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首が痛くて吐き気もある場合の原因・対処法 | 症状を確認するためのチェック項目付き

 

「首が痛くて吐き気もする・・・。」そんな症状に悩まされていませんか?

普段から首凝りや慢性的な痛みに悩まされている人は、実は吐き気の症状を訴える人も多いんです。

特に、首の痛みが強くなった時に吐き気の症状が出てしまう人は、首や肩の筋肉やその周辺組織が問題となってしまっているかもしれません。

しかし、吐き気を伴う病気実に様々で、風邪を引いた時や胃腸炎などの消化器に異常が生じた時、糖尿病や脳血管障害など、危険な病気が隠れている場合もあります。

首の痛みに関連する吐き気なのか、それ以外に問題があるのか、原因をしっかりと見極めて正しい対処法をとることが大切です。

 

首が痛くて吐き気もある時に確認するべき2項目

パソコン作業やデスクワークが多い今、後頭部から首に掛けて重だるさや痛みなど不調を訴える人が増えています。

いつもの痛みだと我慢してしまうと、次第に吐き気などの症状につながり、日常生活や仕事に支障が出てしまうことも少なくありません。

また、様々なストレスを抱える人の中で、特に女性に多い頭痛持ちの人は深刻な吐き気を伴う痛みに悩まされてしまうことも多いです。

そんなとき、確認して欲しいのが以下の項目です。

  • 「首が痛くなるとき」に吐き気も出るのか
  • 首の凝りや痛みが強くなった後に吐き気が出るのか

すぐに痛みの改善方法を知りたい方は『首の痛みや吐き気を改善する方法』を覗いて見てください。

 

1.首が痛くなると吐き気も出てくるのか

吐き気の生じるタイミングについてですが、首痛みに伴うかどうかでその原因が異なります。

  • 首が痛くない時にも吐き気がする時もある
  • 首の痛みが良くなった後まで吐き気が続く

といった場合は、首周りの筋肉やその周辺組織以外に問題がある可能性が高くなります。

最も多いのが、胃や腸などの消化器系の不調が原因となるものですが、その場合はみぞおち周囲の痛みや腹痛、下痢症状なども伴います。

そのほかに、頭痛持ちの人の中には『片頭痛』の一つの症状として吐き気を生じることがあります。

片頭痛が原因の場合は、こめかみから目の奥の方にまで及ぶ脈を打つようなズキズキとした痛みや、目がチカチカするなどといった症状が伴います。

その他にも、薬の副作用や、女性ホルモンの変動などによっても吐き気が生じることがあります。

特に緊急性を要するのが、脳の血管の異常や糖尿病の症状として生じる吐き気です。

上記の症状や心当たりがなく、原因が不明な場合は早めに受診する必要があります。

 

2.首の凝りや痛みが強くなった後に吐き気も出るのか

パソコン作業や長時間同じ姿勢をとった後など、首の重だるさや痛みが強くなった際に吐き気が出る場合は、首の筋肉やその周辺組織が問題となっていることが多いです。

以下の症状に当てはまる人は要注意です。

  • 普段から首の痛みに悩まされている
  • めまいや目の疲れを感じる
  • 寝不足である
  • 寝ても疲れが取れないことがある
  • パソコンやスマホ操作など、長時間同じ姿勢をとることが多い
  • 体が全体的にだるい
  • よく首や肩が凝る
  • 運動不足である
  • クーラーが効いた部屋で過ごすことが多い

特に多いのが、後頭部から首に掛けての筋肉が過度な緊張状態となることで生じる『緊張性頭痛』です。

緊張性頭痛と片頭痛と違い、頭全体が締め付けられるような痛みを伴います。

本来、吐き気の症状は見られないのですが、片頭痛を併発している場合は吐き気の症状を伴うことがあります。

 

首が痛いとなぜ吐き気が出るのか

明らかな外傷が無い場合、首の痛みの原因の多くは首の筋肉が過度に緊張し硬くなることによって誘発されてしまいます。

なぜ首の筋肉が硬くなるのかはこの後詳しく解説していきますが、首の硬さが吐き気に繋がってしまうのは以下の原因が考えられます。

  • 脳の血流不足
  • 自律神経の乱れ

一つずつ詳しく説明していきます。

 

1.脳の血流不足

首を支える筋肉の周辺には、脳へ繋がる血管や神経が通っています。

何らかの原因で、首周りの筋肉が緊張状態となり凝り固まってしまうと、その血管や神経を圧迫してしまいます。

これにより、血流障害が生じ老廃物が血管内に蓄積されたり、神経に刺激が生じることで吐き気や頭痛につながってしまいます。

 

2.自律神経が乱れる

首の筋肉の痛みや凝りで緊張状態が続いたとき、どのように自律神経に影響を及ぼすのかについての詳しいメカニズムは未だ解明されていません。

しかし、首の凝りの原因となる筋肉の過度な緊張を軽減することで、自律神経の乱れが解消されたという報告がたくさんあります。

自律神経は、起きている時に優位となる交感神経と、寝ている時に優位となる副交感神経があります。

首の凝りがひどくなり、自律神経に乱れが生じるとこの内の副交感神経の働きが低下すると考えられています。

副交感神経は主に、リラックスしている時に優位となり、内臓の消化・吸収に働きます。

この働きが低下することで、頭痛やめまい、怠さなどと同時に吐き気の症状が出やすくなると考えられています。

 

首の筋肉が硬くなる4つの原因

首の筋肉が常に緊張状態となり硬くなってしまうと、様々な部分に不調が生じてしまいます。

では、なぜ筋肉が緊張状態となってしまうのか、その原因は様々です。

特に以下の条件に当てはまる人は、首の筋肉が硬くなりやすい傾向にあるため、注意が必要です。

  • 普段の姿勢が悪い
  • デスクワークやスマホを長時間する
  • ストレスを感じやすい
  • 眼精疲労となりやすい

 

1.普段の姿勢が悪い

首の骨は小さな7つの骨が積み重なった構造をとっていますが、頭を支える為に自然なカーブを描いています。

普段の姿勢が悪く、特に猫背や巻き肩の人は、頭が前方に突き出てしまいやすいです。

徐々に頚部の骨がずれてしまい、自然なカーブがなくなってしまう(いわゆるストレートネックと呼ばれる状態)と、それを支える首の筋肉に負担が掛かりやすくなってしまいます。

これが、筋肉の過度な緊張を引き起こし、凝り固まってしまいます。

 

2.デスクワークやスマホを長時間する

パソコンやスマホの画面に夢中になってしまうと、ついどんどん顔を画面に近づけてしまいます。

また、集中しているとあっという間に時間が経ってしまい、気付けば1時間〜2時間も同じ姿勢をとっていたなんていうことも少なくありません。

首に負担の掛かる姿勢で長時間過ごしてしまうと、頭や首を支える筋肉に大きな負担が掛かりり、また動きも少なくなることから血流も悪くなってしまいます。

これにより、首の筋肉が硬くなってしまいます。

 

3.ストレスを感じやすい

慢性的にストレスを抱えている人や、ストレスを溜め込みやすい人は筋肉が硬くなりやすい傾向にあります。

自律神経は本来、起きている時は交感神経が、リラックスしている時や寝ている時は副交感神経神経が優位となって体や気持ちを上手くコントロールしています。

心理的、感情的、環境的、物理的など、様々な要因により過度なストレス状態となると、イライラしたり、気持ちが焦ってしまうなど、交感神経が優位となります。

ストレスで夜眠れない日が続いたり、感情の起伏が激しい状態が続いてしまうと、自律神経の切り替えがうまくできず、常に体が緊張状態となっていまいます。

その結果、首に限らず全体的に筋肉が硬くなりやすくなってしまいます。

 

4.眼精疲労

私たちの生活に欠かせないのがパソコンやスマホなどのデジタルツールですが、知らない間に目を酷使する習慣が付き目の疲れを感じる人は多いです。

ディスプレイを目で追う時など、眼球の動きに働くのが後頭下筋群と呼ばれる首の骨の付け根に付いている筋肉です。

首自体を動かさなくても、長時間のパソコンワークや動画の視聴など、目を酷使した後に首の痛みや怠さを感じる人は、後頭下筋群に問題が生じているかもしれません。

目の疲れを感じた時、目薬をさしたり目のマッサージなどで対処する人は多いですが、後頭下筋群に負担が掛かり過緊張となるとことも首の硬さや痛みに繋がる原因となっているのです。

 

首の痛みや吐き気を改善する方法

首の筋肉に問題があり、首の痛みや吐き気に悩まされている場合は、原因となっている首の筋肉をほぐすことや、負担を軽減させる姿勢を取ることが効果的です。

また、再発防止や軽い怠さ程度の痛みであれば、日頃から首の疲れを溜めないケアを行うことが大切となります。

以下の方法を実践し、つらい痛みの改善につなげていきましょう。

首の痛みや吐き気を改善する方法
  • 首に負担が掛かりにくい姿勢で過ごす
  • 首の付け根の筋肉をほぐす
  • 日頃から首を温める
  • ブルーライトカットのメガネを使用する

 

1.首に負担が掛かりにくい姿勢で過ごす

特にパソコンワークやスマホを操作するときの姿勢には要注意です。

猫背や巻き肩になり、頭が前に出るような姿勢を取ると頭を支える首の筋肉に大きな負担がかかってしまいます。

横から見た時に、耳と肩が一直線上にくるように意識し、背筋を伸ばした状態をキープ出来るように心がけましょう。

また、1時間に1回は休憩を挟むなど時を区切って行うようにし、疲れを溜めないような工夫も大切です。

 

2.首の付け根の筋肉をほぐす

目の動きや首の付け根の動きを支える首の付け根の筋肉をほぐすことは、痛みや吐き気の改善に最も効果的な方法の一つです。

椅子に座って簡単に行えるものを紹介しますので、ぜひパソコン作業の前後や合間に実践してみましょう。

首周りのストレッチ①

たくさんの血管や神経が通る首全体を緩めることは、首の血行を良くし、自律神経の症状を和らげてくれます。

  • 息を吸いながら両肩を引き上げ耳に近づける
  • 息を吐きながら脱力し、元の状態に戻る
  • ※ゆっくりと5〜10回を目安に行いましょう

首周りのストレッチ②

  • 息を吐きながら首を右へ倒す
  • 右の手で左の側頭部を支えゆっくりと伸ばす
  • そのまま20秒程度キープ
  • 息を吸いながら元の状態に戻り、反対も同様に行う

首の後ろのマッサージ①

首の後ろに付く後頭下筋群の緊張を緩めるマッサージです。

眼精疲労で痛みや吐き気が出る人には特に効果的です。

痛みの無い範囲で行ってみましょう。

  • 両手の中指と薬指を後頭部の髪の生え際にある窪み(硬い骨のすぐ下の柔らかくなっている部分)に当てる
  • 両手は固定しゆっくりと上を見上げ、首の後ろ側を緩める
  • そこから首を小刻みに左右に振り優しくマッサージ

首の後ろのマッサージ②

  • マッサージ①と同じ部分に両手の中指と薬指を当てる
  • 顔を正面に向け、ゆっくりと小さな円を描くように優しくマッサージする

3.日頃から首を温める

特に今の時期はクーラーの効いた部屋で過ごすことが増え、首もとが冷えてしまいやすいです。

首もとを普段から温め、血行を良くすることは痛みや吐き気の緩和だけでなく、予防にも効果的です。

夏場でもしっかりと湯船に浸かって温めたり、ストールなどを巻くなど、首を冷やさないように注意しましょう。

※既に首が痛くて吐き気がある時に温めてしまうと症状が悪化する可能性もあるので、吐き気がある時は様子をみながら行いましょう。

 

4.ブルーライトカットのメガネを使用

ブルーライトは他の光と比べエネルギーが強いため、それを受ける目は疲れを感じやすくなってしまいます。

最近ではパソコンやスマホのディスプレイなど、あらゆる場面でブルーライトを浴びる生活となっています。

こまめに休憩を挟み、目を休めることも大切ですが、目を使う時にブルーライトカットのメガネなどを着用することも、眼精疲労の軽減には効果的です。

他にも、スマホやパソコンの画面フィルムなどの中にもブルーライトカット機能が付いているものなど最近では様々な対策グッズも増えてきています。

パソコン作業をどうしても避けられない際はその様なグッズを使用し、目を守る事も大切です。

 

まとめ

首の痛みや吐き気で悩まされる人の多くに、首の筋肉に問題があるケースが見られています。

その原因は、普段の姿勢の悪さや眼精疲労、ストレスにより首の筋肉が硬くなってしまうことであることが多く見られます。

痛みがや吐き気が出てしまっている場合は、負担を取り除く姿勢を取ることや、ストレッチやマッサージを行うことで症状の改善が期待できます。

(※原因が不明確な場合や、痛みや吐き気が強くなる場合は早めの受診が必要です。)

それだけでなく、普段からつらい痛みや吐き気を引き起こさないようにケアをしていくことが重要です。


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ABOUT US
木城 拓也
理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。 その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。 筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。
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