り返しました。
もう自分の中で殻を破った方がいいなと思っていたので、
「セイ!ウォイ!!」
「アイムジャパニーーーズ!」
とかわけのわからんことを言って遠くにいてもひたすら先生を呼ん
そうしたらでかい声を出したせいか、
そして日本にいる時から教わろうと思っていたポイントの触診方法も教わ
そんなこんなで実技の練習が終わる頃には、
きのこたけのこ大作戦
次に考えついた作戦が、この『きのこたけのこ大作戦』です。
インドはカレーばかりで飽きると聞いていたので、
その中でもこの珍しい形をした、きのこの山とたけのこの里。
これをジャパニーズスナックとして教室中のインド人と先生達に配
そして、
ついでに先生にもごますっとこう。
と考えました。
さっそくお昼休みみんなが各自カレーを食べているところを狙って
「ディスイズスペシャルジャパニーズスナック!!」
「スーパーデリシャス!!」
「ユーマストイートディススーパースナック!!」
とかテキトーな英語を並べて、
するとインド人達はみんな笑って喜んでくれました。
お菓子が美味しくて笑ってるのか、
Ale先生も
「アリガトウ!」
とカタコトの日本語で答えてくれました。
私も
「グラッチェ!」
と返したら笑ってました(笑)
友達ができました!
作戦のおかげか、
彼の名前は「サンディー」
彼にチョコをあげた後、彼は携帯を見せてくれました。
彼は世界のお金(コイン)を集めているらしく、
そこに日本の1円玉もなぜか写っていて、
こいつなんでこんなの持ってんだ?あぶない奴か?
彼はそれを見て喜んでいたので、私はそれを彼にあげました。
これを機に彼とはすごく仲良くなって、
どうやら11円でインド人の買収に成功したようです(笑)
インド人との絡みに徐々に慣れてきた
この辺りからインド人にも私がバカなことが浸透してきたようで、
私も少しずつインド人とのコミュニケーションのコツを掴み始めま
インド人は基本的に陽気で良い人が多いです。
なので多少変なこと言ってても笑って許してくれます。
それに気づいて私ももっと積極的なコミュニケーション方法でいく
私が身につけたバカでもインド人と仲良くなるコツ
- 会話は文法とかを考え出すとすぐに返事ができないので、
とりあえず知ってる単語を思いついた順に適当に並べてしゃべる。 - 何言ってるか細かいことはよくわからなくても、
とりあえずオーバーリアクション。 - 重要な話でわからない時は、
その場で携帯に打ってもらって翻訳アプリへ。
この3つでなんとかうまく乗りきれることがわかりました!
サンディーとバイクの旅
サンディーはめっちゃ良い奴で、私が観光したいと言ったら、
▲リクープホスピタルから街へ出るインドの街並み
▲バンガロール地方最大のショッピングモール
▲人生初クリケット
▲スラム街のお店
他にもいろいろ連れて行ってもらいました。
感想としては、インドってすげーなってことです。
道路は全く整備されてなくて、
その代わりにプープープープークラクションがどこに行っても鳴り
道路の真ん中によく牛がいます(笑)
バナナの皮とかもめっちゃ落ちてて、もうマリオカート状態です。
スラム街ではまだ小学生低学年だろって感じの子が私にきのみのジ
大通りで立ち止まると、
ずっと日本で育った私にとっては全てが規格外で、衝撃的でした。
世界にはこんなところがあって、こんな人達がいるのか。
純粋にもっと彼らとインドのことを知りたいと思いました。
そのためにもっと英語話せるようになりたい。
心からそう思いました。
今すぐ英語を話せるようになることは難しいですが、
第3話 完
次回予告
さて、
それは、テストのことです。
このテストを通らないと、
なんとしてもこれだけはパスしなければ…
次回、インド滞在記最終話、テスト受かるのか?編になります。
今回も私のくだらない記事を最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
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