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肋間神経痛の原因は?肋間神経痛の症状や対処法も解説!

肋間神経痛の原因

監修者について

この記事を監修している人:木城 拓也(理学療法士免許所有)

理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。

木城先生

肋間神経痛という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

深呼吸や体勢の変化によって急な胸の痛みを感じる場合は、肋間神経痛の可能性が考えられます。

肋間神経痛は、そのほかの疾患と判別するのが難しいという特徴があるため、気になる症状がある方は早めの対処をすることが大切です。

そこで本記事では、肋間神経痛の原因と症状や対処法を詳しく解説します。

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肋間神経痛ってなに?

肋間神経痛とは、疾患名ではなく、肋骨に沿っている肋間神経が刺激されて生じる痛みの総称です。

肋間神経痛の痛みは、胸部にみられることが多い傾向にあります。

またへそ周囲や足の付け根まで症状がみられる場合もあり、左右どちらか片方のみに生じやすいといわれています。

ビリビリと電気が走るような痛みや、持続的にジクジクする痛みなど、原因によって痛みの種類が異なるのが特徴です。

 

肋間神経痛の原因について

肋間神経痛は痛みの原因によって、続発性肋間神経痛原発性肋間神経痛の2種類に分類されます。

肋間神経痛の原因について、それぞれ解説します。

 

続発性肋間神経痛とは?

続発性肋間神経痛は、上半身の運動をしたときに痛みが生じるのが一般的です。

また、運動により生じた痛みの原因が明らかな点も特徴の一つです。

続発性肋間神経痛の原因は、おもに神経の損傷・圧迫によるものと神経の感染によるものの2つが挙げられます。

具体的に、変形性脊椎症や胸椎椎間板ヘルニア、脊椎腫瘍などによる肋間神経の圧迫や、開胸手術、骨折などによる損傷などが挙げられます。

また、帯状疱疹ウイルスによる肋間神経の感染も原因の一つです。

 

原発性肋間神経痛とは?

原発性肋間神経痛は、続発性肋間神経痛のような明らかな原因がないにも関わらず肋間神経痛が生じます。

明らかな原因は不明ですが、ストレスや身体の凝りにより神経が異常興奮を起こしていると考えられています。

原発性肋間神経痛は、突然の電撃痛が生じたり、針で指すような痛みが生じたりするのが特徴です。

 

肋間神経痛の治療について

続発性肋間神経痛と原発性肋間神経痛の治療法を、それぞれ解説します。

肋間神経痛は、前述の変形性脊椎症や帯状疱疹のようなさまざまな原因が考えられます。

そのため、症状の原因に応じた治療をするのが大切です。

 

続発性肋間神経痛の場合

続発性肋間神経痛に対しての治療法を、以下の原因別にまとめます。

  • 外傷
  • 脊椎の疾患
  • 帯状疱疹

 

外傷

外傷が原因の場合、消炎鎮痛剤などの内服治療を行うのが一般的です。

 

脊椎の疾患

脊椎の疾患が原因の場合、軽症の方は内服治療や運動療法を行います。

重症の方は、外科的手術を行う場合もあります。

 

帯状疱疹

帯状疱疹が原因の場合、抗ウイルス薬の投与が一般的です。

痛みの症状が強い場合は、内服治療も並行して行います。

以上のような治療法で有効な効果が得られない場合は、神経痛が生じている部分に麻酔薬やステロイドを注射する神経ブロックが選択されることもあります。

 

原発性肋間神経痛の場合

原発性肋間神経痛は、原因の解明が困難です。

そのため痛みへの対症療法として、非ステロイド性鎮痛薬などの内服治療が選択されるのが一般的です。

内服治療で効果が得られない場合は、神経ブロックが検討されます。

 

肋間神経痛のためのセルフケア

自宅で簡単にできる肋間神経痛のためのセルフケアを紹介します。

おすすめのセルフケアは、以下のとおりです。

  • ストレッチ
  • マッサージ
  • 正しいウォーキング
  • 負担のかかりにくい姿勢
  • ストレス軽減

 

ストレッチ

一つ目は、ストレッチです。

ストレッチを行うときは、上半身を中心に肩回しや脇腹を伸ばしたり、背中の筋肉の緊張を緩めたりすることがおすすめです。

具体的な動きを、それぞれ解説します。

 

肩回し

  1. 両手を肩に乗せる
  2. 肘で円を描くように、前後両方にゆっくり大きく回す

 

脇腹を伸ばす運動

  1. 頭の後ろで両手を組む
  2. 手を組んで背中が丸まらないように姿勢を正す
  3. その状態で左右にゆっくり身体を倒す

 

背中の筋肉をほぐす運動

  1. 壁の前で足を肩幅よりやや外側に広げて立ち、両手を万歳する
  2. 万歳した手を壁につける
  3. 手の位置は固定して、身体をゆっくりと壁に向かって倒していく
    ※肩甲骨を寄せる意識をもつ
  4. その状態を15~30秒キープ

少しの動作でも痛みが伴う場合があるため、ストレッチをする際はゆっくりと伸ばしていくのが大切です。

 

マッサージ

肋間神経痛を緩和させるストレッチを3つ紹介します。

  • 肋間筋のマッサージ
  • 大胸筋のマッサージ
  • 小胸筋のマッサージ

 

肋間筋のマッサージ

肋間筋のマッサージについて紹介します。

  1. 乳首のちょうど下を指で触る
  2. 肋骨の骨と骨の隙間を指でマッサージする

【意識ポイント】

肋骨に沿ってマッサージしましょう

 

大胸筋のマッサージ

大胸筋のマッサージについて紹介します。

  1. 脇を閉じる
  2. 上腕(肩から肘)の半分ほどの高さの位置から少し下の胸の外側を指でマッサージする

【意識ポイント】

大胸筋の外側の際に沿ってマッサージしましょう

 

小胸筋のマッサージ

小胸筋のマッサージについて紹介します。

  1. 鎖骨の中央より少し外側で、鎖骨の下を触る
  2. 指で上下左右、斜めにマッサージする

【意識ポイント】

上下左右、斜めにマッサージしましょう

 

正しいウォーキング

ウォーキングは、脊椎を支える筋肉を鍛え、老化するのを予防するために効果的です。

ただ歩くのではなく正しい姿勢を意識するとより効果が得られるため、以下のポイントを意識してみましょう。

  • 頭を上下左右に揺らさず、あごを軽く引く
  • 目線は15メートル程度先を見る
  • 肩に力が入らないよう腕をよく振ってリラックスする
  • 腕を大きく振り、歩幅も広く歩く
  • 腰回りの筋肉が動いているのを意識する
  • かかとから着地し、つま先で地面をしっかり蹴るように動かす

また適度な散歩は、気分のリフレッシュにもつながります。

日々のストレス解消のために、気分転換でウォーキングを取り入れるのもおすすめです。

 

負担のかかりにくい姿勢

猫背や背中を反らした姿勢は脊椎に負担がかかり、肋間神経痛を悪化させる恐れがあります。

姿勢が悪いときは、一般的に骨盤が後傾していることが多いといえます。

そのため、骨盤がやや前傾になるよう意識して姿勢を正すことがおすすめです。

簡単にできる対策として、骨盤の部分に畳んだタオルを置いて座る方法があります。

タオルで作った傾斜の上に座るだけで自然と骨盤が前傾になりやすく、簡単に取り入れやすい方法のため、ぜひ実践してみてください。

また長時間同じ姿勢で過ごすことは、筋肉が凝り固まる原因になります。

デスクワークなどで長時間座る必要がある方は、疲労を感じる前にその場で背伸びをしたり、ストレッチをしたりして、軽く身体を動かすことを習慣にしましょう。

デスクワーク中に取り入れやすい運動を紹介します。

 

首回し

  1. その場で首を左右に5回ずつゆっくり大きく回す

 

背中のストレッチ

  1. 背筋を伸ばして腰に手を当てる
  2. 骨盤が前傾となるように腰を伸ばす
  3. その後、骨盤が後傾するように背中を丸める
  4. ①〜③を5回繰り返す

 

足の体操

  1. 座ったまま両膝をまっすぐに伸ばす
  2. その状態で足首をパタパタと上下に動かす
  3. 同時に足の指も曲げたり、伸ばしたりする

 

ストレス軽減

原発性肋間神経痛の場合、ストレスが痛みの増強につながる恐れがあります。

そのストレスの要因の一つとして考えられるのが、痛みへの不安です。

肋間神経痛へ過剰な不安を抱えている場合、不安によるストレスが神経系を刺激し痛みを増強させる恐れがあります。

予防として、痛みが落ち着いているときに不安になりすぎないように過ごすのが大切です。

そのため、痛みから意識を逸らす時間を作れるように、音楽を聴いたり、読書をしたりするなど、自分にとってリラックスできることを習慣化しましょう。

ただ肋間神経痛は、症状が似ている他の病気との見極めが困難です。

症状がある場合は、セルフケアのみで対処するのではなく、内科や整形外科を受診することをおすすめします。

そのほか、肋間神経痛に効果的な治療法を解説しています。

ぜひご覧ください。

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肋間神経痛かも?気になる症状があれば早めの受診を

今回は、肋間神経痛の原因と症状、対処法について解説しました。

肋間神経痛への対処法は原因によって異なり、痛みが慢性化する前にできるだけ早急な対応が必要です。

理学BODYでは肋間神経痛の原因となる筋膜へアプローチし、症状を根本から改善と再発の予防を行います。

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