
このような左脇腹の痛みでお悩みではありませんか?
左脇腹に痛みがあると、何か病気のサインではないかと心配になりますよね。
結論から言うと、左脇腹に痛みがある場合、以下のことが考えられます。
- 筋肉が痛みの原因となる整形外科的な問題
- 消化器、婦人科系の内臓が痛みの原因となる内科的な問題
- 血行不良を主体とした緊急性の高い循環器系の問題
左脇腹が痛い場合、上記のように原因は多岐にわたります。
症状によっては緊急性が高く、すぐに専門の医療機関へと受診が必要なケースもあるんです。
間違った対応をしてしまうと症状を悪化させてしまったり、放置してしまうと最悪の場合、死に至る可能性もあるため注意が必要です。
しかし、症状をしっかりと見ることができれば、医療機関へ行くことなく専門家の指導やセルフケアで症状を改善することも可能なんです。

そんな方もご安心ください。
本記事は、国家資格であり体の専門家でもある理学療法士が監修しています。
最後まで読んでいただければ、痛みの原因から対処法までしっかりと理解することが可能です。
当院は、本記事でご紹介するような体の痛みを改善することを目的とした筋膜リリース専門店です。
筋筋膜由来の痛みであるとすでにわかっていて、整形外科か整体、接骨院などで迷っている方は、左脇腹の痛み|今すぐとるなら整形or整体どっちに行くべき?をご覧ください。
※脇腹の痛みが激しい、高熱や血尿などの症状がある方は、迷わずにすぐに医療機関へ受診しましょう。
目次
左脇腹の痛みの原因は、筋肉or内臓どっち?
左脇腹に痛みを感じる場合、まずはどの部位が原因となっているかを探していくことが大切となります。
左脇腹に痛みがある場合は、主に以下のことが原因となっていることが多いです。
- 筋肉・筋膜由来の痛み…自然に回復することもあるが時間がかかる
- 内臓由来の痛み…病気が疑われる場合があり、注意が必要
筋肉・筋膜由来の痛み
全身の筋肉には、表面に薄い膜でできた筋膜という組織があります。
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引用:整体サロンPlusL
筋膜は、筋肉同士をつなげたり、体の滑らかな動きを助ける役割を持っています。
また、体に負担がかかった時に痛みとして教えてくれるセンサーの役割も持っているのが筋膜の特徴です。
偏った姿勢や使い方によって、体のバランスが乱れると筋膜も動きが悪くなってしまったり、癒着してしまうことがあります。
硬くなった筋膜によって起こる痛みを筋・筋膜性疼痛と呼びます。
筋・筋膜性疼痛の痛みは、以下のポイントを参考に判断しましょう。
- 主に動いたときに痛む
- 日常生活はできる程度の痛みの強さ
- 痛み以外の症状があまりない
筋膜や筋肉由来の痛みは適切に対処することで改善が可能です。
その方法についても後ほど解説していきます。
内臓由来の痛み
内臓由来の痛みは、腎臓や泌尿器、腸や婦人科系の痛みなど多くの原因が考えられます。
内臓由来の痛みに関しては、自然に良くなるということは、症状を放置してしまうことにもなるのでおすすめできません。
本記事でご紹介する内容をもとに、内臓由来の原因だと少しでも判断できれば専門医に受診しましょう。
ここでは、その中でも最も緊急性が高く受診が必要な疾患をご紹介していきます。
緊急性が高いケース:腹部大動脈瘤
腹部大動脈瘤は、腹部にある大きな動脈が部分的に大きくなる病気です。
大動脈瘤が大きくなると、強い腹痛や腰痛が持続して起こります。
症状がなく、大きくなった血管が急に破裂してしまうこともあるのでとても注意が必要です。
血管の壁が弱まってしまうことで、動脈瘤が発生する。その原因としては、以前は血管が老化してしまう「動脈硬化症」が多いとされたが、最近では動脈壁の変性・脆弱化によって起こるとされており、その原因は不明である。動脈硬化を合併することが多い。この動脈硬化を引き起こすのは、高血圧や高脂血症、糖尿病など、生活習慣病に関連するものがほとんどである。
腹部大動脈瘤では、腰痛や腹痛が出てくるほか、場合によっては触って「こぶ」が見つかるケースもある。なお、動脈瘤が破裂したら、血液が血管の外に出てしまうため、激しい痛みを伴う。ショック状態に陥り、死に至ることも珍しくない。
引用:Doctors File
受診先は、循環器内科もしくは心臓血管外科を受診することをおすすめします。
内臓由来の痛みを判断する際は、以下のポイントを参考にしましょう。
- 痛みが持続的である
- 痛みが強く動くのもつらい
- だんだんと痛みが強くなっている
- 痛み以外にしびれ、吐き気、発熱などほかの症状がある
内臓が悪い場合の左脇腹の痛みチェックポイント
痛みの原因が内臓かもしれないと感じたら、より詳細に痛みの原因部位を探していきましょう。
内臓由来の痛みの場合、痛みの発症・タイミング・持続時間・部位・種類などで考えられる原因が変わります。
痛みの状態をしっかりと見ていくことで、適切な対処法が行えるようになります。
痛みの状態が簡単にわかるチェックポイントをご紹介していきます。

例として、痛みの状態から考えられる疾患をご紹介します。
当てはまった方は、気になった項目をタップしてより詳細な内容を確認してみましょう。
※本記事では、より重要なものをピックアップして、疾患の詳細を解説しています。
- ズキズキと規則的な痛みがある…(尿路結石・腎盂腎炎)
- 空腹時や食後に痛む、嘔吐がある…(胃潰瘍)
- ピリピリとした痛み、体をひねると痛む…肋間神経痛
- 左の脇腹を触ると痛む、お腹が張る…(便秘)
- 鈍く長い痛み、腰痛や背部痛がある…腹部大動脈瘤
- 生理の2~3日前に痛む…月経困難症、(子宮内膜症)、(月経前症候群)
- チクチクとした痛み、発疹がある…帯状疱疹
痛みの感じ方は個人によって差があります。
例として、ズキズキとした痛みではなくても尿管結石や腎盂腎炎などの可能性があり、不安な方は専門の医療機関で受診することをおすすめします。
後ほどどの科を受診したら良いかもご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
内臓が悪い場合の左脇腹の痛みの種類・症状
痛みの状態について、特徴がわかったらどんな疾患が関係しているかをみていきましょう。
ここでは左の脇腹が痛い場合に考えられる病気について、まとめておさらいしていきます。

左脇腹の痛みの中でも、状態を見分けることでこれ以外にも多くの疾患の可能性もあります。
ちょっとした症状でも普段とは違う場合、見落とさないように注意しながら様子を見てみましょう。
後ほどそれぞれの疾患の特徴から自分でできるセルフケア、受診先についてもご紹介していきます。
どんな症状か自分でもあまりわからないという時もありますよね。
そんな方の場合は、状態に応じて専門の医療機関で受診を受けることをおすすめします。
以下で、症状に応じた受診の目安をご紹介します。
- 激しい痛み、高熱や嘔吐などの症状がある…時間帯を問わず急いで受診しましょう
- 痛みがしばらく続いている、排尿時などに痛みがある、生活は行えている…翌日または受付時間内に受診しましょう
- 痛みが軽く気になる程度、その他の症状がない…受診を検討しましょう
近年は、オンライン診療や電話で対応ができる医療機関もあります。
症状でお困りな場合は、一度相談してみるのも良いです。
左脇腹の痛み|他に症状が伴うケース【内臓系】
ここまでで、痛みの状態から部位、考えられる疾患についてご紹介してきました。
状態を客観的に見ておくことで早期の受診や適切な診療を受けるヒントにもなります。
ここでは、さらに具体的に痛みの原因となる疾患について特徴からセルフで行えるケア、受診先となる科までご紹介していきます。
今回ご紹介する内容は以下の通りです。
- 腎臓の不調や病気
- 消化器の不調や病気
- 婦人科系の不調や病気
腎臓の不調や病気
まずは腎臓の不調からくる病気について解説していきます。
ここまでの内容で、規則的にズキズキとした痛みがある、発熱や尿の混濁があるという方はぜひ参考にしてみてください。
腎臓の不調から考えられる疾患は以下の通りです。
- 尿路結石
- 腎盂腎炎
それぞれ順番に解説していきます。
尿路結石
尿路結石は、体の中で不要になったものが結晶状の物質となり、尿路の中に存在してしまう状態のことを指します。
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引用:富山西総合病院
体には尿を作るための器官がいくつか存在しています。
腎臓に結晶が存在する場合は、腎結石、膀胱の場合は、膀胱結石と結晶がある場所によって疾患名が変わるのです。
結晶が尿路をふさぐことによって、脇腹に痛みがでます。
痛みの特徴として夜中から朝方にかけて出ることが多く、2~3時間持続した痛みでだんだんと痛みが強くなることがあります。
痛み以外の症状としては、血尿や頻尿などの症状が起こることがあります。
また最近に感染すると高熱が出る可能性もあります。
長い時間、尿路が結石によってふさがれると、尿路感染症や腎機能が低下することもあり、注意が必要です。
では、尿路感染症が疑われる場合には、どのように対処したらよいのでしょうか?
基本的に症状や尿路の閉塞、感染もない小さな結晶に関しては、治療の必要はなく、鎮痛薬などを使用しながら自然に排出されるのを待ちます。
セルフケアとしては、以下のことをおすすめします。
- 日ごろから水分を意識して摂取する
- 1日あたり2リットルほどの尿量を保つ
- 結晶のもととなるシュウ酸を含む食べ物(ほうれん草、緑茶、紅茶)を控える
- 動物性脂質やビールなどの過剰摂取を控える
尿路結石が疑われる場合、泌尿器科のある医療機関を受診するようにしましょう。
尿検査やCT、超音波(エコー)検査で結石の大きさが1cm以上と判断された場合は、医療機関での適切な処置が必要となります。
結石が1cmよりも大きいなど簡単には体外に出ない場合は、薬物療法だけでなく、体外から衝撃波を与えて結石を砕く「ESWL(体外衝撃波結石破砕術)」、尿道から尿管内に内視鏡を入れて結石を砕く「TUL(経尿道的尿管結石除去術)」、背中から腎臓に穴を開けて内視鏡を挿入し、結石を破砕し直接摘出する「PNL(経皮的結石除去術)」という3つの手術療法から選択、あるいは組み合わせて治療を行う。
引用:Doctors File
腎盂腎炎
腎盂腎炎は、作られた尿が貯蔵される腎盂と呼ばれる器官やそのまわりの組織が細菌に感染して起こる炎症のことを指します。
多くの場合が、細菌が尿道から侵入し、膀胱や尿管を逆流して腎盂まで達することで起こります。
男女差で言うと女性の方がなりやすい傾向にあり、理由として、尿道が短いことや大腸菌が存在する肛門と位置が近いことがあげられます。
症状としては排尿時にチクチクやズキズキとした痛みがでたり、頻尿、残尿感、尿の混濁などがあげられます。
また、細菌感染による発熱や倦怠感も伴うことがあり注意が必要です。
特徴的な症状として、腎臓の位置から近い背中や腰の痛みがあり、高い高熱がある場合は、腎盂腎炎が疑われます。
腎盂腎炎が疑われる場合は、セルフケアとして以下のことを意識しましょう。
- 腎盂腎炎になる前の膀胱炎の症状の段階で医療機関を受診する
- 排尿時の異常に伴い、背中や腰の痛みがある場合は早期に受診する
- 入浴やシャワー、トイレなど共用で使うものは清潔に保つ
- 陰部が入浴時にしっかりと洗い清潔を保つ
- 細菌を流すために、水分を多めにとって膀胱に尿を溜めないようトイレに行く
腎盂腎炎が疑われる場合、泌尿器科のある医療機関を受診するようにしましょう。
基本的には、尿検査を行って炎症の値を調べます。
抗菌薬を使用することで、菌を特定する検査も行います。
抗菌薬を使用して、原因となる細菌を排除していく治療が基本です。軽症の場合は、内服の抗菌薬を使用しますが、中等度、重症になると注射薬、点滴を用い、場合によっては入院が必要となります。
多くの場合は、1〜2週間の治療で回復します。注射薬で治療している場合は、症状が軽快したら内服薬に戻します。
引用:Doctors File
消化器の不調や病気
続いて消化器の不調からくる病気について解説していきます。
ここまでの内容で、食後や空腹時にズキズキと脇腹が痛む方は、ぜひ参考にしてください。
消化器の不調からくる病気は、以下の通りです。
- 胃潰瘍
- 便秘
それぞれ順番に解説していきます。
胃潰瘍
胃潰瘍は、胃の粘膜がただれるように変化し、胃の壁に傷がついた状態を指します。
多くの場合は、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)という菌が原因となって起こります。
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引用:米盛病院
症状としては、みぞおちから左の脇腹に渡って鈍く痛むのが特徴です。
胃潰瘍になるにあたって、萎縮性胃炎がある方は、強い吐き気や嘔吐、食欲不振などの症状が出ることがあります。
また症状が進行した場合、吐血や黒い便がでることがあり、早期に消化器内科・胃腸科を受診することをおすすめします。
胃潰瘍が疑われる場合、セルフケアとしては以下のことを意識しましょう。
- 薬の服用を止めると再発の可能性が高まるため、医師の指示に従い服薬管理を行う
- 定期的に胃の検査を受けることで、胃潰瘍の早期発見につながる
胃がんとの鑑別が必要であり、まず胃の内視鏡検査などを行う。
胃に出血が見られない場合は、薬による治療を行う。
治療終了2ヵ月後、尿素呼気試験を実施して除菌の有無を判定する。
引用:Doctors File
便秘
便秘は、一般的にも多くの方が経験するため、重症化しにくく軽く見られてしまいがちです。
しかし、状態によっては医療機関への受診が必要なケースもあるため、注意して観察してみましょう。
他の病気との鑑別を行うために、便秘の症状を以下にまとめました。
- 排便の回数が週に3回以下
- 残便感がある
- トイレにいっても便が硬く排便が困難
- お腹が張っている、痛みがある
便秘だからといって、受診を躊躇してしまう方も少なくありません。
1週間程度の便秘であれば大きな問題にはなりにくいです。
しかし、1カ月以上なかなか状態が変わらない場合は、専門医に診てもらう必要があります。
主に胃腸内科、消化器内科、内科を受診するようにしましょう。
婦人科系の不調や病気
最後に婦人科系の不調からくる病気について解説していきます。
ここまでの内容で、左脇腹や下腹部にズキンとした痛み、腰痛や背部痛があるという方はぜひ参考にしてみてください。
今回ご紹介する疾患は以下の通りです。
- 月経前症候群
- 子宮内膜症
それぞれ順番に解説していきます。
月経前症候群
月経前症候群は、月経前にイライラしたり、むくみや胸の張りなど気持ちや体に症状がおこる状態を指します。
月経の開始から症状が軽減、消失していくことが特徴の一つです。
イライラしてしまうことから、人に当たってしまい落ち込んでしまう方も少なくありません。
症状や状態を観察していくことが、症状と向き合う上で大切になります。
月経前症候群かもしれないと感じた場合は、以下のことを意識してみましょう。
- 症状が起こる時期は、後からでも少しずつ記録をつけてみる
- 症状が強い場合は、他の人を頼って休む選択をする
- カフェインやアルコール、糖分などの過剰摂取は控える
症状を感じたら、一人で悩みすぎないことも大切です。
婦人科、産婦人科、レディースクリニックなどを受診しましょう。
日本では月経のある女性の約70~80%が月経前症候群の何らかの症状を持ち、5.4%が生活に支障を来しているといわれています。
2か月にわたって同じような症状が表れ、さらにうつ病や月経前不快気分障害、甲状腺疾患や肝機能障害、糖尿病などを患っていないことが確認されると、月経前症候群と診断されます。
子宮内膜症
子宮内膜症は、子宮内腔にあるべき子宮内膜がほかの部位(腹膜、子宮筋層内、卵巣)にできてしまう状態を指します。
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引用:あすか製薬
子宮内腔以外でできた子宮内膜は、排出されることなく炎症や癒着を起こしてしまいます。
強い月経痛や排便痛などがある場合は、注意が必要です。
卵巣にできるとがんに変化する場合もあるため、不安な方は早めに婦人科やレディースクリニックなどに受診するようにしましょう。
いつ妊娠を希望するかによって治療の優先順位が決まる。薬物療法には、鎮痛剤で痛みを抑える対症療法のほか、Gn-RHアゴニスト、アンタゴニストなどのホルモン剤を用いて人工的に月経を止めた状態にし、病巣を休ませる方法(偽閉経療法)、子宮内膜を萎縮させる作用が強いプロゲスチンを用いた方法(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤やプロゲスチン単剤)がある。
引用:Doctors File
左脇腹の痛みで受診する時の伝え方
ここまで部位別で疾患の概要についてご紹介してきました。
痛みやその他の症状は、個人差も大きいです。

受診した際にどのように医師に伝えたらよいか不安な方もいらっしゃると思います。
今回は、実際に受診をした際に医師が理解しやすい伝え方をご紹介します。
具体的には、以下のことを意識して伝えてみましょう。
- いつから症状を感じるのか(タイミング・時期)
- 症状は悪化しているか・軽快しているか(経過)
- どこが痛いか、いつどんな風にいたいか(症状の特徴)
- いままでなったことがあるか(既往の有無)
実際に医師に対して順番に話すことは、難しいこともありますよね。
受診の前に、上記の項目に回答するようにメモをすることも有効的です。
一番大切なことは焦らずゆっくりと伝えることです。
必要な情報は医師の方から聞いてもらえるので、あなたの言葉で伝えてみましょう。
筋肉が悪い場合の左脇腹の痛みの種類・症状チェックリスト
続いて左脇腹の痛みの原因が筋肉である場合について解説していきます。
筋肉が原因の場合は、どの筋肉が痛みに影響しているか・どのような動きで痛むかなどが重要です。
痛みの状態が簡単にわかるチェックポイントをご紹介していきます。

特に肋骨から骨盤までの間の脇腹は、筋肉で体を支える構造になっています。
脇腹の痛みとして原因になりやすい筋肉があります。
体を支えるために特に働きやすいのが腸腰筋という筋肉です。
腸腰筋は、背骨から骨盤、足にかけて付着していて、背中を起こすように骨盤と背骨を引っ張る役割があります。
長時間のデスクワークなどで腸腰筋が縮まってしまうと体を反ったりひねったときに腸腰筋に伸長ストレスが加わって痛みが起きてしまうのです。
筋肉の由来の痛みや症状は、瞬間的である場合も多く、個人差が大きいです。
原因となる筋肉も断定せず、複数の可能性も視野に入れながら見ていきましょう。
内臓に問題がない場合の左脇腹の痛みは筋肉と筋膜が原因です
本記事では、左脇腹に痛みがでた場合の原因としてない内臓と筋肉の2つをご紹介しています。
その理由として、内臓に問題がない場合には、筋肉が原因となることがほとんどだからです。
なぜなら脇腹は、肋骨の下あたりとなり、内臓以外には骨もないため筋肉と筋膜しか基本的に存在しません。
この筋肉や筋膜が硬くなった状態が痛みを引き起こす原因なんです。
筋膜とは、全身の筋肉を覆う薄いコラーゲン繊維を主とした薄い膜です。

筋膜があることによって、体の動きを滑らかにすることができます。
しかし偏った体の使い方や姿勢によって筋膜の動きが鈍くなったり硬くなったりしてしまうと痛みを引き起こしてしまうのです。
この状態を筋・筋膜性疼痛と呼びます。
筋肉・筋膜が悪い場合の左脇腹の痛み対処法
筋肉や筋膜が硬くなったり動きが鈍いことで起こる筋・筋膜性疼痛には適切な対処法があります。
それは、原因となる部位に対し適切な圧や摩擦などの刺激を入れることです。
そうすることによって筋膜を構成する成分であるヒアルロン酸を適切な状態に戻すことができるんです。

今回は、セルフケアでも適切な対処が行えるよう効果的なストレッチやマッサージをご紹介していきます。
左脇腹の痛みの原因で意外と多い筋膜
左脇腹の痛みを引き起こしやすい筋・筋膜があります。
それは腰から足の骨に付着する腸腰筋です。
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引用:melos
腸腰筋は、大腰筋と腸骨筋という主に2つの筋肉を合わせて呼ぶ筋肉の名称です。
体の中でも比較的深層にあるため、普段はあまり触れる機会がありません。
しかし、背骨から骨盤、足にかけて筋肉によって体を支えているとても重要な役割を持つ筋肉です。
片方のバランスが悪くなってしまうと、一方に負担がかかり脇腹の痛みへとつながってしまう場合があります。
痛みの出方として、脇腹が痛くなる方や、足の付け根と一緒に痛くなる場合などさまざまです。
脇腹が痛くて内科や泌尿器科に受診したけど原因がわからない。
そんな方は腸腰筋の硬さが問題かもしれません。
腸腰筋が硬くなりやすい方は、以下の特徴があります。
- デスクワークや車の運転など座っている時間が長い
- もともと体が硬い
- 腰痛を持っている
基本的には、姿勢を支える筋肉でもあるため長時間の同じ姿勢によって負担がかかりやすいという特徴があります。
実際に筋膜に対してはどのような施術を行うのが良いのか。
当院での施術の様子をご紹介していきます。
当院では、筋膜リリースの技術を備えた専門の理学療法士スタッフが施術を行っています。
筋・筋膜が原因の痛みに効くストレッチ
ここからは脇腹の痛みや硬さに効くストレッチをご紹介していきます。
腸腰筋ストレッチ
腸腰筋をストレッチすることで、左右のバランスを整えることができます。
開始姿勢:仰向け
- 仰向けで片方の足を曲げ両手で抱える
- 反対の膝が浮き上がらないよう伸ばす
- そのまま15秒キほどープ
- 2~3セット繰り返す
広背筋ストレッチ
広背筋は背中から肩甲骨、腕に付着する筋肉です。腰やお腹まわりの筋膜ともつながりがあるためしっかりと伸ばしていきましょう。
開始姿勢:四つん這い
- 左手を前に伸ばし、左手の手前に右手を置く
- 手の位置はそのままで、正座するようにゆっくりとお尻を引いていく
- 脇腹が伸びるのを感じながら15秒ほどキープ
- 2~3セット繰り返す
筋・筋膜が原因の痛みに効くマッサージ
次に筋・筋膜の硬さがある場合に効果的なマッサージをご紹介していきます。
下記動画では、腰の痛みに対するマッサージとして行われていますが、本記事でご紹介する脇腹の痛みに対しても効果的です。
※運動中に痛みがでた方はすぐに中止しましょう。
大腰筋のマッサージ①
背骨を支える大腰筋は、脇腹にある腹斜筋や腰背筋膜と呼ばれる筋膜ともつながりがあります。しっかりとほぐしていきましょう。
開始姿勢:仰向けで寝た姿勢
- おへそに指を縦に4本置く
- 小指の横に手を置いて両手で奥まで押さえる
- 足を片方ずつゆっくりと持ち上げておろす
- 繰り返し15回行う
大腰筋のマッサージ②
寝た状態でゆっくりと体をひねりながら行うマッサージです。
体をひねったときに脇腹が痛い方は運動を控えましょう。
開始姿勢:仰向けで寝た姿勢
- おへそに指を縦に4本置く
- 小指の横に手を置いて両手で奥まで押さえる
- 両膝を立ててゆっくりと左右に動かす
- 繰り返し15回行う
当院では、あなたの痛みに効く最適な筋膜リリース動画を部位ごとで配信しています。
LINEで無料で見られるのでぜひチェックしてみてください。


左脇腹の痛み|今すぐとるなら整形or整体どっちに行くべき?
ここまで筋・筋膜の硬さが原因による痛みの対処法についてご紹介してきました。
実際にセルフケアでも効果が感じられることができたと思います。
しかし、セルフケアのみでは筋膜を整えていくことには限界があります。
なぜなら筋膜は、つながりが多く根本的に解決していくには、専門的な視点が必要になるからです。
筋・筋膜の問題で病院を受診したとしても実際にその場で症状がなければ、痛み止めで終わってしまう…。
そんなことも少なくはありません。
そんな状況を変えていくためには、体を調整するための専門店である整体に行くことをおすすめします。
ではどんな整体に行ったらよいのでしょうか?
結論から言うと、電気治療やマッサージのみで終わってしまう整体に行くことは今回のような症状の場合、あまりおすすめできません。
なぜなら一時的な対応で終わってしまい、症状が再発してしまう可能性があるからです。
ここで参考までに当院での施術の例をご覧ください。
ここまで症状が改善できたのは、全身をしっかりと評価をしたうえで適切な場所に介入することができたからです。
根本的に症状を変えていくには、このように問題点を探し出すことが必要不可欠なのです。
当院では、本記事でご紹介した脇腹の痛みや動きにくさなど体にまつわるお悩みを解決する筋膜リリース専門店です。
ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は左脇腹が痛い場合の原因と対処法についてご紹介してきました。
本記事のまとめです。
- まずは内臓系か筋肉系かの原因を探る
- 内臓が悪いと感じたらしっかりと部位と状態を見ていく
- 不安な場合は早期に医療機関へ受診
- 筋・筋膜が原因の場合は痛みの特徴を再確認
- セルフケアで痛みを和らげることも可能
- 根本的に体を整えるには専門スタッフの筋膜調整が有効的
今回ご紹介した内容の中でも特に重要なのが、痛みの原因を見つけることです。
痛みを放置してしまうこと、自己判断で原因を断定して対応してしまうことが最も危険です。
少しでも疑問に感じたら、専門の医療機関で診察を受けましょう。