- 膝の痛みを治すマッサージが知りたい
膝の痛みを治すマッサージを知りたい人は多いと思います。
でも、以下のような事を思っている人が多いのではないでしょうか?
- マッサージする場所がわからない
- 正しいマッサージがわからない
- 膝の痛みに効くマッサージがわからない
しかし、このような悩みはこの記事を読むことで解決します。
なぜなら、この記事を最後まで読む事で、わかりやすい動画付きで膝の痛みを治すマッサージを知る事ができるからです。
今回紹介する膝の痛みを治すマッサージは、私たち理学療法士が長年かけて磨き上げてきたマッサージ方法ですので、一般的なマッサージよりも効果があります。
なので、実際にやって膝の痛みの変化を感じてみてください。
この記事では、膝の痛みを治すマッサージを紹介しますが、まずは以下の内容について知る必要があります。
- マッサージで治らない膝の痛み
- マッサージで治る膝の痛み
これを知ってから膝の痛みを治すマッサージをやってみてください。
マッサージで治らない膝の痛み

初めに、マッサージで治らない膝の痛みについて解説をさせていただきます。
重度の変形性膝関節症
変形性膝関節症は、膝の関節の隙間が狭くなる事で痛みなどを引き起こしやすくなってしまうものです。
と言っても、変形性膝関節症には重症度があり、状態によってマッサージで治る場合と治らない場合があります。
実際にマッサージで治る多くの人は、関節の隙間が保たれているグレード0~2程度の人が多いのですが、グレード3,4 とグレードが上がるごとに骨と骨の接触が起こってしまうため、骨の痛みが出てきます。
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引用:変形性膝関節症とは
骨の痛みが出てきてしまうと、マッサージではどうしようもできないため手術になってしまいます。
そのため、整形外科で撮ったレントゲンで膝の関節の隙間が無くなって骨がぶつかってしまっている場合は、マッサージで対応ができないです。
しかし、それ以外の膝の痛みに関してはほとんどがマッサージで治すことができます。
マッサージで治る膝の痛み

マッサージで治る膝の痛みは以下の7つです。
- 半月板損傷
- オスグッド病
- 棚障害
- ランナーズニー(腸脛靱帯炎)
- 鵞足炎
- 手術後の後遺症
- 変形性膝関節症
これらは一見バラバラの病名ですが、ある共通点があります。
それは、筋膜が問題になっているということです。
今までは筋肉や関節の痛みと考えられていた痛みは、近年では筋肉を包む筋膜が原因ということがわかってきているんです。
ですので、近年ではこの筋膜をほぐすことで、これから紹介する膝の痛みが改善するケースを多く経験しています。
1.半月板損傷
スポーツをしている人や、運動量が多い人は半月板損傷と診断される事が多くあります。
しかし、この半月板はちょっとやそっとの損傷では、痛みに全く関係ないって知っていましたか?
基本的にお医者さんは、
- 膝が痛い
- MRIで半月板の損傷が少しでもある
場合は、半月板損傷という診断名をつける可能性が高いです。
これは医師として普通の事なのですが、
この損傷している半月板が膝の痛みに関係あるか?
と聞かれたら、多くの人は痛みと関係ないんです。
だって半月板が損傷しているんですよ?
って思う人も多くいると思います。
しかし、実は半月板は加齢や激しい運動で多くの人が損傷しているんです。
でもどうでしょう?
ほとんどの人は、半月板が損傷していても膝の痛みがありません。
つまり、『半月板が損傷している=膝が痛い』ではないんです。
例外として、以下のような症状が出る人は、半月板が痛みを出している可能性が高いです。
- 膝の曲げ伸ばしができなくなってしまう
- 歩けないくらい強い痛みがある
しかし、それ以外の人は硬くなった筋膜をマッサージすることで痛みが改善します。
2.オスグッド病
オスグッド病は、運動やジャンプ動作などを繰り返しているうちに膝の下に付着する筋肉が骨を引っ張ってしまい、痛みを出します。
膝を伸ばす力の繰り返しにより、大腿四頭筋が膝蓋腱付着部を介して脛骨結節を牽引するために、脛骨結節の成長線に過剰な負荷がかかり成長軟骨部が剥離することで生じます。
オスグッド病も筋肉ではなく筋膜が悪さをしていることがわかってきています。
3.棚障害
タナ障害は膝関節の中にある1つの組織が、普通より大きい関係で膝を曲げ伸ばしした時に擦れたりして痛いと言われている事が多いです。
膝関節を覆う袋である関節包に認めるひだ状の部分は滑膜ヒダと呼ばれています。このうち膝蓋骨の内側縁近傍に認める内側滑膜ヒダは関節鏡で見ると棚のようにみえます。この棚が大きいとき、スポーツや膝への外傷を契機として膝屈伸時に膝蓋骨(お皿の骨)と大腿骨の間に挟まったり、こすれたりして炎症を起こし痛みが生じるため棚障害といわれています。
引用:整形外科の病気:膝棚障害
そのため悪化すると、このタナのように見える内側滑膜ヒダを手術で取るケースもありますが、このタナも痛みに関係ない可能性が高いです。
なぜならタナのように見える内側滑膜ヒダは、運動の有無に関わらずずっと同じ大きさです。
そのため、運動した時だけ痛いというのはおかしいのです。
もしも、歩いている時も、軽く膝を動かした時も痛みが出るようであれば、内側滑膜ヒダが痛みの原因である可能性は高いと思いますが、多くの人はそうではありません。
つまり、タナ障害も筋膜のマッサージで対応する事が可能です。
4.ランナーズニー(腸脛靱帯炎)
ランニングや走る動作を多くする人はランナーズニーと呼ばれるような、膝の外側の痛みが出る事が多いです。
腸脛靱帯炎はランニングによる膝障害の代表です。原因は膝の屈伸運動を繰り返すことによって腸脛靱帯が大腿骨外顆と接触して炎症を起こし、疼痛が発生します。
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この痛みを出しているのは、腸脛靱帯と呼ばれる靱帯です。
靱帯は筋肉や筋膜と密接に繋がっているため、筋肉や筋膜の状態が悪いとランナーズニーのような痛みを引き起こします。
5.鵞足炎
鵞足炎は走る動作や踏ん張る動作の時に膝の内側のやや下側に痛みが出ます。

この鵞足という物は3つの筋肉でできているため、筋肉や筋膜が硬くなる事で膝の痛みを出しやすくなります。
そのため、筋膜をほぐす事で改善が可能です。
6.手術後の後遺症
若い頃や数年前に膝の手術をした影響で、それ以降から膝の痛みが出たりする人が多いです。
具体的には以下などの手術が多いです。
- 前十字靭帯損傷(ACL損傷)
- 半月板損傷
基本的に手術をする事で、膝周囲の筋肉や筋膜が硬くなったりくっついたりしてしまいます。
その結果、膝の痛みを出しやすい状態になってしまうので、手術の数年後などに膝の痛みが出るケースが多いです。
この場合も、筋肉や筋膜が硬くなっている事が原因である事が多いため、筋膜のマッサージで改善できる事が多いです。
7.変形性膝関節症
変形性膝関節症の場合は、先ほど説明したようにグレード3,4の場合は骨がぶつかった痛みが出てくるため、手術を考える必要が出てきます。
しかし、グレード0,1,2では骨が当たらないため、骨の痛みは出ません。
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引用:変形性膝関節症とは
では、グレード0,1,2の場合、膝の痛みは何の痛みなのでしょうか?
軟骨!と思う人が多いとは思いますが、これは昔の考え方です。
というのも、現代では軟骨がすり減るのは痛みとは関係ない事がわかっているからです。
もし仮に軟骨がすり減っているのが痛みの原因であれが、軟骨は24時間ずっとすり減ったままなので、常に痛みがあるはずですし、歩いた時は毎回必ず痛むはずです。
でも痛みにも波があったり、痛くない時もあったりしませんか?
なので、軟骨は痛みには関係ないんです!
膝の痛みを治すマッサージを紹介

ここまで紹介した膝の痛みは筋膜が原因である事が多いんです。
筋肉でも、軟骨でも、靱帯でもなく、筋膜なんです。
筋膜とは
ちなみに、筋膜は名前の通り全身を覆っている薄い膜で、筋肉や腱などさまざまなものとつながっているため、硬くなる事で膝の痛みを引き起こします。
そのため、膝が痛いからと言っても膝の周りが硬くなっている訳ではなく、膝と繋がっているどこかの場所が硬くなって悪さをしている事が多いです。
膝の内側・前側の痛みを治すマッサージ
※マッサージを不適切な方法や自己流でやった場合は、効果がなかったり悪化するケースがあるので、わからない場合や痛みが悪化する場合は無理に行わないようにしましょう。
あくまでこれは膝の痛みを治すマッサージの一部ですが、これで膝の痛みが減るようであれば、あなたの膝の痛みは筋膜が原因である可能性が高いです。
膝の外側・裏側の痛みを治すマッサージ
※マッサージを不適切な方法や自己流でやった場合は、効果がなかったり悪化するケースがあるので、わからない場合や痛みが悪化する場合は無理に行わないようにしましょう。
あくまでこれは膝の痛みを治すマッサージの一部ですが、これで膝の痛みが減るようであれば、あなたの膝の痛みは筋膜が原因である可能性が高いです。
実際の改善例を紹介
今回紹介する例は、30代男性のTさんの例です。
Tさんはマラソンをやっているランナーさんで、かなり走り込みをしている人です。
最近は膝の痛みのせいで、走りすぎると翌日は歩くのも大変になってしまうみたいで困っていました。
病院では、鵞足炎と診断をされているらしいのですが、湿布を出されるくらいで治っていないみたいです。
はじめに痛みが出る動きを確認すると、体重をかけながら膝を曲げる事で痛みが出ます。

次は、Tさんの体で筋膜が硬くなっている場所を探しました。
すると、以下のような場所で筋膜が硬い場所が見つかりました。

どうでしょう?
膝が痛いポイントではなく、膝の内側と繋がっている縦のラインの筋膜に硬い場所がたくさん見つかりました。
そのため、この硬い筋膜が悪さをして膝の痛みを出している可能性が高いと判断し、硬い筋膜をほぐしました。
その結果、その場で膝の痛みがなくなりました。

後日、メールもいただけて嬉しかったです。

このように、膝の痛みは筋膜をほぐす事で改善できるケースが多いです。
実際に今回紹介した数多くの膝の痛みも、施術によって改善が可能です。
ちなみに私たちの整体では、膝の痛みを3回以内に改善する事を目指しており、今回紹介したような膝の痛みであれば3回以内に痛みが改善するケースが多いです。
そのため、100%とは言えませんが、あなたの膝の痛みも最小限の回数で改善できる自信がありますので、気になる事などは気軽にお問い合わせしてください。