

このような肩甲骨の下の痛みで悩んでいませんか?
実は肩甲骨の下が痛い時に考えられることは、大きく分けて2つの原因に分類することができます。
- 五十肩や関節脱臼など筋肉や骨、関節の不調が原因となるもの
- 胆嚢や胃などの消化器を主とした内臓の不調が原因となるもの
いきなり内蔵の病気と言うと、ドキッとして不安になるかもしれません。
ただ、肩甲骨の下が痛いと絶対内臓の病気というわけではなく、筋肉のこわばりによる痛みの可能性もあります。
最も危険なのは、自己判断で痛みに対応し症状が悪化してしまう状態です。
症状が悪化すると生活や仕事において、手が上がらない、力が入りにくいなどの支障をきたしてしまう場合があります
そこで、今回は右側の肩甲骨の下が痛い場合に考えられること、原因や病院に行くべき目安、対策を解説します。

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目次
肩甲骨の仕組みを知ろう
肩甲骨は、背中に2つ存在し自由に腕を動かすこと、正しい姿勢を支える役割をになっています。
腕や手を動かすには、可動域を作る関節が必要となり、肩甲骨は腕以外の骨とも関節をなしています。
- 肩甲骨と上腕骨… 肩関節(肩甲上腕関節)
- 肩甲骨と鎖骨…肩鎖関節
- 肩甲骨と肋骨…肩甲胸郭関節


肩甲骨は腕が動くのに伴って動く骨です。そのため可動域が大きく自由度の高い部位であることがわかります。
肩甲骨の下が痛い原因は何?
肩甲骨の下が痛い場合に考えられる事としては、大きく分けると以下の2つに分けられます。
- 筋肉の問題
- 内臓の問題
筋肉を過剰に使いすぎたり、血流が悪くなると痛みが出現します。
過剰に使いすぎると筋肉は緊張が高まって負担がかかります。
また、血流が悪くなると痛みを発生させる物質が放出されるので、痛みへとつながります。
猫背で背中が丸くなった方がいますが、この時肩甲骨周りの筋肉は常に伸ばされるストレスが加わっています。
持続的に伸ばされ続けると、筋肉はそれ以上伸ばされまいと緊張が高まりますので、これも痛みを起こす原因の1つです。
誤った使い方や姿勢は、関節の負担も高めるため、五十肩や石灰性腱炎などの関節や骨の問題も生じる可能性があります。
内臓の問題で背中が痛くなるというのはイメージしにくいかもしれません。
ですが、食べすぎるとお腹が痛くなったり、ストレスや緊張で胃が痛くなったりするのと同じで、肩甲骨の下辺りに位置する内臓の不調で痛くなることがあります。
※肩甲骨の痛みを感じている場合、以下のような方もいらっしゃるかもしれません。
- 決まった動きで肩が痛くなる
- 何かをすると痛くなる
- ズキズキと嫌な痛みがある
など、肩にまつわる具体的な痛みでお困りの方は、下記の記事に解決法をまとめていますので覗いてみてください。
肩甲骨の下が痛い原因:筋肉や骨、関節
肩甲骨周辺の筋肉は筋膜という薄い膜に包まれており、体の後面全体とつながっています。
動いたときに痛みが出やすく、痛みの強さが同じ場合、筋肉が原因で肩甲骨の周りに痛みが起こっている可能性があります。
このような痛みを筋筋膜性疼痛症候群と言い、ほとんどの場合は内臓の問題ではなく、これに当てはまるでしょう。
筋筋膜性疼痛症候群(Myofasical pain syndrome, MPS[エム・ピー・エス])とは、いわゆる「筋のコリ」による症状をきたす、世界中で一般的な病気です。
■参照元:一般社団法人日本整形内科学研究会
簡単に言うと、筋肉のこりやこわばりが原因となって起こる痛みを指します。
何故、筋筋膜性疼痛症候群になってしまうかというと、肩甲骨周りの筋肉を使いすぎたり、血行不良に陥ってしまうことが原因です。
筋肉を使いすぎれば、筋肉の緊張が高まったり、微細な傷がついて炎症を起こしたりすることで痛みが出ます。
緊張が高まれば、血管が圧迫されて血流が悪くなるため、上述した通り痛みを発生させる物質が作られて痛みが出ます。
他にも筋肉や骨、関節の不調が原因で起こる問題は以下の通りです。
- 五十肩(肩関節周囲炎)
- 腱板断裂(腱板損傷)
- 肩鎖関節脱臼
- 石灰性腱炎(石灰沈着性腱板炎)
以下で詳しく解説していきます。
肩甲骨の下が痛い原因:五十肩(肩関節周囲炎)
正式には肩関節周囲炎となり、中高年に発症しやすいことから五十肩と呼ばれています。
肩関節周囲炎は、打撲や外傷をしたわけではないのに腕を上げると肩が痛い場合に考えられます。
主な原因は、加齢に伴った関節や靭帯の変性や誤った体の使い方です。
中年以降、特に50歳代に多くみられ、その病態は多彩です。
関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して肩関節の周囲に組織に炎症が起きることが主な原因と考えられています。肩関節の動きをよくする袋(肩峰下滑液包)や関節を包む袋(関節包)が癒着するとさらに動きが悪くなります(拘縮または凍結肩)。
引用:日本整形外科学会
痛みが強い時は急性期となるため安静が大切です。
肩に違和感や強い痛みを感じた場合は、整形外科のある医療機関を受診しましょう。
急性期が過ぎたら、少しずつストレッチやトレーニングなどの運動を行い、肩甲骨周りが硬くならないようにしましょう。
肩甲骨の下が痛い原因:腱板断裂(腱板損傷)
肩甲骨には、腱板と呼ばれる上腕骨と肩甲骨を安定させるために必要な筋肉があります。
腱板を構成するのは以下の4つの筋肉です。
- 棘上筋
- 棘下筋
- 肩甲下筋
- 小円筋
腱板断裂は、上記の腱板を構成する筋肉の断裂もしくは部分損傷が起こる病態です。
肩をぶつけるといった明らかな原因は半数で、普段の生活でも断裂が起こる可能性はあります。
重い物を持ったり、同じ動作を繰り返すなど、肩に対して負担の高い動きが多い場合は、注意が必要です。
40歳以上の男性(男62%、女38%)、右肩に好発します。発症年齢のピークは60代です。
肩の運動障害・運動痛・夜間痛を訴えますが、夜間痛で睡眠がとれないことが受診する一番の理由です。 運動痛はありますが、多くの患者さんは肩の挙上は可能です。五十肩と違うところは、拘縮、すなわち関節の動きが固くなることが少ないことです。 他には、挙上するときに力が入らない、挙上するときに肩の前上面でジョリジョリという軋轢音がするという訴えもあります。
引用:日本整形外科学会
断裂に伴う運動障害がなかなか改善しない場合は、手術が適応される場合もあります。


肩甲骨の下が痛い原因:肩鎖関節脱臼
肩鎖関節とは、肩甲骨の肩峰と鎖骨で構成される関節を指します。
肩鎖関節の脱臼は、ラグビーや柔道などのコンタクトスポーツにおいて良く起こります。
学生時代に受傷して、そのまま放置してしまったという方も少なくはありません。
将来的に肩関節周囲炎を引き起こすきっかけとなる場合もあります。
症状としては、安静時に肩周りが痛む、圧痛、動かしたときに痛むなどの症状があります。


Ⅰ型(捻挫)は三角巾で手を吊り、始めの2~3日は患部を冷やし、その後は患部を暖めて痛みと腫れが引いてきたら肩関節の運動練習を開始します。三角巾の固定は2~3週間で十分です。
Ⅱ型(亜脱臼)は三角巾やテーピングによる固定を2~3週間行います。その後、肩関節周囲の筋肉に負担をかけないようにして肩関節の動きをよくする練習を開始します。肩関節の動きがよくなれば筋力の回復訓練を行います。
2ヵ月間は重量物の持ち上げやコンタクトスポーツは禁止です。Ⅲ型の完全脱臼では、中高年の事務職には亜脱臼と同様の治療法を行います。
若者やスポーツ・仕事で肩をよく使う人には手術を行います。Ⅳ型、Ⅴ型、Ⅵ型の完全脱臼は手術が必要です。
手術は傷んだ靱帯・筋肉を修復し脱臼した関節を整復するのが目的です。
手術の方法は色々あり各医療機関の得意な方法で手術をしています。各医療機関にて詳しい説明を受けて下さい。


引用:京都下鴨病院
肩甲骨の下が痛い原因:石灰性腱炎
石灰性腱炎は、正式には石灰沈着性腱板炎といい、腱板を構成する部分に石灰が沈着してしまいます。
石灰が沈着することによって、痛みが増加し、まれに腱板から関節にある滑液包に破れ出てしまうと強い痛みを感じるようになります。
痛み以外の症状として、夜間痛による睡眠不足、手が動かしにくいなどの運動制限が上げられます。


40~50歳代の女性に多くみられます。肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって急性の炎症が生じる事によって起こる肩の疼痛・運動制限です。
発症後1~4週、強い症状を呈する急性型、中等度の症状が1~6ヵ月続く亜急性型、運動時痛などが6ヵ月以上続く慢性型があります。
引用:日本整形外科学会
肩甲骨の下が痛い原因:内臓の問題
肩甲骨の下が痛い場合に考えられるのは、その部分に位置する内臓の不調です。
肩甲骨下辺りに位置する内臓で不調が考えられるのは以下の4つです。
- 胆嚢
- 胃
- 膵臓
- 腎臓
内臓の問題による痛みの特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
- 鋭い痛み
- 激しい痛み
- 発熱を伴う場合がある
- 吐き気を伴う場合がある
- 痛みの場所をピンポイントで示しにくく、痛い場所を中心に比較的広範囲に広がる
こういった痛みがある場合は、内臓の問題がある可能性が考えられるので、すぐに内科を受診することをお勧めします。
肩甲骨の下が痛い原因:胆のう
胆のうは肝臓のすぐ近くに位置しており、みぞおちの右側辺りに位置しています。
どういう役割があるかと言うと、肝臓で作られた胆汁という脂肪を消化するために必要な液体を溜めておくための役割があります。
ここに胆石と呼ばれる石ができると、鋭く重い痛みを感じます。
原因ははっきりと分かっていませんが、肥満や食生活の乱れ、ストレスなどの生活習慣が影響しているとされています。
肩甲骨の下が痛い原因:胃
胃は肝臓のやや左下辺りに広い範囲で位置しています。
食道と腸をつないでおり、食べたものを溜め、消化するための役割を持ちます。
なので、食べ過ぎ、辛いものや冷たいものなど刺激の強いものを摂取することで、胃に刺激が加わって痛みを感じることがあります。
肩甲骨の下が痛い原因:膵臓
膵臓は胃の後ろ辺りに位置しています。
膵臓の役割としては、食べ物の消化に必要な消化酵素を含んだ消化液を分泌することと血糖値を下げるホルモンを血液中に分泌することです。
アルコールの飲み過ぎなどで、膵臓の働きが弱ると消化液で膵臓自体がダメージを受け、炎症を起こしてしまう膵炎と呼ばれる状態になることがあります。
肩甲骨の下が痛い原因:腎臓
腎臓は腰の辺りで腸の後ろに左右1つずつあります。
腎臓の役割としては、血液中の老廃物や塩分をろ過し、尿として体外へ放出することです。
この時、必要な成分はろ過されずに体内へ再び循環します。
尿道から細菌が入り、腎臓まで達すると炎症を起こすことで痛みを感じることがあります。
右側の肩甲骨の下が痛くなる原因
右側の肩甲骨の下が痛くなる原因として、筋肉の問題と内臓の問題について解説しましたが、内臓の問題によるものは少なく、多くは筋肉が問題となっています。
筋肉の問題として考えた時、右側の肩甲骨の下が痛くなる原因としては主に以下の3つが挙げられます。
- 姿勢が悪い
- 同じ姿勢、動きで作業することが多い
- 元々、肩こりや首こり、腰痛がある
それぞれ解説していきます。
右側の肩甲骨の下が痛くなる原因:姿勢が悪い
ここで言う姿勢が悪いとは、背中が丸くなって猫背のようになっている、腰が過剰に反って反り腰になっていることを指します。
デスクワークや立ち仕事が多い方に、このような姿勢の悪さがある傾向が強いです。
猫背だと背中の筋肉は持続的に伸ばされた状態に、反り腰だと背中の筋肉は持続的に縮こまった状態となっています。
例えば、猫背のような姿勢では、背中が丸くなるので肩甲骨を含む背中の筋肉が伸ばされることはイメージしやすいですよね。


この時、背中の筋肉は伸ばされながらも力を入れていないといけません。
どういうことかと言うと、背中が丸くなるということは身体の重心が前に傾くということで、背中の筋肉が力を入れないと身体は前に倒れてしまいます。
なので、身体の重心が必要以上に前に傾かないように、背中の筋肉は伸ばされながらも常に力を入れていないといけないのです。
すると、筋肉は常に緊張した状態でリラックスすることができません。
それが筋肉のコリやこわばり、血行不良による筋筋膜性疼痛症候群を引き起こし、肩甲骨の下辺りの痛みとなるのです。
反り腰も持続的に筋肉が緊張するということは同じなので、メカニズムは同じと考えてください。
右側の肩甲骨の下が痛くなる原因:同じ姿勢、動きで作業することが多い
同じ姿勢や動きを繰り返すことが多い場合、身体の特定の場所に負担がかかって、それが右側の肩甲骨の下辺りだとそこに痛みを感じることがあります。
同じ姿勢で長時間いる場合、上述したように筋肉が持続的に緊張した状態となり、筋肉のこりやこわばり、血行不良となって痛みにつながります。
同じ動きとは、例えば、配達業など重いものを運ぶことが多い、腰をひねることが多い、介護職や建設業など無理な姿勢で力を入れたりが挙げられます。
重いものを運ぶ際、背中から腰の筋肉で身体を起こした状態を保たなければいけません。
その状態をキープ、あるいはその動きを繰り返すことで背中の筋肉には負担がかかり、肩甲骨の下辺りに痛みが出る場合があります。
身体をひねる動きでは、背中から腰の筋肉が伸ばされたり縮んだりします。
それが繰り返されることで、筋肉が緊張したり、負担が強い場合は微細な傷がついて炎症を起こすことで、痛みにつながります。
こういった負担は日頃から蓄積しており、普段より少しだけ無理してしまった、日々の積み重ね、あるいは年齢的に負担に耐えられなくなったなどの理由で痛みが出ることがあります。
右側の肩甲骨の下が痛くなる原因:元々肩や首にコリや腰痛がある
元々、肩こりや首こり、腰痛がある方は、肩甲骨の下辺りにも痛みは出やすいです。
筋肉には筋肉を覆っている筋膜という膜状の組織があります。
筋膜は1つの筋肉だけでなく、隣接する筋肉の筋膜ともつながりを持っているので、首から足の裏までの筋膜がつながっているとも言われているほど、広い範囲でつながっています。
なので、肩や首、腰の筋膜も互いにつながっており、肩の筋膜の硬さが腰にまで影響を及ぼすこともあります。
元々、肩こりや首こりがある方は、その部位の筋膜も硬くなっている可能性が高く、筋膜のつながりを通して肩甲骨の下の筋膜を硬くすると、そこに痛みが起こる可能性はあります。
※肩こり・首こりの本当の原因や具体的なセルフケア方法は下記の記事にわかりやすくまとめています。
右側の肩甲骨の下が痛い場合の対策
右側の肩甲骨の下が痛い場合の対策としては、以下の6つが挙げられます。
- 痛みが強い場合は安静にする
- 冷やす
- 温める
- ストレッチ
- 筋トレ
- 日常生活での姿勢や動きを見直す
それぞれ解説していきます。
※当店では効果的に痛みを改善出来るよう、あなたの痛みに効くおすすめの筋膜リリース動画をLINEから無料でお伝えしています。
右側の肩甲骨の下が痛い場合の対策:安静にする
痛みが強くて動くのが難しい。
日常生活に明らかに支障をきたす場合は、無理に動かず安静にする方が良いでしょう。
また、強い痛みの場合は一度整形外科で筋肉や関節に異常はないか、あるいは内科で内臓に問題はないか相談ことをお勧めします。
診察の上で特に何も問題が見つからなかった場合は、患部が炎症を起こしている可能性があるので、無理に動かすと炎症が悪化して治りも遅くなるので、やはり安静が必要です。
医師から痛み止めなどの炎症を抑える薬を処方してもらうのも1つの手でしょう。
右側の肩甲骨の下が痛い場合の対策:冷やす
炎症が起こっている場合は冷やすことで、炎症を抑えて痛みも和らげることが期待できます。
氷嚢や保冷剤にタオルを巻いて患部に当てると痛みが和らぐという場合、10〜20分くらいを目安に患部を冷やし、感覚がなくなってきたら冷やすのをやめましょう。また痛みが出てきたら再度冷やすというサイクルを繰り返しましょう。
患部に熱がなく、冷やしてもあまり変わらないのであれば冷やさなくても大丈夫です。
入浴もできればシャワーでさっと済ませる方が無難でしょう。
右側の肩甲骨の下が痛い場合の対策:温める
炎症がなく痛い場合は、慢性的な筋肉のコリやこわばりが原因となっている可能性が高いので、反対に温める方が効果的です。
血行不良になっていることも多いので、温めることで血流を促進することで痛みを和らげることが期待できます。
温湿布や入浴でゆっくり浴槽に入って体を温めることが大事です。
右側の肩甲骨の下が痛い場合の対策:ストレッチする
痛みが強い時期は無理しなくて大丈夫ですが、痛みが少し落ち着いてきたらストレッチをすることで、治りを早くできますし、今後の再発予防にもつながります。
ここでは3つストレッチを紹介します。
動画でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
背中のストレッチ
肩甲骨の下辺りには、広背筋や脊柱起立筋という大きな筋肉がついています。
痛みがある場合は、これらがこわばっている可能性が高いので、呼吸を使いながらゆっくりと伸ばしてあげると良いです。
- 壁際に立つ座る
- 肩甲骨の外側を壁に当てて固定する両手を身体の前で組み、前に突き出す
- そのまま腕を反対方向へ引っ張る息を吐きながら両手を突き出しつつ、背中を丸める
- 脇の下が伸びるのを感じる
息を吸う際、背中の後ろ側が大きく広がるイメージで息を吸いましょう。
また、なるべくゆっくりと大きく呼吸し、息が止まらないように注意しましょう。
胸筋のストレッチ
筋肉には互いに反対の働きを持つ筋肉がペアになっています。
背中の広背筋や脊柱起立筋と反対の働きを持つのは、胸の大胸筋や腹筋群です。


胸の筋膜が硬くなることで反対側にある肩甲骨周りの動きも悪くなってしまいます。
背中が痛いからといって背中だけストレッチすると互いのバランスが悪くなるので、両方してあげると良いです。
- 肩の高さに腕を上げて手のひらを壁につける座る
- 体を反対側に捻る身体の後ろで両手を組む
- 胸の筋肉が伸びるのを感じる
痛みに注意しながら、息が止まらないように注意しましょう。
脇腹のストレッチ
脇腹には腰方形筋や腹斜筋という筋肉がついています。
これらも硬くなっている可能性が高く、これらが硬くなると身体が左右どちらかに傾いてしまうので、姿勢が悪くなってしまいます。
これらをストレッチすることで、左右のバランスを整えることができ、背中にかかる負担を和らげることができます。
- 椅子に座る、あるいはあぐらをかいて座る
- 片手をお尻の横から少し離れた位置に置く
- もう片方の手を上に伸ばし、息を吸いながら脇腹を伸ばすように反対へ体を倒す
- 息を吸い切ったら元の姿勢に戻る
- 反対も同様に行う
- 左右10秒2セットずつ繰り返す
ポイントは、体を反対側へ倒す時、倒した側の脇腹が潰れないようにすること、伸ばした手は上から引っ張られているイメージで伸ばすことです。
また、これも呼吸は止めないように注意しましょう。
右側の肩甲骨の下が痛い場合の対策:筋トレ
ストレッチで伸ばした背中の筋肉や腹筋を筋トレすることで、さらに効果を高めることができます。
筋肉は伸ばすだけではなく、しっかりと縮んで収縮できることが大事です。
ここでは腹筋と背筋を鍛える筋トレを2つ紹介します。
腹筋の筋トレ
- 両肘、両膝を床につく
- 膝を床から離し、膝を伸ばして両肘とつま先で体を支える
- そのまま20〜30秒姿勢をキープする
- 3〜5回繰り返す
体を支える時、腰が反りやすいので軽くヘソを引っ込めるようにし、腰が反らないように注意しましょう。
また、きつくなってくると呼吸が止まりやすいので、そこも注意しましょう。
背筋の筋トレ
背筋に重要な僧帽筋下部のトレーニングを動画付きでご紹介します。
- 壁に向かって立ち、Y時に腕を広げるうつ伏せになる
- 小指側をくっつけ、壁から離す運動を繰り返す顔の横に両手を置く
- 肩甲骨を寄せるように手を離す
- 10回繰り返す
腰が反りやすいので、お尻を軽くしめるように力を入れ、腰が反らないように注意しましょう。
右側の肩甲骨の下が痛い場合の対策:日常生活を見直す
ストレッチや筋トレも大事ですが、実はこれが一番大事な対策です。
いくらストレッチなどを頑張っても、根本が変わらなければ、いずれ元に戻ってしまい、痛みも再発する可能性があります。
それを防ぐには、やはり日常的にとっている姿勢や動きを変えることを意識していかないといけません。
見直すことで背中への負担を減らすことができるポイントは以下の通りです。
- デスクワークはデスクと肘の高さを合わせ、肘を乗せて作業する
- パソコンの位置が極端に目線の下、あるいは上にこないように設定する
- 長時間座らないように、1〜2時間ごとに立って体を伸ばす時間を作る
- 重いものを持ち上げる際は、股関節をしっかりと曲げて持ち上げる
- 重いものを運ぶ際は、一旦持ち上げてから進行方向へ身体の向きを変えてから移動する
これらを意識して生活するだけでも、かなり背中への負担は和らげることができるはずです。
理学ボディのおすすめ
痛みを早く治すには、理学ボディで施術を受けることがおすすめです。
理学ボディでは、最短で痛みを改善させることにこだわっており、筋膜という組織に対して施術を行います。
筋筋膜性疼痛症候群による痛みを早く治すには、硬くなった筋膜をほぐすことが有効な場合が多く、筋膜の施術に精通している理学ボディととても相性が良いのです。
記事中で解説したように、肩こりや首こり、腰痛などの影響でつながりのある筋膜も硬くなり、肩甲骨の周りの筋膜をも硬くしてしまいます。
そういった場合、痛い場所だけをほぐしても中々良くならないことも多く、肩や首、腰を含めたつながりのある筋膜全体をほぐすことが必要な場合もあります。
そこで、筋膜に精通しているセラピストに評価してもらい、ほぐしてもらうことで、治りが早くなり、痛みが長引くのも防ぐことができます。
もし、肩甲骨の下の痛みを早く治したくてお困りでしたら、ぜひ理学ボディにお越しいただき、筋膜の施術を受けてみてください。