この記事を監修している人:木城 拓也(理学療法士免許所有) 理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。
木城先生
たくさん寝たら、すっきりするどころか寝すぎて腰が痛くなってしまったという経験をしたことはないでしょうか。
適切な時間の安静は、身体の疲れを癒す効果があります。
しかし過度な安静は、身体に逆効果をもたらすこともあるため注意が必要です。
本記事では、寝すぎると腰が痛くなる原因や対策方法、よくある質問などを解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
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ぜひご活用ください。
目次
なぜ寝過ぎて腰が痛くなるの?原因について解説!
なぜ寝過ぎると腰が痛くなるのか、原因は以下のとおりです。
- 睡眠中に寝返りができていない
- 寝具が身体に合っていない
- 腰回りの筋肉が緩んでいる
- 体温の低下や心拍数が少なくなる
順番にみていきましょう。
睡眠中に寝返りが出来ていない
寝過ぎて腰が痛くなる原因の1つ目は、睡眠中に寝返りができていないことです。
睡眠中に寝返りが打てないことにより、同じ部位が長時間体重の重みを受け続け、腰やほかの部位に負荷がかかります。
負荷がかかることにより、腰痛が引き起こされます。
寝具が身体に合っていない
寝過ぎて腰が痛くなる原因の2つ目は、寝具が身体に合っていないことです。
体型や寝姿勢に合わない場合、身体への負荷が偏り腰の痛みを招く可能性があります。
適切な硬さや高さの枕やマットレスを選ぶことにより、寝過ぎによる腰痛を防げます。
腰痛改善には、適切な寝具選びが重要な要素といえるでしょう。
腰回りの筋肉が緩んでいる
寝過ぎて腰が痛くなる原因の3つ目は、腰回りの筋肉が緩んでいる点です。
寝過ぎにより筋肉がリラックスし過ぎると、本来支えるべき部位が支えきれず不自然な姿勢で長時間過ごすことになります。
結果として、腰に負担がかかり痛みが生じます。
体温の低下や心拍数が少なくなる
寝過ぎて腰が痛くなる原因の4つ目は、体温の低下や心拍数が少なくなる点です。
ベッドの上で長時間過ごすと体温が低下し、心拍数も減少します。
これにより身体に必要な血液量が減り、筋肉や関節に必要な栄養素や酸素が供給されづらくなります。
また寝すぎが原因で睡眠の質が低下し、全体的な身体の疲労感が蓄積することも要因の一つです。
健康的な睡眠を維持するためにも、適度な睡眠時間を守ることが大切です。
寝過ぎによる腰痛を対策しよう!理想的な姿勢とは?
寝過ぎは身体にとっても負担となり、特に腰痛の原因となることがあります。
寝ている間に無理な姿勢が続くと、腰に負担がかかり痛みを引き起こします。
対策として、理想的な寝方を心掛けましょう。
まず横向きに寝る場合、腰の弯曲をサポートするために膝の間に枕を挟みます。
次に仰向けに寝るときは、膝下に枕を置いて腰の負担を軽減しましょう。
また、正しいマットレスと枕の選択も腰痛の予防に役立ちます。
寝る際の姿勢について理解を深めるために、専門家による実践的な指導を受けることがおすすめです。
これらの対策を行えば、腰痛からくる睡眠の悪化を防ぎ、より健康的な日常を送ることができます。
腰痛が出るほど寝すぎてしまう理由について
腰痛が出るほど寝すぎてしまう理由は、以下の通りです。
- 睡眠不足になっている
- ストレスがたまっている
- 体調不良が続いている
順番にみていきましょう。
睡眠不足になっている
寝すぎる主な理由の1つ目は、睡眠不足です。
忙しい日々を過ごしていると、短時間の睡眠や質の低い睡眠になりやすいといわれており、これが続くと身体は心身を休めるため、長時間眠らせようとすることがあります。
しかし寝すぎは、身体を固定したままの状態が長くなるため、筋肉や関節に負荷がかかり腰痛を引き起こします。
ストレスがたまっている
寝過ぎる主な理由の2つ目は、ストレスがたまっていることが考えられます。
人間の身体は、ストレスを感じると自己防衛の一環として眠ろうとします。
しかし長時間の睡眠は、腰に負担をかけ結果的に腰痛を引き起こします。
加えてストレスは筋肉を硬くするため、寝ている間に腰の周囲の筋肉が硬くなり腰痛の原因となります。
ストレス対策は、睡眠時間の調整だけでなく日常生活全般に関わる大切なことです。
体調不良が続いている
寝過ぎる主な理由の3つ目は、体調不良が続いている点です。
体調が悪いと体力が落ち、自然と長時間の睡眠が必要になる場合があります。
しかし長時間の寝たきりは、血行不良を招き腰痛を引き起こすこともあるため注意が必要です。
また、ストレスや不安なども寝すぎの原因になることがあります。
体調不良が続く場合は、早めに医師のアドバイスを受けることが重要です。
寝過ぎて腰が痛いときの対処法について
寝過ぎて腰が痛いときの対処法は、以下のとおりです。
- 湯船で身体を温める
- ストレッチなどで筋肉をほぐす
- 運動をする
- 寝具を身体に合うものにする
- 寝過ぎないように注意して生活する
順番にみていきましょう。
1.湯船で身体を温める
寝すぎて腰が痛いときの対処法の1つ目は、湯船で身体を温めることです。
湯船に浸かることで、全身の筋肉が温まって筋肉の緊張が緩むため腰痛の緩和効果が期待できます。
特に寝すぎで筋肉がこわばったときに、おすすめの方法です。
心地よい熱が徐々に筋肉に浸透し、筋肉の緊張を和らげます。
湯船で心地良く温まれば、血行も改善し自然に腰の痛みは緩和されます。
ただし、熱すぎるお湯に浸かると腰痛を悪化させることがあるため、適度な温度を保つことが大切です。
2.ストレッチなどで筋肉をほぐす
寝過ぎて腰が痛いときの対処法の2つ目は、ストレッチなどで筋肉をほぐすことです。
寝すぎて硬くなった筋肉を、ゆっくりと適度な負荷をかけてほぐすことが重要といえます。
軽めのストレッチから始め、徐々に強度を上げていきましょう。
特に腰回りの筋肉に重点を置き、床に仰向けに寝て膝を抱え込む運動や、うつぶせになって両手で足を引っ張る運動は効果的です。
筋肉の緊張が緩和し、腰の痛みも軽減できます。
3.運動をする
寝過ぎて腰が痛いときの対処法の3つ目は、運動をすることです。
運動と一口にいっても、腰痛を引き起こす原因を考えて適切なものを選ぶ必要があります。
特に、腰の負担が少ないストレッチが有効です。
寝すぎた結果、腰周りの筋肉が長時間同じ姿勢で硬くなってしまうことが腰痛の原因となります。
筋肉をほぐすことを目的としたストレッチを行なうことで、痛みを緩和できます。
具体的には、仰向けに寝て両膝を抱え込むように引き寄せる「膝抱えストレッチ」や、両手で足首を掴みながら後ろに引く「骨盤前傾ストレッチ」などが効果的です。
これらのストレッチは腰周りの筋肉だけでなく、骨盤周辺の筋肉にも効果があるため全体的な腰痛改善に期待できます。
そのほか腰痛対策の運動やストレッチについて、詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
4.寝具を身体に合うものにする
寝過ぎて腰が痛いときの対処法の4つ目は、寝具を身体に合うものにすることです。
硬すぎず柔らかすぎないマットレスを選び、自分の体重により最適な支えを得ることが大切です。
また適切な高さと固さの枕を使用し、首と腰のサポートを確保することも効果があります。
自分の身体に合う寝具を利用することで、腰への負担を減らしましょう。
5.寝過ぎないように注意して生活する
寝過ぎて腰が痛いときの対処法の5つ目は、寝すぎないように注意して生活することです。
毎日の生活を見直し、必要以上にベッドで過ごさないよう調整することは腰痛の予防になります。
また必要な睡眠時間は、成人では一晩あたり約7〜8時間とされています。
さらに疲労を感じたときは、無理に眠るのではなく疲れを解消するためのリラクゼーションを取り入れるのもおすすめです。
適度な運動やストレッチ、癒しの音楽を聴いてリラックスするなど心と身体のリフレッシュを促すことで、無理なく健康的な生活を送りましょう。
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寝過ぎて腰痛になってしまったときのよくある質問
寝すぎて腰痛になってしまったときのよくある質問を解説します。
寝過ぎによる腰痛が治らない場合は、どうしたら良いでしょうか?
寝すぎで起こる腰痛は、多くの場合、筋疲労や筋肉の硬化によるものです。
ただし自分で対策を行っても治らない場合、他の疾患の可能性も考えられます。
その際には、自己判断せずに必ず医療機関に相談しましょう。
多くの場合、適切な治療やリハビリを受けることで改善します。
長期にわたり症状が続く場合は、生活習慣の見直しや体勢改善の指導も医療機関で受けることが可能です。
寝過ぎによる腰痛のとき、整体や接骨院へ行くことは効果的ですか?
整体で対処することは、寝すぎによる腰痛に対して効果があります。
腰痛の原因はさまざまですが、寝すぎにより筋肉が過度にリラックスし身体のバランスが崩れることも少なくありません。
整体は、全身的な視点から身体のバランスを整えるための施術です。
丁寧に根本的な問題を分析して筋肉の緊張を緩和し、骨格の調整を行うことで身体のバランスを整えます。
そのため、整体は寝すぎによる腰痛の治療に役立つでしょう。
腰痛が長引いている場合や改善しない場合には、お気軽に当院へご相談ください。
できるだけ早く治したいのですが、何か良い改善方法はありますか?
寝すぎて起こる腰痛についての改善方法はいくつかあります。
まず腰への負担を和らげるために、身体の姿勢を整えることが大切です。
長時間同じ姿勢でいると筋肉が硬くなりやすくなるため、定期的に身体を動かすことをおすすめします。
また、寝具の見直しも効果的です。
寝返りが打てるマットレスや、身体にフィットする枕を使用すると、腰にかかる負担が軽減されます。
そして何より、寝すぎを避けることです。
就寝時間と起床時間を一定にすることで、適度な睡眠を確保し腰痛の予防につながります。
こうした生活習慣の改善が、腰痛を早く治すための一助となるでしょう。
この記事のまとめ
今回は、寝すぎると腰が痛くなる原因や対策方法、よくある質問などを解説しました。
長時間同じ姿勢で寝ることによる筋肉の硬化や関節の負担が腰の痛みの原因です。
対策としては、日々のストレッチが効果的です。
寝起きに腰周りの筋肉をゆっくりと伸ばすことで、硬化した筋肉をほぐし腰痛の緩和が期待できます。
また、寝る前にも全身のストレッチを行うことで筋肉の緊張を和らげ、質の良い睡眠が期待できるでしょう。
腰の痛みは無理に我慢せず、適切な対策を実践しましょう。
理学BODYでは、腰周辺の硬くなった筋肉や筋膜へアプローチすることにより、症状の改善や予防を行います。
痛みが落ち着かない、自分での改善が難しいと感じるときには、ぜひお気軽にご相談ください。
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