この記事を監修している人:木城 拓也(理学療法士免許所有)
理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。
木城先生
朝起きたときに、背中に突然痛みを感じたことはありませんか。
もしかしたら、寝ているときの姿勢が悪かったり、寝具が合っていないのかもしれません。
本記事では、朝起きたときに背中が痛いときの原因や対処法、そして痛くならないように予防する方法を解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
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目次
朝起きると背中が痛いときに考えられる原因
朝起きると背中が痛いときに考えられる原因は、以下のとおりです。
- 睡眠時間の取りすぎ
- 寝ているときの寝具が身体に合っていない
- 寝ているときの姿勢が良くない
- もしかすると何か病気の可能性がある
順番にみていきましょう。
1.睡眠時間の取りすぎ
朝起きると背中が痛いときに考えられる原因の1つ目は、睡眠時間の取りすぎです。
人は適切な休息を取ることで身体を回復させますが、過度な睡眠は逆に身体に負担がかかってしまうため注意が必要です。
特に長時間同じ姿勢で寝続けることで、背中の筋肉や関節に不必要なストレスがかかり身体の血流が悪化し、疲労の蓄積や痛みの原因となることが考えられます。
適度な睡眠は、身体の疲れを取るうえで効果的です。
しかし睡眠時間を長く取りすぎると、起床時に背中の痛みが起こる原因になります。
睡眠中は、体重を支えている肩や腰などに負荷がかかりやすいため、睡眠時間が長いとさらに負荷がかかって血流が悪化します。
どんなに疲れていても、寝すぎないように気をつけましょう。
2.寝ているときの寝具が身体に合っていない
朝起きると背中が痛いときに考えられる原因の2つ目は、寝ているときの寝具が身体に合っていないことです。
適切な寝具は、質の良い睡眠をサポートします。
しかし、身体に合わない寝具を使い続けることにより、身体に偏った負荷がかかってしまい背中が痛むことがあります。
特にマットレスが硬すぎたり柔らかすぎたりすると、背中の中央部に痛みを感じることがあるでしょう。
柔らかいマットレスだと腰が沈みこんでしまうため、寝返りが打ちづらく身体に痛みが生じやすいです。
また硬すぎるマットレスは、背中や腰の部分の沈んだ部位の血流が悪化するため、腰痛や背中の痛みが生じるきっかけになることがあるでしょう。
また枕の高さが合わないと、寝ているときに首が安定せず首に負荷がかかります。
自然な姿勢をキープすることも難しくなるため、背中に痛みが生じやすくなります。
3.寝ているときの姿勢が良くない
朝起きると背中が痛いときに考えられる原因の3つ目は、寝ているときの姿勢が良くないことです。
良い寝姿勢は、身体全体のバランスを保ち筋肉や関節を適切に支えます。
しかし横向きやうつ伏せ、腕を高く上げて寝るなどの不自然な姿勢は背中の筋肉に負担をかけ、痛みを引き起こす可能性があります。
背中を丸めた状態など身体を伸ばさない姿勢のまま寝ていると、首や背中の筋肉が痛むことによりみられるのが寝違えの症状です。
睡眠時の姿勢は、横になったときに背骨が緩いS字を描いている状態が理想的といえます。
睡眠環境や自律神経を普段から整えて寝相を正すことによって、寝相が悪くなると身体に余計な負荷がかかってしまうため注意が必要です。
4.もしかすると何か病気の可能性がある
朝起きると背中が痛いときに考えられる原因の4つ目は、もしかすると何か病気の可能性があるということです。
背中の痛みは、単なる筋肉疲労だけでなく、内臓疾患や骨の問題などさまざまな病気のサインとして現れることがあります。
たとえば、腎臓の問題や背骨の疾患などが背中の痛みとして感じられることがあるでしょう。
いつまでも痛みが続いたり、他の症状と併発したりする場合は、専門医の診断を受けることをおすすめします。
朝起きると背中が痛いときの対処法を4つ紹介
朝起きると背中が痛いときの対処法は、以下の4つです。
- 規則正しい生活習慣にする
- ストレッチをして身体の柔軟性を上げる
- 湯船などに浸かって、身体を温める
- 整体などで施術を受ける
順番にみていきましょう。
1.規則正しい生活習慣にする
朝起きると背中が痛いときの対処法の1つ目は、規則正しい生活習慣にすることです。
背中の痛みは生活習慣の乱れからくることが多く、特に不規則な睡眠や食生活は身体のバランスを崩し、筋肉や関節に負担をかける原因となります。
そのような場合は、毎日同じ時間に起床と就寝をすることで、体内時計を整え深い睡眠を取れるようになります。
そうすることにより筋肉や関節の回復が促進され、痛みが和らぐことが期待できるでしょう。
また睡眠の質を整えるためには、就寝前の習慣の見直しが効果的です。
寝る前のカフェインやアルコールの過剰摂取は、睡眠の質を低下させる原因となるため控えましょう。
ノンカフェインに切り替えたり、就寝前までに摂るようにしましょう。
また、寝る前にパソコンやスマホのブルーライトは目が冴えてしまい、寝つきが悪くなるおそれがあるため注意が必要です。
2.ストレッチをして身体の柔軟性を上げる
朝起きると背中が痛いときの対処法の2つ目は、ストレッチをして身体の柔軟性を上げることです。
背中の筋肉が硬くなると、痛みを引き起こす原因となります。
日常的にストレッチを行うことで、筋肉の柔軟性を保てるため痛みの予防や緩和に効果的です。
特に、背中や肩を中心にしたストレッチを取り入れることで、筋肉の緊張を和らげることができます。
起床時の背中の痛みを改善するためには、血行を促すストレッチが効果的です。
ストレッチをすると筋肉がほぐれて血行が良くなり、たまっていた疲労感が分解されます。
血行が良くなることにより、血液中に栄養や酸素がよく行きわたるようになるため、睡眠の質の改善が期待できるでしょう。
毎日の生活にストレッチをできる範囲で取り入れ、少しずつ身体を動かす習慣をつけていきます。
起きたときに背中が痛い方におすすめのストレッチをつ紹介します。
- 大胸筋のストレッチ
- 肩甲骨のストレッチ
大胸筋のストレッチ
大胸筋のストレッチ方法は、以下のとおりです。
- 腕を上げて肘の内側を壁につける
- 身体を反対側にひねり、目線も外側へ向ける
- 逆側も同様に行う
肩甲骨のストレッチ
肩甲骨のストレッチ方法は、以下のとおりです。
- まず椅子に座り、背筋をピンと伸ばす
- おへその前で手を組み、腕を伸ばし、肩甲骨が開くように胸を突き出す
- この状態で5秒ほどキープする
- 腕を下げて元の状態に戻し、これを10セット繰り返す
3.湯船などに浸かって、身体を温める
朝起きると背中が痛いときの対処法の3つ目は、湯船などに浸かって身体を温めることです。
湯船に浸かることで、筋肉がリラックスし血行が促進されます。
それにより筋肉の疲労や凝りが解消され、背中の痛みが和らぎます。
好きな入浴剤を入れることで、リラックス効果も期待できるでしょう。
ただし、寝違えなどで首や背中が炎症を起こしている場合は、温めてしまうと症状が悪化するおそれがあるため注意しましょう。
4.整体などで施術を受ける
朝起きると背中が痛いときの対処法の4つ目は、整体などで施術を受けることです。
背中の痛みが続く場合、専門家による施術を受けることを検討すると良いでしょう。
整体やマッサージなどで筋肉のバランスを整えることで、痛みの原因となる筋肉の緊張やゆがみを解消できます。
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朝起きると背中が痛くなるときの予防方法
朝起きると背中が痛くなるときの予防方法は、以下のとおりです。
- 使っている寝具を見直す
- 今の生活習慣を見直す
順番にみていきましょう。
1.使っている寝具を見直す
朝起きると背中が痛くなるときの予防方法の1つ目は、使っている道具を見直すことです。
適切な寝具は質の良い睡眠をサポートし、背中の痛みを予防する鍵となります。
特にマットレスや枕は、身体の形状や寝ているときの姿勢に合わせて選ぶことが重要です。
柔らかすぎる、または古くなったマットレスや、頭や首にしっくりこない枕は背中に不必要な負担をかける原因となります。
定期的に寝具の状態をチェックし、必要に応じて新しいものに取り替えることをおすすめします。
2.今の生活習慣を見直す
朝起きると背中が痛くなるときの予防方法の2つ目は、今の生活習慣を見直すことです。
長時間のデスクワークや不規則な生活、運動不足などは、背中の筋肉や骨格に負担をかける原因となります。
日常生活ので適度な運動を取り入れ、正しい姿勢を意識することで背中の痛みを予防できます。
また休憩を取りながら作業をしたり、ストレッチを日常に取り入れたりするなどの工夫も効果的です。
本当に治らない場合は医療機関を受診する
持続的な背中の痛みや、急激な痛みを感じる場合は専門家の診断が必要です。
痛みの原因が疾患や怪我によるものである可能性も考えられるため、早めに医療機関を受診し適切な治療を受けることをおすすめします。
この記事のまとめ
今回は、朝起きたときに背中が痛いときの原因や対処法、そして痛くならないように予防する方法を解説しました。
背中の痛みは、寝るときの姿勢を改善し自分に合う寝具を用意すること、そして定期的にストレッチをするなど日常生活の中で工夫することで改善が可能です。
理学BODYでは、背中周辺の硬くなった筋肉や筋膜へアプローチすることにより、症状の改善や予防を行います。
痛みが落ち着かない、自分での改善が難しいと感じるときには、ぜひお気軽にご相談ください。
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