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人工股関節の手術後の痛みとリハビリ方法

股関節手術後の痛み アイキャッチ画像

股関節が痛くて昨年手術したんです

たしかに以前よりは歩けるようになったし、する前よりはだいぶいいです

でも手術してからもう結構経つのにまだ股関節が痛いんです

なぜでしょう?

なんとかなりませんか?

こんな相談をよく受けます。

今回は、

なんで股関節を手術したのにまだ痛いのか?

そしてそういったケースの方は今後どのようにしていくべきなのか?

について整形外科に長年勤めた理学療法士の視点から書かせていただきます

股関節を手術したのにまだ痛みが解消しない原因

股関節を手術し、医者からは成功したと言われているのになかなか痛みがとれない原因は、

筋肉や筋膜にあることがほとんどです。

なぜなら手術をして医者が成功と言っている時点で、レントゲン上で写る骨にはほぼ問題がないからです。

それなのに痛いということは、レントゲン上では確認できないもの

すなわち筋肉や筋膜です。

これらがバランスを崩して痛みを出していると考えられます。

筋肉や筋膜がバランスを崩すのはなぜ?

股関節の手術は、人工骨頭置換術にしろ骨切り術にしろ、骨を切る前にその表層にある皮膚・筋膜・筋肉を切っています。

もちろん切った後は縫合してくっつけますが、それで完全に元に戻るわけではありません。

1度でも手術をされたことがある方はわかると思うのですが、手術して切ったところは、目で見てわかる傷になって残ります。

そしてもし手術の傷が残っている方はその傷の上や周りを触ってみてください。

反対側の同じ場所と比べて硬くないですか?

この硬さがある時点で全く元通りにはなっていないのがわかっていただけるかと思います。

筋膜に着目して話を進めさせていただきます

生理学的な話をするとすごく難しくなってっしまうので、できるだけ簡単に書きたいと思います。

また筋膜という言葉自体を聞いたことがないという方は、▼に筋膜について詳しく説明している記事を書いていますので、そちらをまずご覧になっていただければと思います。

筋膜についての記事

1度メスが入り、切られた筋膜は縫合されてくっついたとしても、もともとの状態と比べると伸張性を失います。

そして伸び縮みしなくなった筋膜は「脱水」を起こします。

また合わせて筋膜内の「ヒアルロン酸」がこり固まり、粘性がなくなります。

これはつまり、今まで筋膜内で潤滑油として働いていた水やヒアルロン酸がベトベトになり、流動性がなくなるということです。

すると筋膜はつっぱって動きづらくなってしまいます。

これがよく言われている、いわゆる『筋膜のコリ』です。

手術をするとこれがかなりの高確率でできてしまいます。

筋膜のコリがなんで痛みにつながるの?

筋膜の中には自由神経終末と呼ばれる、痛みを感じるセンサーのようなものがあります。

上で書いたようなつっぱって動きが悪くなった筋膜は、日常誰でも受けるレベルの摩擦や引っ張る力がかかるだけで、このセンサーが刺激を痛みとして認知してしまいます。

そのため手術後の痛みはこの筋膜のコリが原因というケースが結構多いです。

他にも筋膜のコリが間接的に痛みにつながっているケースがあります

他にも筋膜のコリができるといろいろな問題がでてきます。

その問題により間接的に痛みが生じるケースもあります。

また手術してしばらくしてから反対の膝や股関節などの他の部位が痛くなった、なんていうのも下記のことが原因のことがよくあります。

①筋力の低下

筋膜は筋肉とつながっているため、筋膜が動かないと発揮できる力自体が低下します。

そしてこの力の低下が原因で、痛みが発生している場合があります。

②関節の可動範囲の低下

筋膜がコリ固まっていると関節の可動範囲を狭めます。

この可動範囲の狭さが原因で、痛みが発生している場合があります。

③バランスや安定性の低下

筋膜はもともと感覚を感じる役割もになっています。

感覚とは、自分の手や足等の体のパーツが今どこの位置にあるのか、どのように動いているのかを知ったり、また力や重量の情報を得る、等です。

そのため筋膜がコリ固まった状態になると、これらの感覚がつかめなくなり、安定性やバランスの低下につながります。

そしてこの不安定性が原因で、痛みが発生している場合があります。

この筋膜のコリを取り除くことはできるの?

筋膜のコリは、専門の教育を受けたセラピストであれば施術により取り除くことができます。

この筋膜の施術に感じても▼の筋膜について書いた記事の後半に詳しく書いているので、気になった方はそちらを見ていただけるとありがたいです。

筋膜の施術とは?

実際に筋膜の施術で股関節手術後の痛みが改善したケースのご紹介

先日股関節手術後の痛みがある方に対して、リハビリとして筋膜の施術を行い、痛みが改善した事例をご紹介させていただきます。

Tさんの基本情報

Tさんは50代の女性で、1年半前に股関節の人工骨頭置換術を受けられた方です。

訴えとしては、

「手術自体は成功して杖を使わなくても歩けるようになったけど、もう手術してから1年以上たつのにまだ股関節に痛みを感じることがあり、気になる。」

とのことでした。

この場で痛みを再現できる動きはありますか?と聞くと

「寝て足を挙げる体操のようなことをするときに痛くて上まで挙がらないとのことだったのでやって見せてもらいまして。」

その様子はこのページの最後に動画で載せていますのでそちらをご覧ください。

Tさんの過去の情報

この過去の情報を私は非常に重要視しているので毎回必ず聞くようにしています。

そしてこちらのTさんは、学生時代に左の肘を3回手術されているとのことでした。

股関節に限らず手術をすると、ほぼ必ずと言っていいほど周りの筋膜は硬くなっているので、右の股関節からは離れていて一見関係ないようですが、こちらの左肘も詳細に確認するようにします。

Tさんの筋膜の状態

股関節OPE後のTさんの筋膜

Tさんの筋膜の状態を詳細に見ていくと、やはり左の肘から右の足の方にかけて斜めのラインに筋膜の硬さが見られました。

なのでこの斜めのラインにそって今回は治療を進めていくことにしました。

施術後

この斜めに続く筋膜のつながりを治療していくと

もともと痛かった寝ながら体操のように足を挙げる動きをしても痛みが出なくなりました。

施術前後の様子は▼の動画をご覧ください。

まとめ

股関節の手術後の痛みの原因は筋膜のコリによることが多いです。

これを施術により解消することで、痛みも改善できる可能性が高いです。

手術してから半年以上痛みが治らないという方

手術後の痛みが整骨院や整体に行っても良くならないという方

病院のリハビリでも改善しなかったという方

手術後の痛みに筋膜の施術は本当に有効です

手術後の痛みでお悩みの方には私の筋膜施術で力になれるかもしれません、是非1度気軽にご相談ください。

 


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ABOUT US

木城 拓也
理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。 その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。 筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。
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