- 捻挫って1回すると癖になるよね。
- 捻挫が癖になるのってなんで?
- 捻挫の癖を治すにはどうすればいいの?
この記事を読んでいるあなたは、このような事で悩んでいませんか?
実際に捻挫って1回すると癖になりますし、困りますよね。
それで病院とか整体に行くと、
- 靭帯が緩んでます。
- 筋肉が弱っています。
- 筋トレをしましょう!
などと言われた人が多いかもしれません。
でも、それで捻挫の癖は治りましたか?
多くの人は治っていないのではないでしょうか。
それもそのはずです。
捻挫が癖になる原因は靭帯の緩さでも筋肉の問題でもないからです。
と言っても、今まではそのように考えられていました。
しかし、近年では考え方が変わって来ています。
なので、おそらくこの記事で聞く事を初めて聞く人は多いと思います。
でも、これが現代の最新の考え方なので、参考にしてもらえると嬉しいです。
また、今回は自分で捻挫の癖を治す方法も紹介しますので、ぜひやってみてください!
捻挫が癖になるとは?

まずは捻挫の癖についての前に、捻挫についての確認をします。
捻挫とは以下のように言われています。
捻挫とは、関節にかかる外力により非生理的運動が生じ、関節を支持している靭帯や関節包が損傷することです。
簡単に言うと、足首を捻って靭帯や関節包と言う関節の周りにある組織を痛めてしまう事です。
痛めると言っても度合いがあり、3段階に分けられます。
靭帯が伸びる程度の損傷を1度捻挫、靭帯の一部が切れるものを2度捻挫、靭帯が完全に切れるものを3度捻挫と定義しています。
基本的に多くの人は靭帯が伸びたり一部だけ切れる程度です。
しかし、それでも癖になってしまう人が多いのはなんでなんでしょうか?
捻挫の癖については古くから色々な事が言われています。
足関節捻挫の後に、何度も捻挫を繰り返して癖になったと悩む選手をよく見かけます。しかし、「捻挫が癖になっている」というのは間違いで、「靭帯が切れたままになっているために関節がグラグラと不安定になっているから捻りやすい」のです。
これは、Googleの検索で1番上に出てくるお医者さんが書いた記事ですが、どうでしょう?
捻挫が癖になるのは靭帯が切れたままになっているから!!
と言っています。
そんな事あり得ると思いますか?
靭帯が切れたままになっている人なんでそもそもほとんどいませんし、いたら手術になっています。
また、多くの人は靭帯が軽く伸びる程度の捻挫をしているので、そもそも切れていない人がほとんどです。
なので、捻挫が癖になるのは靭帯が切れたままだからと言うのは、間違いです。
このように、現代ではお医者さんですらも間違った考え方をしている人が多いので、注意が必要です。
捻挫が癖になる本当の原因

じゃあ、捻挫が癖になる原因は何?って思いますよね。
よく筋肉が弱いとか反応が遅いとか言われたりもしますが、これも間違いです。
確かに捻挫をする瞬間は、
- 筋肉が機能する
- 筋肉が機能しないと靭帯が伸びる
と言うような流れなので、筋肉が原因って思う人も多いです。
しかし、筋肉はそもそも筋膜という膜で包まれています。
そのため、筋膜に問題があると筋肉はしっかり動かなくなってしまいます。
例えるとこんな感じです。
- 筋膜に問題がある
- 筋膜に包まれている筋肉が機能しない
- 靭帯が伸びる
なので、多くの人は筋肉を包んでいる筋膜に問題がある影響で、筋肉がうまく機能せず、捻挫を繰り返す結果になってしまいます。
つまり、捻挫の癖を治すためには硬くなった筋膜をほぐせばいいんです。
そもそも筋膜とは
体は筋肉だけでなく筋膜という薄くて硬い幕で包まれています。

もっと細かく見ますと、こんな感じで筋肉を包んでいます。
筋内膜、筋周膜、筋外膜は全て筋膜です。

引用:トリガーポイント
このように筋肉は筋膜に包まれているので、筋肉の状態がよくても筋膜に問題があると、筋肉はしっかり機能しなくなってしまうんです。
そのため、筋膜の状態が悪いと筋肉がしっかりと機能しなくなるため、捻挫が癖になってしまうんです。
なんで筋膜に問題が起こるのか
捻挫をした人は、筋膜に問題が起きている人が多いのですが、
そもそも筋膜に問題が起こる原因としては以下のような内容があります。
筋膜は様々な原因で変性する。外傷、廃用、循環不全による運動不足、反復運動、長期間にわたる不良姿勢などは膠原繊維束のねじれによって筋膜に高密度化を生じさせ、最終的に脱水が生じて基質を硬くゲル状にしてしまう。
引用:筋膜マニピュレーション
簡単に言いますと、
- 同じ姿勢をよくする
- 同じ動きをよくする(走るなど)
- 使いすぎ
- 過去の怪我(捻挫や肉離れ、腰痛など)
- 固定
などによって筋膜が硬くなってしまうんです。
具体例を出しますと、5年前に右の足首を捻挫して1週間程度、固定をしていた場合は捻挫の痛みが1ヵ月で治ったとしても、固定していた期間で足首の筋膜が硬くなったりくっついてしまいます。
特に捻挫をしたあとは少し固定をしたり、固定をしなくてもかばいながら動くため、足首周りの筋膜が硬くなってしまう人が多いです。
そのため、捻挫の痛みが治った後も筋膜の硬さが残ってしまい、筋膜に包まれている筋肉も機能が低下し、捻挫を繰り返すようになるんです。
そのため捻挫の癖を治す場合は、まずは硬くなった筋膜をほぐすことを積極的に行い、そのあとに筋肉を動かしたりトレーニングをする事がベストです!
逆に言いますと、筋膜が固まったままの状態でいくら筋トレをしても効果が薄くなってしまうという事です!
なので、まずは過去の捻挫によって硬くなった筋膜をほぐすことを優先させましょう!
自分でできる事

捻挫の癖を治すために自分でできる事はマッサージです。
ストレッチでは効果が薄いです。
なぜなら、筋膜は硬い場所に対して直接的に刺激を与える事が必要だからです。
難しい言葉では以下のように言われています。
筋膜機能以上に対する治療としては、高密度化した筋膜に対して、摩擦によって温度の局所上昇を引き起こし、ゲル化された基質を流動化させる事で正常な状態に戻し、筋膜の順応性を活用する事によってコラーゲン繊維間の癒着を除去する事が求められる。
引用:筋膜マニピュレーション
簡単に言いますと、筋膜をほぐすためには硬くなった筋膜に対して摩擦を与える事で温度を高くし、その熱を利用して筋膜を柔らかい状態に戻す事ができる!
という事になります。
なので、ストレッチでは効果が薄いので、硬い場所に対して直接的にマッサージを行う事が大切です。
そのため、マッサージする場所としては、捻挫によって筋膜が硬くなっている足首周りをメインに行います。
※マッサージを不適切な方法や自己流でやった場合は、効果がなかったり悪化するケースがあるので、わからない場合や痛みが悪化する場合は無理に行わないようにしましょう。
具体的なマッサージポイント
捻挫によって硬くなりやすい場所は、以下の4つです。
- 足の甲
- ふくらはぎの外側
- 土踏まず
- ふくらはぎの内側
わかりやすく解説していきます。
1.足の甲
足の甲は足首と繋がっているため、このあたりを触ってみて硬い場所や痛い場所をマッサージします。

2.ふくらはぎの外側
ふくらはぎの外側も足首と繋がっているため、このあたりを触ってみて硬い場所や痛い場所をマッサージします。

3.土踏まず
土踏まずは足首の内側と繋がっているため、このあたりを触ってみて硬い場所や痛い場所をマッサージします。

4.ふくらはぎの内側
ふくらはぎの内側の筋肉も足首の内側と繋がっているため、このあたりを触ってみて硬い場所や痛い場所をマッサージします。

マッサージの時間としては1つの場所に対して5分前後行います。
押したりさすったりするとかなり痛い場所の方が原因である可能性が高いので、痛くてもやるようにしましょう!
※マッサージの後に揉み返しが残りますが、2,3日で治るので大丈夫です。
筋膜をほぐす事で改善した例は、過去に多くありますので、気になる方はこちらもご覧ください。
捻挫の癖を本当に治したい人へ
当院には捻挫の癖や痛みで悩む人が多く来られ、多くの人は1~3回以内の施術で改善していきます。
もちろん、全員が1〜3回の施術で必ず改善するわけではありませんが、捻挫の癖があるケースでは1〜3回程度の施術で改善するケースが多いです。
あなたは捻挫の癖が改善したら、
- 何をしたいですか?
- どこに行きたいですか?
- どれだけ嬉しいですか?
私たちがそれを実現させるために、全力でサポートさせていただきます。
他にも気になる事があれば、気軽にお問い合わせしていただければと思います。