「サーフィンをやる予定だけど怪我はしたくない!」
「未然に怪我を防ぐ方法はないの?」
このように悩んでいませんか?
結論、未経験者でもサーフィンで怪我をしやすい状況と予防法を知っていれば急性外傷による怪我を防ぐことは可能です!
なぜなら事前に知識を入れておくことで、怪我を起こしやすい動き方や状況を回避することができるからです。
事実、海上保安庁が平成29年に発表している海難の現況と対策では、サーフィン中の事故において自己の過失が原因と答えた方が67%と高い割合でした。
怪我の状態によっては早急に病院へ受診が必要な場合や入院が必要になる場合もあるため注意が必要です!
また、サーフィンでの怪我でなかなか競技復帰できていない方も多いのではないでしょうか?
痛みの原因がはっきりとわからない場合、筋・筋膜などの慢性障害であることが多いです!
当院は慢性障害で起こりやすい筋・筋膜による痛みの専門店です。
筋・筋膜による痛みや慢性障害に対し即時に施術効果を出すことが来ます!
すぐに当院の施術内容について知りたい!という方は、まとめからご覧ください。
本記事では、体の使い方や医療分野の専門家である理学療法士が下記のポイントをわかりやすく解説していきます。
今すぐ怪我をしないための予防法が知りたい!という方は、サーフィンの怪我を予防する5つの方法こちらからお読みください。
目次
サーフィンの怪我で起こりやすい2つのケースとは?
簡単に説明すると、サーフィンで起こる怪我には以下のものがあります。
- 急性外傷…打撲、骨折、靭帯損傷など外力によって組織・臓器が損傷すること
- 慢性障害…外力の影響はなくとも筋肉・筋膜や神経などが痛みを起こしている状態
まずは、急性外傷なのか慢性障害なのかを判別する必要があります。
理由として、症状によって対応が大きく異なるからです。
急性外傷
サーフィンにおける急性外傷は、以下のものがあげられます。
- 頭部・顔面などの裂傷
- 肩の脱臼
- 打撲・骨折
- 捻挫・靭帯損傷
- 頸椎損傷
上記の外傷は、物理的な外力が加わって起こることが多いため大怪我になる可能性が高いです。
前述したとおり、前知識を入れておくことで自己の過失による怪我は防ぐことができます。
それぞれどんな状況で起こるかをサーフィンの怪我で特に多い5つの急性外傷で確認していきましょう。
慢性障害
サーフィンにおける慢性障害は、以下のものがあげられます。
- 腰背部の痛み
- 首・肩の痛み
- 股関節・膝関節の痛み
上記の痛みは、急性外傷に比べて痛みの程度が弱い場合もあります。
特に多いのが、腰背部、首・肩の痛みです。
しかし、原因がわかりにくいため重だるい、鈍いような痛みが改善せず慢性障害になってしまうのです。
どんなことをすると上記の痛みがでてくるかを知っているだけで、痛みは未然に防げます。
詳しくはサーフィンの怪我で多い2つの慢性障害でチェックしてみましょう。
サーフィンの怪我で特に多い5つの急性外傷
サーフィンによって起こる急性外傷は、ポイントを抑えておけば怪我になる可能性をかなり減らすことができます。
以下のポイントを抑えておくだけで大丈夫です!
- どんな時に起こりやすいか知っておく(タイミング)
- どこに起こりやすいかを知っておく(部位)
- なぜ起こってしまうのかを知っておく(理由)
上記のポイントを抑えておけば、未経験でもサーフィン中に思い出して怪我を防げる可能性があがります!
怪我を防ぐためのより具体的な方法については、サーフィンの怪我を予防する5つの方法をご覧ください!
裂傷
裂傷とは、皮膚が物に引っ掛かり避けるようにできた傷のことです。
タイミングとして、波に巻き込まれてフィンが頭に当たって切れた。岩場に流されて体を切ったなどがあります。
裂傷が起こってしまう理由として、混雑している海に入ってしまう。パーリング(サーフボードと体が離れ海に落ちてしまうこと)の方法が危ないなどが考えられます。
裂傷を防ぐには、混雑している海には入らない、緩やかな波を選ぶようにしてサーフィンを行いましょう。
肩の脱臼
サーフィンで起こる脱臼の多くは肩関節の脱臼です。
タイミングとして、波に向かって前進するパドルの際に、波に当たってしまい脱臼するケースが多いです。
理由としては、パドルの姿勢に問題があります。
上記のような肘を曲げて腕を横に開いたまま上にあげた姿勢
この状態で肘に波が当たるとてこの原理で肩が前方に脱臼します。
そのため、脱臼を防ぐには大きい波が来たときはパドルをやめてボードから降りて潜り、波が通るのを待ちましょう。
打撲・骨折
サーフィンの怪我において上級者ほど経験しているのが打撲や骨折です。
タイミングとしては、パーリングをした後にサーフボードが戻ってきて体に当たる、他の人のサーフボードが当たるなどがあります。
打撲と脱臼の違いは、当たった時の体への衝撃の強さで決まるので、海に潜ったからと大丈夫と決して安心しないようにしましょう。
打撲や骨折を防ぐポイントとして、人がいるから安心と思って混雑している場所ではやらない、誘われても高い波の場所ではやらないことを心がけましょう。
捻挫・靭帯損傷
未経験者の方ほど注意が必要なのが捻挫や靭帯損傷です。
捻挫が起こりやすいのが足首の内反捻挫、
靭帯損傷が起こりやすいのが膝の前十字靭帯損傷です。
サーフィンの経験が少ない方は、浅瀬で練習を行う場合も多いと思います。
意外にもサーフィンを行っていると波が泡立っていて海底が見えにくく足首を内側に捻るように着地してしまい捻挫が起こります。
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引用:McDavid
一方、膝の前十字靭帯損傷はサーフボードに立ちあがった時にワックスで体が滑り靭帯が切れてしまうケースが多いです。
前十字靭帯が切れてしまう姿勢は、上記のように膝がつま先に対して内側に捻るような動きで起こります。
対策としては、焦らずにしっかりと海底を確認し着地する、立ちあがるときは緩い波から練習を行うようにしましょう。
頸椎損傷
サーフィンで起こる頸椎損傷は、後遺症が残る可能性も十分に考えられ注意が必要です。
タイミングとしては、パーリングした際に戻ってきたサーフボードが頭や首に当たる、波にのまれた際に海底に頭を打つなどです。
頚髄と呼ばれる首の神経が損傷した場合、手足が思うように動かない、歩けなどの後遺症が残る場合もあるため注意しましょう。
対策としては、パーリングした際に頭や首を押さえて守る、慣れるまでは緩やかな波を選ぶなどがあげられます。
サーフィンの怪我で多い2つの慢性障害
急性外傷のほかにサーフィンで起こりうるのが慢性障害です。
慢性障害は、簡単に言うと体の使い過ぎ、間違った動かし方によって起こる筋肉・筋膜や神経による痛みです。
なので、どういった場面で体を使うのか一緒に確認していきましょう。
すぐに痛みを起こさないための方法が知りたいという方は、サーフィンの怪我を予防する5つの方法をお読みください。
腰背部の痛み
サーフィンで起こる腰背部の痛みは、不安定な波の上で背中を反らしながら行うパドリングが原因です。
特に経験が浅い方の場合は、ボードの上で立つことが難しいのでパドリングを行う時間が増えてしまいます。
日常ではあまり行わないうつ伏せで上体を反らす姿勢をキープするため、腰背部に負荷がかかることで痛みがでます。
首や肩の痛み
首や肩の痛みについてもパドリングが原因となりやすいでしょう。
うつ伏せから前方を常に確認するため首は常に反らす力を使います。
また、肩に関しても水中の抵抗に対しパドリングを行う必要があるため、慣れてない状況で長時間繰り返すのは控えましょう。
サーフィンで怪我をしやすい意外な原因4つ
ここまでご紹介した急性外傷や慢性障害は、未経験の方でも起こる方もいれば起こらない方もいます。
その違いはどこにあるのでしょうか?
結論、以下の条件に当てはまる場合は怪我のリスクが高まります。
- 体が硬い
- 無理をする
- 体の使い方に問題がある
- サーフィンをする場所選びの問題
上記のうち、前知識があることで防げる怪我はとても多いです。
そのためご紹介するポイントを知ってさえすれば怪我になる可能性が大きく減らせるのです。
体が硬い
体が硬いというのは、柔軟性が低下している状態です。
体が硬いことで特に起こりやすいのは、筋肉の痛みをはじめとする慢性障害です。
ですが、次項でご紹介するストレッチをはじめとした予防法を行えば体の硬さは改善することができます。
無理をする
サーフィンだけでなくスポーツ全般において無理をすることは禁物です。
なぜなら、無理をすると判断力や集中力、怪我へのリスク管理能力が低下してしまうからです。
一番大切なのは、怪我をせずサーフィンを楽しむことなので難しいと思ったら一度引くことが重要です。
体の使い方に問題がある
サーフィンには、競技特有の体の使い方があります。
具体的には、
- ライディング中の基本姿勢
- 目線の使い方
- パドリング
- パーリングやワイプアウト
上記の中で正しく安全な方法を知っているものはいくつあるでしょうか?
自信がないという方は、体の使い方が問題で怪我をする可能性があります。
少しでも不安な方はサーフィンの怪我を予防する5つの方法こちらを参考にしてみてください。
サーフィンをする場所選びの問題
経験が浅い方の場合は特に、サーフィンをする場所選びは大切です。
以下のような場所はあまり選ばないようにしましょう。
- 混雑している
- 海底に足が着かない
- 波が速く大きい場所
- 視界が悪い時間帯
初心者の場合は、人にぶつかったり波にのまれる可能性が高いです。
上記の反対で、視界良好、浅瀬、緩やかな波で人が少ない場所を選ぶのが良いでしょう。
サーフィンの怪我を予防する5つの方法
ここまでサーフィンを怪我無く楽しむために必要な知識や注意点などについて解説してきました。
ここからはより具体的に怪我をしないための体づくりをご紹介していきます。
予防法を知って実践すれば怪我のリスクはかなり抑えられます!
※運動中に痛みがでた場合は、運動を中止しましょう。

ストレッチ
ストレッチをやることで、肩の脱臼、捻挫、靭帯損傷、慢性障害などに予防効果が期待できます。
股関節と背中のストレッチ
主に肩から背中につく広背筋から太もも前側の腸腰筋を伸ばします。
開始姿勢:うつ伏せ
- 片足を深く曲げ両手を伸ばす
- 胸と伸ばした足の着けが床につくようにする
- ゆっくりと上半身を反らす
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引用:SURFIN’LIFE
体幹の側面とおしりのストレッチ
主に体幹の側面にある背筋とお尻にある大殿筋を伸ばします。
開始姿勢:仰向け
- 片足を伸ばし片足を反対に倒すように曲げる
- 余裕があれば足のつま先を抑える
- そのままストレッチを感じながらキープ
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引用:SURFIN’LIFE
トレーニング
サーフィンで特に多いのが筋肉や筋膜の痛みをはじめとする慢性障害です。
ここでは慢性的な痛みに悩まされないよう簡単にできる筋トレをご紹介します。
広背筋トレーニング
広背筋は背中にある大きな筋肉です。ボードでの背中を反らした姿勢やパドリングにも大きく関与します。
開始姿勢:正座または椅子に座った姿勢
- タオルを両手で持ち両手は上にあげる
- タオルを伸ばした状態でゆっくりと胸に近づける
- 10回繰り返し行う
体幹トレーニング(プランク)
主に腹筋を鍛えるメニューです。波の不安定な揺れに対し、体幹が安定します。
開始姿勢:うつ伏せで肘とつま先を付けた姿勢
- うつ伏せから肘とつま先を地面につける
- 肘の角度は90度を意識
- 頭と体が一直線上になるように姿勢を保つ
- 10秒キープ、2~3セット繰り返す
体の使い方を見直す
ここではサーフィン特有の体の使い方について正しい方法をご紹介します。
まずは基本だと思って取り組んでみましょう。
- 基本姿勢はストリンガー(ボード中心の線状の素材)を目印にする
- ストリンガーに対し後ろ足は直角、前足は斜め45度
- 股関節と膝は90度くらいを目安に曲げる
- 目線は進行方向の先
- パドリングは肘を高くし腕をしっかり伸ばす
- パーリングを防ぐには目線を上げ、ボードの中心に重心を置く
ウエットスーツを見直す
ウエットスーツに関しても、怪我を予防できる重要なアイテムです。
具体的には以下のポイントを抑えましょう。
- 裂傷を防ぐため肌の露出をなるべくなくす
- リーフブーツを着用する
他にも、フィンはシリコン素材のソフトフィンを使う、ボード先端にノーズガードをつける
海のコンディションに注意する
間違った海のコンディションを選んでしまうと怪我のリスクは一気に高まります。
以下のポイントに中止して安全な場所を選びましょう。
- 波の高さは太もも~腰の硬さ
- 風は陸から海に向かって吹くオフショアを狙う
- オフショアになりやすい朝方か夕方
- 海底が砂であるビーチブレイク
- 浜から沖に向かって深くある遠浅を選ぶ
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、サーフィンを怪我無く楽しむための前知識と5つの予防法を解説してきました。
痛みが万が一起こってしまったらどうすればよいか
不安になりますよね。
ですが安心してください!
当院では、今回ご紹介した急性外傷の後遺症や慢性障害での痛みで悩む方を多く施術してきました。
実際にどんな方が良くなられたのか、過去の例を参考にしてみてください。
このように当院で施術を受けた方の多くが即時的に痛みが改善しています。
より詳しい内容は、当院の施術ビフォーアフターを動画でご紹介へ!
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痛みでお悩みの際には、ぜひ理学ボディにご相談ください。