「アイスホッケーに興味があるけど怪我が心配」
「どんなことに気をつけたらいいんだろう」
こんなアイスホッケーによる怪我が心配ではありませんか?
アイスホッケーは、華麗な連係プレーとその迫力から北米を中心に人気のあるスポーツです。
しかし、ボディコンタクトの多いスポーツとしても有名で、防具をつけていても怪我の危険性の高いスポーツであることは事実です。
しっかりと準備をせずに競技を始めてしまうと骨折や脳震盪など危険性の高い怪我を起こしてしまうかもしれません。
ですが安心してください!
本記事でご紹介する内容を理解すれば、競技に慣れていない方でも注意して楽しくプレーすることができます。
今回は、アイスホッケーで起こりやすい怪我とその意外な理由について下記のポイントを中心にわかりやすく解説していきます。
- アイスホッケーで怪我が多い意外な理由
- アイスホッケーで怪我につながるケース
- アイスホッケーの怪我で重症なケース
- アイスホッケーを安全に楽しむための予防法5つ
本記事は、専門的な医療知識を持った国家資格である理学療法士が執筆しています。
当院は、今回ご紹介するような痛みで悩んでいる方に対し、施術を行っている筋膜リリース専門店です。
アイスホッケーでの怪我による痛みも、多くの場合は即時的に改善することが可能です。
痛みを何とかしたいという方は、アイスホッケーによる体の痛みなら理学ボディをご覧ください。
目次
アイスホッケーで怪我が多い意外な理由
まずはアイスホッケーで怪我が起こりやすい意外な理由についてご紹介していきます。
迫力があり、魅力的な競技である一方、危険性についてもしっかりと把握しておくことが大切です。
スピードが出やすい
アイスホッケーは陸上で行われるフィールドホッケーとは異なり、スピードが出やすいのも特徴です。
競技へ集中するあまり速いスピードで接触し、負傷するケースはプロの世界でも良く起こります。
コンタクトスポーツである
最も重要なのは、コンタクトスポーツであるということです。アイスホッケーは通称、氷上の格闘技ともいわれるほど接触プレーが特徴とされています。
ラグビーや相撲などほかにも接触があるスポーツはありますが、氷上でのスピードは、陸上の競技よりも衝撃が強くなることがあります。
多くの場合は、上記のような競技特性により起こる怪我が多いです。
また、怪我を起こす要因で意外にも重要なのが、体が硬かったり、体力が足りていないケースもあります。
ご紹介した内容をふまえて、実際にどんなケースがあるのか具体的にご紹介します。
アイスホッケーで怪我につながるケース
ここではアイスホッケーで怪我につながるケースについて、具体的に解説していきます。
今回ご紹介する内容は、以下の通りです。
- 体の準備・ケア不足
- ボディコンタクトプレーや外傷
- スティックやパックが当たる
実際にどのような場面で上記のような怪我が起こるのか、順番に解説していきます。
場面を想定できれば対策も行えますので、しっかりとチェックしていきましょう。
体の準備・ケア不足
まずは体の準備不足・ケア不足が原因で起こってしまう怪我です。
場面としては、以下のものがあげられます。
- スピードに乗った状態でうまく滑ることができずに転倒
- 曲がり切れずに壁に当たってしまって骨折
- 体の柔軟性や筋力が足りずに捻挫してしまう
アイスホッケーは、スティックを使ってパックを相手のゴールに入れる競技です。
しかし、それ以前に防具を付けた状態で氷上での速いスピードをコントロールできる能力が必要です。
体が硬かったり、プレーを維持できる筋力や体力なども重要であり、転倒やミスプレーによる怪我が多いのも事実です。
そのような怪我を防ぐには、日ごろから基礎体力をつけるためのトレーニングを行ったり、リンクに慣れておくことが大切です。
ボディコンタクトプレーや外傷
次にあげられるのがボディコンタクトプレーや外傷が原因で起こる怪我です。
場面としては、以下のものがあげられます。
- スピードに乗った状態で相手選手に当たる
- 他の選手の転倒に巻き込まれる
- 他の選手のスケート靴が当たってしまう
アイスホッケーによる怪我で最も多いケースが、コンタクトプレーによるものです。
しっかりと体に合った防具を全身につけることやマウスピースなどを着用することが怪我の重症化を防ぐポイントになります。
スティックやパックやが当たる
最後にスティックやパックが当たることでも怪我につながるケースがあります。
場面としては、以下のものがあげられます。
- 相手のショットで飛んできたパックが当たる
- 相手のスティックが空振り体に当たる
アイスホッケーのパックは、プラスチックまたはゴム製でできています。ショットの際には、時速100km以上の速度で飛んでくることもあります。
とても速いスピードで飛んできたパックは、保護ヘルメットを歪ませるほどの威力があり、顔や首に当たった場合は深刻な怪我につながる恐れがあります。
アイスホッケーの怪我で多い5つの怪我
ここまでアイスホッケーによる怪我が起こりやすい場面と原因について解説してきました。
ここからは具体的にどんな怪我や症状があるのか、詳しく解説していきます。
今回ご紹介する内容は、以下の通りです。
- 腰痛
- 捻挫
- 靭帯損傷
- 骨折
- 脳震盪
中にはある特定の怪我を起こしやすい人もいるため、事前に確認して怪我を予防しましょう。
腰痛
まず挙げられるのが腰痛です。
アイスホッケーによる怪我の中でも発症する可能性は高く、競技初心者の方でも注意が必要です。
腰痛が起こりやすいタイミングとしては、プレー中やプレー後に多いです。
実際に腰痛が起こった人の中でもシュート練習をした後に急に腰痛が来た!という例もあります。
アイスホッケーは滑りやすい氷上で大きく体を捻りながらパックを打つスポーツです。
体幹を過度に使いますので腰痛が起こりやすいことが考えられます。
以下に当てはまる方は、腰痛を起こす可能性があるため注意しましょう。
- リンクになれない状態でパックを打つのに集中してしまう
- 日頃トレーニングをせずに練習やプレーを行ってしまう
- 陸での練習を怠っていた
- もともと体が硬いのにストレッチをしていなかった
捻挫
続いてあげられるのが捻挫です。
リンクを滑りながら急停止や方向転換を行うアイスホッケーでは、捻挫は起こりやすい怪我の一つです。
捻挫は後ほどご紹介する靭帯損傷も起こりうる怪我です。
捻挫を起こしている部位が赤く腫れたり、内出血がある場合には早めに医療機関を受診しましょう。
以下に当てはまる方は、捻挫を起こしやすいので注意しましょう。
- これまでに捻挫を起こしたことがある
- 体重が増加傾向にある
- 陸や氷上でのトレーニングや準備が行えていない
靭帯損傷
捻挫とも関連があるのが、靭帯損傷です。
靭帯損傷は場合によっては手術が必要になることがあり、注意が必要です。
患部が赤く腫れていたり、内出血や可動域制限がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
アイスホッケーでは、主に膝の前十字靭帯や内側側副靭帯、足首の外側にある前距腓靭帯などが靭帯損傷の好発部位です。
以下に当てはまる方は、靭帯損傷の可能性があります。
- プレー中にほかの人にぶつかった
- 受傷後1~3週間の間で患部の痛みと可動域制限がある
- ある程度すると痛みはやや落ち着くが、関節の不安定感を感じる
他にも靭帯損傷である可能性は十分にありますので、痛みがなかなか強くて不安という方は、一度受診してみましょう。
骨折
次は重症度が高まりやすい骨折です。
骨折は主に相手選手と当たったり壁や障害物に当たることで発症する場合があります。
骨折の部位によっても対応は異なります。
例えば、背骨の骨折の場合、脊髄神経が損傷することで脊髄損傷や神経症状が出る恐れもあります。
以下に当てはまる方は、注意してプレーに取り組みましょう。
- スピードに乗って壁にぶつかった
- 相手選手と勢いよくぶつかってしまった
- リンクに慣れず転倒することが多い
他にも何らかの影響で骨折となる場合もありますので、患部が赤く腫れていたり、内出血やしびれなどの症状は受診しましょう。
脳震盪
最後にあげられるのが、脳震盪です。
脳震盪は、頭部に強い衝撃が加わることで意識消失、混乱、記憶障害などの一時的な脳の機能障害が起きている状態を指します。
特に、接触を伴うスポーツでは脳震盪から完全に回復する前にプレーを再開して再び頭部に衝撃を受けることも多く、脳震盪を繰り返すケースが多くなります。脳震盪を繰り返すと重い障害が残ったり、頭蓋内出血を起こしたりして、最悪の場合には死に至ることがあります。そのため、脳震盪が疑われる症状が出たら競技を続けず、十分な回復期間をおくことが重要です。
引用:Medical Note
アイスホッケーでは、しっかりと防具をつけていても強いコンタクトプレーなどで脳震盪を起こすことがあります。
まだアイスホッケーに慣れていない方は、コンタクトプレーにも慣れていないため受け身も難しく注意が必要です。
初心者だけではなく、競技に慣れている人もスピードが出やすいため、注意が必要です。
アイスホッケーの怪我で重症なケース
ここまで具体的にアイスホッケーによる怪我をご紹介してきました。
では、緊急性の高い重症なケースにはどのようなものがあるのでしょうか?
以下にまとめましたので、参考にしてください。
同じような場面に遭遇した方はすぐに救急要請を行い、医療機関を受診しましょう。
- 接触プレー後、意識がない
- 皮膚が切れてしまうほどの骨折
- 衝突後、脱力により立ち上がることができない
- フェンスや壁に頭を強く打ち付ける
場合によっては、くも膜下出血や心肺停止状態になっていることもあるため注意しましょう。
アイスホッケーを安全に楽しむための予防法3つ
ここまで、アイスホッケーによる怪我の原因や種類についてご紹介してきました。
ここからは怪我を予防するために効果的な方法を3つをご紹介していきます。
しっかりと対策をして楽しくプレーに臨みましょう!
※運動中に痛みがでた場合は、直ちに中止してください。
ストレッチ
ストレッチを行うことで、腰痛や捻挫、靭帯損傷などを予防できます。
空いた時間に行えるので気軽にチャレンジしてみましょう!
股関節のストレッチ
両方の股関節を柔らかくする開脚ストレッチです。アイスホッケー特有の膝を曲げてスケーティングを行うための柔軟性を高めます。
開始姿勢:両方の足裏を合わせるようにあぐらをかく
- 背筋を伸ばし両方の膝を床につけるよう手でゆっくり押す
- 息を吐きながら動かし足を止める
- そのまま10~15秒キープ
ふくらはぎのストレッチ
主に捻挫を予防するための足首の柔らかさを作ります。
開始姿勢:足を前後に広げて立った状態
- 足を前後に開いて立ちます
- 前足の膝をゆっくり曲げ体重を前に移動する
- 後ろ足のかかとは上げない
- 伸ばした状態で10~15秒間キープ
筋トレ
ストレッチである程度体が柔らかくなったら怪我をしないための体づくりが大切です。
ここでは日本アイスホッケー連盟によるトレーニング方法をもとに効果的な筋トレを2つご紹介します。
プランク
主に体幹の深層部に対して、安定させる効果が期待できます。
開始姿勢:うつ伏せで肘とつま先を付けた姿勢
- うつ伏せから肘とつま先を地面につける
- 肘の角度は90度を意識
- 頭と体が一直線上になるように姿勢を保つ
- 10秒キープ、2~3セット繰り返す
サイドブリッジ
腹斜筋、中殿筋の機能を高め側方への安定性を高めます。
開始姿勢:横向きで肘を立て膝で体を支えて姿勢
- 横向きの姿勢で膝を支点に一直線に伸ばす
- 反対の手を上に伸ばしブレないよう止まる
- そのまま10~20秒キープ
正しいスタンスにする
アイスホッケーで怪我をしないためには、スケーティングを正しく行いリンクになれることがとても大切です。
ここでは競技初心者でも基本が身に着けられる方法をご紹介します。
- 滑るときは必ず膝を曲げる
- 重心を低く保つ
- スタンスは肩幅より少し広め
- 重心は足でやや前傾姿勢
- 上半身は倒しすぎず顔は上げる
上記のポイントを意識して滑ってみてください。
ポイントを意識するだけでも滑りやすくなっていると思います。
アイスホッケーによる体の痛みなら理学ボディ
「予防法を試してみても効果が得られない」
「痛みを早く何とかしたい」
そのようにすでに痛みで悩んでいる方もおられると思います。
確かにストレッチや筋トレのみではなかなか改善しない痛みももちろんあります。
それは筋膜の硬さに由来する筋・筋膜性疼痛です。
筋膜性疼痛が起きている場合、筋膜に対して適切な介入がされないと痛みはなかなか改善しません。
でも安心してください。
当院は、そんな筋膜由来の問題に対して施術を行っている筋膜リリース専門店です。
当院では実際に以下のような実績もあります。
悩まされていた腰痛が即時的に改善したのです。
何回も通ったおかげではありません、筋膜に対する施術は1回で効果を実感される方もいます。
過去の改善例を下記の記事でご紹介しています。
当院では、国家資格持つ現役の理学療法士があなたのご相談をお待ちしています。
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無料でご覧になれますのでぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回は、アイスホッケーでの怪我が多い意外な理由と種類・予防法までを解説してきました。
まとめるとアイスホッケーでの怪我は、
体の準備不足・コンタクトプレーによるもの・スティックやパックが当たることが原因で起こります。
しかし、体が硬かったり、捻挫や靭帯損傷などの後遺症で起こる痛みは、多くの場合改善できます。
痛みがなかなか治らない場合は、筋膜や体の硬さが原因かもしれません。
痛みが気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。