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腰部脊柱管狭窄症の治療と原因とストレッチ方法

昔から腰痛はありました

でも最近は5分ぐらい歩くだけで腰から足にかけてしびれるんです

立ち止まって腰を丸めると少し楽になるんですけど・・・

それでこのあいだ整形外科に行ったら

腰部脊柱管狭窄症と診断されてしまいました。

腰部脊柱管狭窄症って実際どうなんですか?

治りますか?

そんな相談をよく受けます。

なので今回は、腰部脊柱管狭窄症について書いていこうと決めました。

そしてその過程で、既にネット上にある「腰部脊柱管狭窄症」について書かれているサイトをいくつか読んでみました。

そうすると、だいたいどこのサイトでも腰部脊柱管狭窄症の概要について同じようなことが書かれています。

ただ、腰部脊柱管狭窄症になる人の体の使い方の特徴や、解決策についてはあまり書かれていません。

そのため細かい概要はそれらのサイトにおまかせすることにして、私は整形外科に長年勤めてきた理学療法士として、腰部脊柱管狭窄症になってしまう人の体の使い方と解決策に着目して書いていければと思います。

腰部脊柱管狭窄症とは

一応さらっと概要も書かせていただきます。

腰部脊柱管狭窄症は、脊椎、椎間板、靭帯などが肥厚し、脊柱管が狭窄されることにより神経や血管を圧迫し、血流を阻害することにより腰~下肢にかけて痛みやしびれが出る障害です。

ヘルニアや梨状筋症候群と同様で、坐骨神経痛の一種です。

脊柱管とは

そもそも脊柱管って何?と思われた方も多いと思うので一応ここで簡単に説明させていただきます。

脊柱管は、椎骨(背骨)が積み重なってできた、背骨の中心の空洞の穴を通る管です。

人間の体の中で、重要な役割をもつ神経組織である脊髄。

脊柱管はこれを守らなければいけないため、人体の中でとても重要な管になっています。

 

腰部脊柱管狭窄症になってしまうのはなぜか?

一般的に腰部脊柱管狭窄症は、加齢に伴う椎間板、靭帯などの肥厚や、背骨の変形が原因といわれています。

もちろん加齢との関係は少なからずあると思います。

ただ、加齢という一言だけで片づけてしまえる問題ではありません。

なぜなら高齢者でも腰部脊柱管狭窄症にならない人はたくさんいるからです。

腰部脊柱管狭窄症になる高齢者とならない高齢者の違いはなんなのでしょうか?

下の方の腰椎が反りすぎている人がなりやすい

脊柱管というのは、背骨の間を通っているため、たとえば2番目や3番目の腰椎に対して4番目や5番目の腰椎が反りすぎていると脊柱管は圧迫を受けることになります。

そのため、4番目の腰椎が前方にすべる、『腰椎すべり症』がある方なんかは、非常に腰部脊柱管狭窄症になりやすいといわれています。

この話をすると、

「私は猫背で腰も丸まっているのになんで狭窄症になるの?腰反ってなんかいないわよ」

と言われることがあります。

でもこの方の背骨を見るとたしかに腰は丸いのですが、腰椎の上の方(1番目や2番目)が過度に丸くなっているために、下の方の腰椎(4番目や5番目)は上の方の腰椎(1番目や2番目)に比べて相対的に反っている状態のことが多いです。

これだと一見腰が丸く見えても、脊柱管は狭窄されている可能性が大いにあります。

ではなぜ腰椎の下の方(4番目や5番目)が反ってしまうのでしょうか?

これは、股関節と胸椎の硬さが原因であることが多いです。

胸椎がうまく反れない人

たとえば、「胸を張ってください」

と言われて

胸を張ろうとすると、狭窄症があるような方は

胸椎が硬くて動かないので腰の下の方を反ります。

そしてこういう人はたいてい腰椎をうまく丸めることができません。

そのため、いつも反る方向に使っている腰椎が狭窄します。

股関節が硬い人

股関節も同じで、立った状態で足を後ろに引いてくださいと言われて

足が引けないので、腰から反ることで足を後ろに引きます。

足を後ろに引くというのは、歩くときに必ず必要な動きですが意外とできていない人が多いです。

文章だとわかりずらいので▼の画像で説明します。

本当はこうなってほしいです。

ですが股関節が硬いと、

こうなってしまいます。

1つ目の画像と比べると2つ目の画像は腰が反っているのがわかると思います。

こういう腰の使い方をする人が、加齢していくとともに腰部脊柱管狭窄症になっていきます。

なので腰部脊柱管狭窄症は、ただ加齢だけが原因ではないのです。

腰椎がしっかり丸まれるかをチェック

ではここであなたの腰椎が正しく丸まることができるかを自分でチェックできる方法をお教えします。

まず横向きで寝て、下の股関節を45°の位置で曲げます。

その状態で上側の膝を胸にくっつけます。

しっかりくっつけばOK!胸まで届かないとOUTです!

これができないと腰椎は過度に反った状態で使われていることが多いと判断でき、腰部脊柱管狭窄症になりやすい腰ということになります。

逆にこれが改善できれば腰部脊柱管狭窄症の症状もいくらか軽減できる可能性があります。

股関節の硬さチェック

あなたの股関節は硬くなっていないでしょうか?

ここでは股関節の硬さをあなた自身でチェックできる方法をお伝えします。

まず仰向けになり、膝から下をベッドから垂らしてください。

そこから片側の膝を胸に抱えます。

この時、▼の画像のように反対側のベッドから垂らした側の下肢が浮いてきたらアウトです。この場合腸腰筋が硬いという予想ができます。

また▼の画像のように、膝が伸びてきてもアウトです。この場合は大腿直筋が硬いことが示唆されます。

腰椎が丸まれない、股関節が硬いを改善するためのストレッチをご紹介します!

人の体は一人ひとり違うので一概には言えませんが、関節が硬くなる原因は筋肉が硬くなっているために動かないという方が多いです。

特に今回のような股関節の後ろ側への動きが硬いときは、股関節の前側についている腸腰筋と大腿四頭筋が硬くなっているケースが多いです。

腸腰筋のストレッチ

腸腰筋は腰椎の前側から股関節についているため、この腸腰筋が硬いと股関節が硬くなるだけでなく、腰椎を丸めることもできなくなります。

そのため、この腸腰筋を▲の画像のように30秒~1分ほどかけて伸ばします。

股関節の前側に伸びた感覚があればOKです。

大腿四頭筋のストレッチ

こちらも▲のような体勢で30秒~1分程伸ばしていきます。

太ももの前面に伸びている感覚があればOKです。

勢いをつけてぐいぐいしたりせずに、ゆっくり持続的に伸ばしてください。

腰部脊柱管狭窄症の方に私のサロンでできること

私のサロンでは腰部脊柱管狭窄症の方に対して、おもに筋膜への施術を行っています。

筋膜の施術に関しては▼に細かく書いた記事がありますのでそちらをご覧ください。

筋膜の施術とは?

筋膜の施術で、実際に症状が改善したケースの一部を、動画にまとめたページが▼になります。

改善動画ページ

長い時間歩くと足が痛くて歩けなくなるという方

おしりから足にかけてしびれるという方

脊柱管狭窄症と診断を受けて、リハビリに通ったり整体や接骨院に行ったけどよくならないという方

力になりたいです。

一度私にご相談ください。


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完全無料ですが、痛み改善に効果的な方法をお伝えしていますので、ぜひお受け取りください!

 

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ABOUT US
木城 拓也
理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。 その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。 筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。
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