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腰痛がひどい時の原因や対処法を理学療法士が徹底解説!

誰もが一度は経験のある腰痛。

軽い腰痛からひどい腰痛まで、痛みの程度は様々ですが、皆さんはこんな悩みを抱えていませんか?

  • 痛み止めを飲んでも全然効果が感じられないくらいひどい
  • 動けないくらい腰痛がひどい
  • 腰痛がひどくて、満足に歩いたり物を持ち上げたりできない

腰痛の8割以上は原因がはっきりしないと言われています。

ですが、多くの腰痛患者を見てきた理学療法士の私の経験から言うと、動けないようなひどい腰痛は背景に背景に何か病気が隠れている可能性があります。

そこで、今回は腰痛がひどい時に考えられる事や原因、その対処法を解説していきます。

 

腰痛がひどい時に考えられる事

腰痛がひどい時に考えられる事としては、背骨自体に原因がある場合と内臓に原因がある場合に分けられ、以下の8つが挙げられます。

  • 脊髄腫瘍せきずいしゅよう
  • 脊椎腫瘍せきついしゅよう
  • 強直性脊椎炎きょうちょくせいせきついえん
  • 脊椎カリエス
  • 泌尿器系ひにょうきけいの問題(尿路結石、腎結石じんけっせき腎盂腎炎じんうじんえん
  • 消化器系の問題(胆石、胃・十二指腸潰瘍、胆嚢炎たんのうえん膵臓炎すいぞうえん
  • 循環器系の問題(心筋梗塞しんきんこうそく解離性腹部大動脈瘤かいりせいふくぶだいどうみゃくりゅう
  • 婦人科系の問題(子宮内膜症)

それぞれ解説していきます。

 

脊髄腫瘍

まず、脊髄とは神経線維の集合体で、いわゆる背骨のことを表す脊椎の内側で脊柱管と呼ばれる筒状の構造をした中に位置しています。

この脊髄が各背骨と背骨の間から神経を出して、手足へ伸ばすことで、手足の筋肉を動かしたり、痛みや温度などの感覚を感じることができます。

脊柱管の内部は硬膜と呼ばれる膜状の組織で覆われています。

硬膜の外の腫瘍を硬膜外腫瘍、硬膜の内側の腫瘍を硬膜内腫瘍と呼びます。

硬膜内腫瘍の中で、脊髄の外部の腫瘍を髄外腫瘍、脊髄内部の腫瘍を髄内腫瘍と呼んでいます。

腫瘍による脊髄や馬尾神経ばびしんけいの圧迫によって症状が出ます。

参照元:公益社団法人 日本整形外科学会

症状としては、しびれや感覚障害、筋力低下が生じます。

どこに症状が生じるのかは圧迫される場所によって異なりますが、腰痛を伴う場合は腰部に腫瘍がある可能性が高いので、お尻から足の指先までの間で症状が生じることになるでしょう。

 

脊椎腫瘍

主にがんが脊椎に転移することで発症します。

癌によって侵された脊椎の痛み(背部痛や腰痛)が生じ、脊髄を圧迫している場合は麻痺が生じます。

原因としては、元の癌の細胞が脊椎の骨に運ばれて行き、そこで癌細胞が増殖して骨を破壊します。

破壊され弱くなった脊椎が負荷を支えられなくなると骨折を生じます。

骨折の骨片や膨らんだ腫瘍によって脊髄が圧迫されると麻痺が生じます。

参照元:公益社団法人 日本整形外科学会

症状としては、脊髄腫瘍と同じく、脊髄の圧迫を伴う場合はしびれや感覚障害、筋力低下を伴います。

脊髄の圧迫にまで至らない場合は、脊椎の痛みだけで、それが腰の脊椎に生じると腰痛を引き起こします。

 

強直性脊椎炎

原因ははっきりと判明してはいませんが、細菌感染などで免疫異常が生じた結果、発症すると考えられています。

免疫異常(一種のアレルギー)に基づく炎症は、腱・靭帯が骨に着く部位、すなわち靭帯付着部から始まり、そこから連なる靭帯に炎症がおよんで、ここに骨化が起こった結果、脊椎・関節の動きが悪くなり、一部の重症例では骨性の癒着、すなわち強直(可動域消失)に至ります。

参照元:公益社団法人 日本整形外科学会

症状は、腰痛を始め、お尻の痛みや胸部痛、時に股関節や膝、足首などの痛みや腫れを生じます。

特徴的なのは、痛む場所が移動することが多く、安静にしているよりは動いている方が楽という点です。

 

脊椎カリエス

脊椎カリエスとは、一種の感染症で結核菌が脊椎に感染することで発症します。

症状としては、全身のものと局所のものがあります。

局所の症状は、背骨を叩いた時の痛みや動いた時の痛み、症状が進行すると麻痺も出現するようになります。

全身の症状は、微熱や倦怠感けんたいかんです。

なので、腰痛に加え、麻痺や微熱、倦怠感を伴う症状の場合は要注意です。

 

泌尿器系の問題

尿路結石・腎結石

尿路結石とは、腎臓から尿道までの間に結石ができる病気です。

腎結石は無症状で経過を辿る場合が多いですが、腎臓でできた結石が尿に乗って尿道へ流れ、それによる尿流の閉塞と内圧の上昇によって痛みが起こるとされています。

典型的な症状は、腰部から脇腹にかけて突然生じる激しい痛みと血尿です。

 

腎盂腎炎

腎盂腎炎とは、簡単に言うと腎臓に細菌が感染する病気です。

尿は腎臓で作られ、腎臓内の腎盂という尿を溜める場所から尿管を通って膀胱ぼうこうに溜まっていきます。

ここには本来細菌はいませんが、外部から尿道を経て膀胱や尿管、腎盂へ細菌が侵入する場合があります。

膀胱で細菌が感染すると膀胱炎を起こしますし、腎盂で感染すると腎盂腎炎を起こします。

要するに、細菌による感染で生じる炎症のことを指します。

 

消化器系の問題

胆石

肝臓や胆嚢、胆管にできる結石のことです。

肝臓では消化液である胆汁が作られますが、これが何らかの原因で固まると胆石になります。

原因として、肝臓はコレステロールを排出してくれますが、胆汁に溶け込ませて肝臓の外へ排出します。

この時、上手くコレステロールが溶けないと結石になってしまいます。

肝臓は肋骨の右側で一番下辺りに位置するので、腰痛を感じる可能性もありますが、多いのは右の腹部から脇腹にかけての痛みです。

 

胃・十二指腸潰瘍

胃の粘膜が炎症を起こし、粘膜の一部が欠損している状態を胃潰瘍と言い、十二指腸の粘膜で炎症を起こして、粘膜の一部が欠損している状態を十二指腸潰瘍と言います。

胃酸など消化液の量が増えたり、粘膜を守る粘液が不足すると粘膜が傷つけられて炎症を起こします。

胃潰瘍の場合は、左の肋骨の下側から脇腹、背中や腰に痛みが生じる可能性があります。

十二指腸潰瘍は胃と小腸の間に位置するので、胃潰瘍の場合と痛みが生じる場所はほぼ一緒と考えて良いでしょう。

 

胆嚢炎

胆嚢に炎症が起きている状態で、原因の多くは上述した胆石が胆嚢管をふさいでいることです。

こちらも腰痛というよりは、腹痛が主症状で発熱や吐き気を伴います。

 

膵臓炎

何らかの原因で膵臓に炎症が起こる状態を指します。

胃潰瘍などと同じような原理で、膵臓にある消化液に膵臓が消化されてしまい、炎症を起こしてしまうことを言います。

膵臓は肝臓の下にあるので、こちらも腰痛よりは腹痛の方が主症状となるでしょう。

他にも、発熱や吐き気、黄疸を伴います。

 

循環器系の問題

心筋梗塞

簡単にいうと、心筋が壊死してしまう病気のことです。

原因としては、心臓が酸欠に陥ってしまうことです。

心臓へは冠動脈が血液と酸素を送っていますが、動脈硬化で動脈が硬くなるとコレステロールなどが沈着するため、血液の通り道が塞がれてしまい、心臓へ血液を送ることができなくなります。

その結果、心筋は酸欠になってしまい心筋が壊死してしまうのです。

こちらは胸部痛が主症状で、安静にしていても激しい痛みがあり、胸が押しつぶされるような苦しさを伴います。

 

解離性腹部大動脈瘤

大動脈は外膜、中膜、内膜の3層構造となっており、何らかの原因で内膜に裂け目ができると中膜へ血液が流れ込み、縦に大動脈が裂けることを大動脈解離と言います。

中膜に流れ込んだ血液によって、血管が膨らんだ状態を解離性大動脈瘤と言います。

外側には外膜一枚しかないため、破裂の危険性があるとても危険な状態です。

症状としては、突然胸や背中に杭を打たれるような激痛が起こり、次第に痛みが胸から腹、足の方へと下がっていくのが特徴です。

 

婦人科系の問題

子宮内膜症とは、子宮内膜、またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する病気です。

できやすい場所としては、卵巣や卵管、仙骨子宮靭帯と呼ばれる子宮を後ろから支える靭帯などでできます。

症状としては痛みと不妊です。

子宮は下腹部に位置するので、ちょうどその後ろには腰があるので、腰痛が生じる可能性も十分にあります。

 

危険な腰痛のサインと見分け方

ここまで脊椎の病気、内臓の病気で腰痛を起こす可能性のあるものを紹介しました。

ですが、これだけ数が多いと自分が何に当てはまるのかいまいち分からないかもしれません。

そこで、危険のある腰痛のサインを以下に示します。

危険な腰痛のサイン
  • 発症年齢<20歳または>55歳
  • 時間や活動性に関係のない腰痛
  • 胸部痛
  • 癌、ステロイド治療、HIV感染の治療
  • 栄養不良
  • 体重減少
  • 広範囲に及ぶ神経症状
  • 構築性脊柱変形
  • 発熱

これらはレッドフラッグと呼ばれ、重篤な病気が潜んでいる可能性があります。

腰痛がひどく、かつ上記に当てはまるものがある場合、すぐに整形外科を受診することをお勧めします。

 

腰痛がひどい時の原因

腰痛がひどいのに、上記に挙げた脊椎、あるいは内臓の疾患がなく、他に症状を起こすような病気も見つからない場合も少なくありません。

腰痛は原因がはっきりしない非特異的腰痛と呼ばれるものが約85%をも占めるとされており、診断がはっきりとつかないがひどい腰痛に悩んでいる方は多いのです。

ですが、そういった腰痛の多くはレントゲンやMRI上には映らないが、関節や筋肉に問題があって腰痛を引き起こしている場合もあります。

腰痛は心理的な影響も絡んでくるので、それが全てとは言えませんが、関節や筋肉に何らかの原因がある場合はひどい腰痛も和らげることができるかもしれません。

そこで、腰を曲げた場合に痛い、反らした場合に痛い、大きく2つのパターンに分けて原因を解説します。

 

腰を曲げた場合に痛い

腰の関節は反らすとかっちりはまるので、安定性が高い状態と言えます。

反対に、腰を曲げると関節は不安定な状態だと言えます。

また、背筋は腰が曲がると引き伸ばされますが、腰が曲がった状態が長い、普段から腰が曲がった姿勢だと常に背筋は引き伸ばされた状態になります。

筋肉は伸ばされる力がかかり続けると、それ以上伸ばされまいと無意識に力が入ります。

伸ばされ続けているということは、常に背筋に力が入った状態になってしまい、筋肉が硬く緊張して痛みを引き起こす原因になります。

具体的には、以下のような場合に腰を痛くしてしまう可能性があります。

  • デスクワークなど腰を曲げた状態で長時間いることが多い
  • 普段から姿勢が悪く、腰が曲がっていることが多い
  • 腰を曲げたまま何か作業する
  • 腰を曲げたまま重い物を持ち上げている、持ち上げることがある

など、腰を曲げたままの姿勢でいることや腰を曲げたまま重い物を持ち上げたりすると、腰には負担となり、腰痛を引き起こす原因になります。

 

腰を反らした場合に痛い

上述した通り、腰の関節は反らすとかっちりとはまるので、安定した状態と言えます。

ですが、安定していると言うと聞こえは良いのですが、安定している反面動くことには向かないのです。

安定しているとは言い換えると、硬く動きが少ない状態です。

例えば、腰が反っている状態でスポーツなど激しい動きが腰に加わったり、腰をひねる動きを行うと安定とは反対の力が腰に加わるので、組織を損傷、あるいは炎症を起こし腰痛を起こす原因になります。

具体的には、以下のような場合に腰を痛くしてしまう可能性があります。

  • 日常的に立ち仕事が多い
  • 普段から姿勢が悪く、お腹が前に出て腰が反った姿勢になっている
  • 腰を反らしたまま腰をひねる動きをする
  • 腰をひねって作業することが多い

立っている姿勢は腰が反った状態になりやすいので、立ち仕事が多かったり、立ったまま作業することが多い方は、腰を反らすと痛いパターンに当てはまることが多いでしょう。

 

腰痛がひどい時の対処法

腰痛がひどい時の対処法としては主に以下の3つが挙げられます。

  • ストレッチ
  • 筋トレ
  • 有酸素運動

それぞれ解説していきます。

 

ストレッチ

腰を曲げると痛い方には、お尻のストレッチが効果的です。

具体的な方法は以下の通りです。

  1. 椅子に腰かける
  2. 片側の足首を反対側の膝の上へ乗せる
  3. 足首と膝を手で押さえ、すねが床と並行になるようにする
  4. そのままの状態を保ちつつ、体をできる限り前に倒す
  5. その姿勢で15〜20秒キープする
  6. 2〜3セット行う

 

 

体を前に倒す時、腰が曲がっていると十分にお尻が伸びないので、可能な限り腰は伸ばしてストレッチしましょう。

次に腰を伸ばすと痛い方には、前もものストレッチが効果的です。

具体的な方法は以下の通りです。

  1. 足を伸ばして座る
  2. 片膝を曲げる
  3. 膝を曲げたまま、体を後ろに倒していく
  4. 可能なら背中をつけるまで倒し、難しければ肘をつける位置まで体を倒す
  5. そのままの姿勢で15〜20秒キープする
  6. 2〜3セット行う

 

 

体を後ろへ倒した時、腰が反っていると十分に前ももが伸びないので、腰を少し丸めるような意識でストレッチを行いましょう。

 

筋トレ

腰を曲げた時に痛い人、反らした時に痛い人の両方に共通して効果的なのが、いわゆるインナーマッスルと呼ばれる腹横筋ふくおうきんを鍛えることです。

腹横筋はインナーマッスルなので、ガンガン関節を動かして疲れるまで追い込むというような鍛え方はしません。

地味な筋トレにはなりますが、しっかりと腹横筋が働くようになれば腰を安定させてくれるので、腰に大きく負担がかかることを防いでくれます。

具体的な方法は以下の通りです。

  1. 仰向けになる
  2. 両方の股関節、膝関節を90度に曲げて持ち上げる
  3. 両手も持ち上げ、天井に向かって手のひらを突き出す
  4. そのままの姿勢を保ちつつ、お腹を膨らませるように大きく息を吸う
  5. できるだけ長くゆっくりと息を吐く
  6. 10回繰り返す
  7. 2〜3セット行う

息を吸う時にしっかりとお腹が膨らむように、息を吐く時に過剰に首や肩に力が入らないように注意しましょう。

 

有酸素運動

有酸素運動は腰痛には効果が示されている運動です。

例えば、ジョギングやウォーキング、自転車漕ぎなど、自分に合った方法で継続できる運動を選択するのが良いです。

ジョギングであれば、10〜30分程度で少し疲れるくらいの強度で、週2〜3回程度行いましょう。

ただ、いきなりそんなに運動できないという方は、短い運動時間や少ない頻度でも良いので、少しずつ慣れながら継続することが大切です。

 

理学ボディのおすすめ

今回の内容を通して、まず動けないくらいひどい腰痛の場合は、すぐに病院を受診してください。

それを前提として、今回紹介した対策を実践しても中々痛みがなくならないという方は、理学ボディで施術を受けることがおすすめです。

理学ボディでは、最短で痛みを改善させることにこだわっており、筋膜という組織に対して施術を行います。

筋膜は筋肉を覆っている膜状の組織で、筋膜が硬くなると筋肉の柔軟性が低下、筋力が発揮しにくいなどが起こります。

筋膜の硬さのある場所はピンポイントで存在しているため、ストレッチやマッサージでは中々ほぐすことができません。

もし、筋膜の硬さが痛みに影響しているのなら、ストレッチやマッサージをしていても中々改善することは難しいでしょう。

ですが、筋膜の施術に精通している理学ボディのセラピストなら、ピンポイントの硬さでも見つけることができます。

もし、腰痛がなくならなくて困っているという方は、ぜひ理学ボディにお越しいただき、筋膜の施術を受けてみてください。

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