- シンスプリントでスネを押すと痛い・・
当院には、シンスプリントでスネを押すと痛い人が多く来られます。
その多くの人は、当院に来られる前に他の整体に通っていたみたいですが、治らないと言います。
しかし、当院では、シンスプリントで押すと痛いケースであれば、1〜3回以内の施術で改善できるケースが多いです。
ですのでこの記事では、実際にシンスプリントでスネを押すと痛い人の実際の改善例を踏まえて解説をします。
目次
シンスプリントについて

まずは、シンスプリントについて簡単に解説します。
シンスプリントの初期
シンスプリントの初期では以下のような症状が見られる事が多いです。
- すねの骨の内側を押すと痛む
- 走ったり、飛んだり跳ねたりすると痛む
- ズーンとする、響くような鈍い痛みがある
- 骨がきしむような感じがある
- 運動の始めに痛くなり、運動で体が温まるにつれて痛くなくなり、運動が終わるとまた痛む
ひどくなってくると・・・
シンスプリントが悪化してくると、以下のような症状が出ます。
- 歩いたり、立っているだけで痛む
- 運動している最中はずっと痛む
- 運動ができなくなるほど痛む
- 何もしなくても痛む
人によっては『疲労骨折』と呼ばれる骨折になってしまい、こうなってしまうと、いよいよ絶対安静で骨がくっつくのを待つしかなくなってしまう人もいます。
なので、疲労骨折になる前に、専門の方の治療を受けることをおすすめします。
なぜシンスプリントは押すと痛いのか?

シンスプリントは正式には「脛骨過労性骨膜炎」といい、痛みの直接的な原因は骨の周りを覆っている骨膜の炎症になります。
よくシンスプリントの人はすねの骨の内側を押すと痛いので、骨が痛んでいるのだと思われがちですが、レントゲンを見ても骨には異常がありません。
なぜ骨膜が炎症を起こしてしまうのでしょう?

上の画像を見ると、すねの骨の周りには、ヒラメ筋・腓腹筋・後脛骨筋等、筋肉がたくさんついていることがわかると思います。
これらの筋肉は主に、足首を下に動かします。
ですので歩いたり、走ったり、ジャンプをしたりなど、運動をする時には必ず働きます。
そして部活動などでこれらの筋肉を過度に使いすぎると、これらがくっ付いている骨の周りを覆っている骨膜が引っ張られて負担がかかり、耐えられなくなると炎症が起きて痛みが発生するのです。
そうなると、押すと痛みが出るようになってきます。
◇日頃のケアが大事
普段からクールダウンやストレッチ、マッサージなどのケアを怠っている人は、筋肉が硬くなってしまっているため、余計に筋肉の引っ張る力が強くなるため、シンスプリントになりやすくなります。
◇体が硬い人もなりやすい
また、体が硬くて周りの関節の可動範囲が狭い人も、そこばかりに負担が集中してしまうため、なりやすいと言われています。
◇他にもある人それぞれさまざまな原因
他にも、走るときのフォーム、履いている靴、普段の姿勢、練習場の環境、練習方法・頻度などに影響を受けます。
ただ、申し訳ありませんがこれらに関しては、人の体や条件は個人個人さまざまなので、実際にお会いしてお話を伺い、体をみさせていただかないと一概には言えません。
シンスプリントで押すと痛い場合の治療

- 電気治療
- すねの周りの筋肉のマッサージやストレッチ
- 湿布
- アイシング
- 足底版(インソール)
- 青竹ふみ
- 筋トレ
シンスプリントの一般的に行われている治療法にはこれらのようなものがあると思います。
ただこの記事を見てくれている方は、これらの方法はすでに試されたけど、押すと痛い痛みが良くならない人がほとんどだと思います。
なぜ押すと痛い痛みがよくならないのか?
それは、これらの方法は基本的には対症療法だからです。
一時的に痛みは軽くなるとは思いますが、本質的に原因は改善していないため、長続きしません。
シンスプリントで押すと痛い人は、筋膜が硬くなっているケースが非常に多いため、筋膜をほぐす事で押すと痛い状態を改善できるケースが多いです。
シンスプリントで押すと痛い場合は筋膜をほぐす?

私は理学療法士になりたての頃、スポーツ整形に勤めていたので、シンスプリントの選手をよく担当していました。
ですが、いくら教科書的なマッサージやストレッチを指導しても、関節に対しての手技でアプローチをしてもシンスプリントの選手の痛みを改善することができませんでした。
そのためその頃の私は、インソールを処方して、すねの骨につく筋肉にかかる負担を物理的に減らすことに重きを置いた対応をしていました。
これで試合に出たりできるようになるケースもありましたが、本質的にシンスプリントが治ることは少なく、どうしたものか?と考え込む日々でした。
そんなときに出会ったのが、今私が行なっている筋膜への施術です。
この施術をするようになってから飛躍的にシンスプリントの患者さんを良くできるようになりました。
経験上、腰痛を治せる治療院は日本中に結構あると思いますが、シンスプリントを専門的にみていて、しっかり治せる治療院はそれほど多くないと感じています。
だからこそ私は今こうしてこの記事を書いています。
シンスプリントで押すと痛い人の改善例

野球部に所属する中学2年生男子。
半年ほど前から痛みがありましたが、冬場の走り込みで症状が悪化し、練習に参加できなくなってしまったとのこと。
最近は少し走るだけで痛くて、試しに私の前で「ランジ」と呼ばれる体重をかけて膝を曲げる動きをやってもらいましたが、これだけでも痛いという状況で、もちろん患部を押すと飛び上がるほど痛そうでした。
このように、シンスプリントの人は患部を押すととても痛い人が多いです。

先輩たちが引退し、自分達の代になって、これから春の大会に向けて大事な時期に、シンスプリントで足が痛くて練習に出れないということで、すごく悔しい想いをしていました。
中学高校と野球をしていた私としても、なんとか早く治してあげたいという気持ちでした。
それからシンスプリントを治すために、過去の体の話をよく聞いていくと、小学校6年生の時にオスグッドをやっていて、中学1年生ぐらいから時々腰も痛くなるとのことでした。
この情報をもとに、腰周り、膝周り、患部の下腿周辺を触診していくと、
骨盤の横側と、膝の後ろの外側、前の内側、下腿の内側・外側に筋膜がこり固まって動かなくなっているところを発見しました。

そのため、この5か所に対して施術を行うと・・・
その場で体重をかけて膝を曲げても痛くなくなりました。

軽く小走りもできました!
まだ、シンスプリントの患部を押すと痛みは残りましたが、動かしても痛くない足を見て彼も喜んでくれていました。
それから1週間後、また彼に来てもらいましたが、だいぶ調子がよさそうで
「まだずっと走っていると帰り際に少し痛みが出ることがあるけど、練習に参加しても大丈夫でした!」
とのことでした。
まだ多少痛みがあったので、その後何度か施術をさせていただきましたが、今では練習に普通に参加してもほとんど痛くないとのことです。
やはり筋膜の施術はシンスプリントにも有効ということを改めて実感しました。
このように、シンスプリントで押すと痛いケースは、筋膜をほぐす事で痛みが改善するケースが多いです。
実際に当院では、シンスプリントで押すと痛いケースの場合、1〜3回の施術で改善できる事が多いため、あなたの痛みも最短の回数で改善できる可能性が高いです。
コメントを残す