- ランナー膝に筋膜リリースが効くって聞きました!
そう言ったのは、当院に来られたYさんと言う男性です。
Yさんは2年前からランニングを始めたランナーさんで、先週からランナー膝の痛みで悩まされていました。
Yさんがその事をランナー仲間に相談したところ、Yさんのランナー仲間の1人が過去にランナー膝で当院に来て、筋膜リリースで治ったとの事でYさんも当院に来られました。
このような紹介は非常に嬉しいですね!
でも、想像してみてください。
ランナー膝って筋膜リリースで治ると思いますか?
もちろん治る可能性はかなり高いのですが、筋膜リリースって最近聞いた言葉ですし、イメージしにくいですよね!
ですが、この記事を読む事でランナー膝が筋膜リリースで治ることが多い理由がわかります!
ランナー膝とは
ランナー膝とは、主にランニングやマラソンをしている人に起こりやすく、症状としては膝の外側に痛みが出ます。
人によっては、長距離を走ると痛くなる人もいれば、走っている時は痛くなくても走り終わると痛い人などもいます。
もちろんランナーさん以外の人にもこの症状は起こります。
膝の屈伸運動(ランニングやジャンプ)を繰り返すことによって太ももの外側についている靭帯(腸脛靱帯)が大腿骨外顆(大腿骨の膝にある外側のでっぱり)と過剰に接触したり、摩擦がつよくなったりして炎症(滑膜炎)を起こし、膝の外側に痛みが生じてきます。
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引用:腸脛靭帯炎(ランナー膝)
ランナー膝の原因
ランナー膝の原因としては以下の事が一般的には言われています。
- 走りすぎ
- 走り方が悪い
- 筋肉が硬い
1.走りすぎ
ランナー膝は膝の外側にある腸脛靱帯という靭帯が痛みを出します。

そして、この腸脛靱帯は膝を曲げ伸ばしする事で膝の外側にある骨と擦れやすい特徴があります。
ですので、フルマラソンを走る人やたくさん走る人は腸脛靱帯に負担がかかりやすいと考えられており、走りすぎがランナー膝の原因になると考えられていました。
2.走り方が悪い
腸脛靱帯は膝の外側にあるため、体重が外側にかかりやすい人は負担がかかりやすくなります。
これも数回の刺激であれば問題はないのですが、フルマラソンやランニングなどのように頻回に腸脛靱帯に負担がかかり続けていると、痛みを出してランナー膝になりやすくなります。
3.筋肉が硬い
腸脛靱帯は名前は靭帯ですが、筋肉と靭帯が合体したものになります。
ですので、筋肉が硬くなる事で腸脛靱帯は張りが強くなりやすくなるため、筋肉の硬さもランナー膝になりやすい要素の1つになります。
しかし、この考え方も近年では変わって来ています。
今までランナー膝の原因は筋肉や靭帯と言われて来たのですが、近年になって筋肉や靭帯を包む筋膜に原因があることがわかってきています。
なので近年では、筋肉や靭帯に対してアプローチをするのではなく、筋膜に対してアプローチをするのがランナー膝の一般的な治療になってきています。
そして、当院で行っている筋膜リリースもランナー膝の痛みとは抜群に相性がよく、1〜3回程度の施術で痛みが改善する人が多いです。
一般的な治療4つ
ランナー膝の一般的な治療としては、以下の4つが一般的でした。
1.安静にする
ランナー膝 治療ランナー膝は使いすぎが原因と考えられていたため、安静にして膝を休める!と言う治療を選択するお医者さんは多いです。
しかし、安静にしてもランナー膝が治らない人は多く、多くの人が悩まれています。
これは最後に説明しますが、ランナー膝は運動をしながらでも治す事は可能なので、安静にする必要はありません。
2.湿布を貼る
ランナー膝は膝の外側で炎症を起こしているから、膝の外側に湿布を貼ると言う治療を勧められます。
もちろん、炎症に対して湿布を貼るのは有効ですので、間違いではありません。
しかし、あくまで湿布は現在出ている痛みを抑える治療で、痛みを出なくするための治療ではありません。
となると、痛みが出てそれを抑える事の繰り返しになってしまうため、一向に改善しません。
ですので、根本的な部分を治療する事も大事です!
3.マッサージ・ストレッチ
ランナー膝は膝の外側の筋肉が痛みを出しているから、マッサージやストレッチをする!と言う治療を病院や整体で提案されますが、どうでしょう?
マッサージやストレッチをしても少しはよくなるかもしれませんが、劇的な改善はしませんよね?
なので、ストレッチやマッサージは根本的な問題を解決する治療ではないんです。
4.テーピング・サポーター
ランナー膝は、膝の外側に負担がかかるからテーピングやサポーターで負担を軽減させよう!と思う人も多いですが、これもあくまで負担を減らすための治療であり、根本的に治すための治療ではありません。
なので、どうしても痛いけど走らなければいけない時は有効的ですが、根本的な治療ではありません。
ランナー膝に筋膜リリースが効く?

ランナー膝に筋膜リリースが効くって言われてもイメージしにくいと思いますので、まずはランナー膝と筋膜リリースについてそれぞれ簡単に解説をしていきます。
筋膜リリースとは
筋膜リリースを簡単に言いますと、筋膜を伸ばしたりほぐすようにすることです。
筋膜リリースとは、筋膜の複合体に対して持続的かつ穏やかな圧と伸張(ストレッチ)を施すことによって、筋膜の制限を解除し、長さの最適化、痛みの軽減、機能の向上を目的として行われる徒手療法の1種。
そもそも、筋膜は全身を包むように繋がっています。

筋膜をもっと細かく見ると、このように筋肉1本1本も包んでいるのがわかります。

引用:トリガーポイント
まとめると、筋膜は主に以下の物などを包んでいます。
- 筋肉
- 靭帯
- 腱
- 神経
これは、逆に言いますと、筋膜が硬くなってしまうとこれら4つの組織にも悪影響がおよぶという事になります。
つまり、筋膜が硬くなる事で、
- 筋肉の痛み
- 靭帯の痛み
- 腱の痛み
- 神経の痛みや痺れ
などが起こります。
ですので、筋肉が痛いからと言っても筋肉が問題な訳ではなく、筋肉を包んでいる筋膜が問題であるケースが多いんです。
実際に、ランナー膝は膝の外側の筋肉や靭帯が痛みを出していると言われていますが、これも実はそれらを包んでいる筋膜がそもそも硬くなってしまっていることが多いんです。
なので、いくら筋肉や靭帯をマッサージしたりストレッチしてもランナー膝が治らない人が多いんです。
ですので当院では、ランナー膝に対しては筋膜リリースによって筋膜をほぐす事により、筋膜が包んでいた筋肉や靭帯の状態も良好な状態に戻す事で、ランナー膝の痛みを改善させています。
当院で行っている筋膜の施術に関しては、以下の動画と記事にも詳しく書いてあります。
話だけ聞いてもイメージしにくいと思いますので、Yさんの改善例を踏まえて解説させていただきます!
ランナー膝が筋膜リリースで改善した実例

今回紹介するYさんは、ランナー膝の痛みが1週間前くらいから出てきた男性です。
過去に当院で筋膜リリースを受けて改善した、ランナー仲間からの紹介で来ていただけました。
Yさんの状態
Yさんは2年前からランニングを初め、時々ランナー膝のような症状の時はあったみたいですが、先週から本格的に痛みが強くなり、病院でランナー膝と診断をされたとの事です。
病院の先生には、休まないと治らない!
と言われたみたいですが、ランナー仲間に相談した時に、当院の筋膜リリースですぐに治ったと聞いたため、筋膜リリースを受けに来ていただきました。
Yさんの症状としては、以下の3つがありました。
- 長距離を走ると痛い
- 走った翌日も痛い
- 片足立ちで膝を曲げると痛い

Yさんの筋膜の硬さをチェック
次に、Yさんの筋膜の状態をチェックしていきます。
すると、以下の場所で筋膜の硬い場所が見つかりました。
- モモの内側・外側
- ふくらはぎの内側・外側
- 足首の内側
このように、膝の外側と繋がっている場所に筋膜の硬さがたくさんあります。
これでは、膝の外側だけマッサージしても治らない理由がわかりますね。

次は、この硬い筋膜に対して、当院独自の筋膜リリースでほぐしていきます。
当院独自の筋膜リリースについては、先ほど紹介させていただいたように、こんな感じの方法で行います。
筋膜リリースをした結果、

このように、ランナー膝の痛みがその場で改善しました。
さらに、後日になってもランナー膝の痛みは出ていないそうなので、1回の施術で終わることができそうです。

実際にYさんが硬かった場所
Yさんは以下の場所の筋膜が硬くなっていました。
この場所はランナー膝の人がよく硬くなる場所なので、あなたも試してみてください!
※マッサージを不適切な方法や自己流でやった場合は、効果がなかったり悪化するケースがあるので、わからない場合や痛みが悪化する場合は無理に行わないようにしましょう。
このようにランナー膝は、当院独自の筋膜リリースで1〜3回程度で改善できるケースが多く、あなたのランナー膝も最短の回数で改善できる可能性が高いです。
想像してみてください。
痛みがなく動けたらどれだけ幸せでしょうか?
私たちもお客様の幸せそうな顔を見るために、いつもがんばれています。
症状や施術で気になる点がありましたら気軽にお問い合わせしてください。