当院の新型コロナ対策

手首が痺れて痛い場合に考えられる原因と対処法を理学療法士が解説

コロナの影響で在宅ワークが増え、パソコン作業やスマホの操作が増えることで、手首の痛みや痺れを訴える人が増加しています。

そんな手首が痺れて痛い場合ですが、放っておくと重大な病気の発見が遅れてしまうことや、動かせないほど痛みが出てしまう可能性もあります。

本記事では、手首が痺れて痛い場合に考えられる原因や対処法について理学療法士が解説していきます。

特に痛めた覚えがないのに、「手首が痺れる痛み』を感じる人は要チェックです。

 

手首痺れて痛い場合に考えられる原因

みなさんは自分の手がどのような構造になっているか、考えたことがあるでしょうか?

手首の関節部分には、腕を作る2つの骨と、手の付け根を作る石ころの様な7個の小さな骨があります。

その先に5本の指につながる小さながいくつも連なり、それらを繋いで動かすために(筋肉が骨に付く部分)や、補強するための腱鞘けんしょうが存在します。

手を動かす指令や、「冷たい・温かい」などの温度・痛みなどの感覚を伝えるためにそれぞれの指まで神経が通っています。

実は、ここまで細やかで繊細な動きが出来るのはこのように、たくさんの組織で出来ているからなんです。

そのため、一口に手首の痛みや痺れといっても、その痛みの原因となる疾患は実に様々です。

手首の痛み・痺れの原因
  • 骨が原因の痛みや痺れ:骨折、変形
  • 腱が原因の痛みや痺れ:腱鞘炎、損傷・断裂
  • 腱鞘が原因の痛み痺れ:腱鞘炎、炎症性疾患
  • 神経に関係する痛み・痺れ:神経痛、糖尿病などの内科系疾患、脳血管障害

それぞれ、どこに原因があるのかによって、対処法も異なります。

今回は、その中でも多い2つの疾患

  • 手根管症候群しゅこんかんしょうこうぐん
  • 肘部管症候群ちゅうぶかんしょうこうぐん

を中心に解説していきます。

 

手根管症候群しゅこんかんしょうこうぐん

手に痛みや痺れがみられるときに、まず疑われるのが手根管症候群です。

手の痛みは、初期に多くみられ、こわばりや動かしにくさを伴います。

症状の進行に伴い、徐々に痛みは薄れ痺れが強くなります。

この痺れは手の親指側〜薬指の4本に限定され、小指には出ないことが特徴です。

痛みのメカニズム

手の根本には、横手根靭帯おうしゅこんじんたいで構成された手根管と呼ばれるトンネルがあります。

このトンネル内を腱や神経(正中神経)が通り、手や指先の動きや感覚を支配しています。

このトンネル部分が何らかの原因で炎症を起こしたり、トンネルが狭くなることで、その中を通る正中神経に障害が加わり痛みや痺れなどの症状が出ます。

この正中神経と呼ばれる太い神経は手の5本の指の内、小指以外の4本の指を支配しています。

そのため、小指には症状が出ずに他の4本の指に症状が生じます。

ひどくなると、親指付近の筋肉が痩せてしまい、上手く動かせなくなってしまいます。(※イラスト×印で示した部分)。

原因は明らかになっていないため、誰にでも起こりうる疾患です。

▼原因

特発性というものが多く、原因不明とされています。妊娠・出産期や更年期の女性が多く生じるのが特徴です。そのほか、骨折などのケガ、仕事やスポーツでの手の使いすぎ、透析をしている人などに生じます。腫瘍や腫瘤などの出来物でも手根管症候群になることがあります。

▼病態

病態

正中神経が手首(手関節)にある手根管というトンネル内で圧迫された状態です。それに手首(手関節)の運動が加わって手根管症候群は生じます。

手根管は手関節部にある手根骨と横手根靱帯(屈筋支帯)で囲まれた伸び縮みのできないトンネルで、その中を1本の正中神経と指を動かす9本の腱が滑膜性の腱鞘を伴って走行しています。

参照元:公益社団法人 日本整形外科学会

 

手根管症候群のセルフチェック法

症状だけでは判断が難しいときは、手根間症候群かどうか簡単にわかるテストを実践してみましょう。

手根管症候群のセルフチェック
  1. 手の甲を胸の前で合わせて90度にする
  2. 30秒くらいそのままの状態を保つ
    →このとき親指と人差し指にしびれが強まる場合は手根管症候群の疑いがあります

※手根管症候群の対処法についてはこちらを覗いてみましょう

 

肘部管症候群

手首の痛みや手の小指・薬指に限定した痺れがみられる場合は、肘部管症候群である可能性があります。

特に、スマホを持って操作をしたりほおづえをついたりと、肘を曲げた状態を取ると痺れが強くなるのが特徴的な症状です。

ひどくなると、手の小指側の筋肉が痩せて変形してしまうこともあります。

原因は、肘の使いすぎや変形によるものが多いと言われています。

 

痛みのメカニズム

肘の内側には、肘部管と言うトンネルがあり、その中を神経(尺骨しゃっこつ神経)が通ります。

この尺骨神経は、主に手の小指と薬指を支配しています。

この肘部管(トンネル)が何らかの原因で狭くなり、中を通る神経を圧迫すると小指や薬指に痺れなどの症状が現れます。

▼原因と病態

肘の内側で神経(尺骨神経)が慢性的に圧迫されたり牽引されることで発症します。
以下のような原因があります。

肘部管症候群の病態

参照元:公益社団法人 日本整形外科学会

 

肘部管症候群のセルフチェック法

肘部管症候群にも簡単にできるセルフチェック法があります。

症状が曖昧で判断がつかないときは、実践してみましょう。

肘部管症候群のセルフチェック
  1. 肘の内側にある2か所の骨の出っ張りを確認する
  2. その間を軽くたたく

このとき、小指と薬指に痛みや痺れが現れた場合は肘部管症候群の疑いがあります

肘部管症候群のセルフチェック
  1. 両手の親指と人差し指で紙を挟む
  2. そのまま左右に引っ張る

上手く挟めずに、親指が曲がってしまったり紙が抜けてしまう場合は肘部管症候群の疑いがあります

※肘部管症候群の対処法はこちらを覗いてみましょう

 

その他

手根管症候群や、肘部管症候群以外にも手首の痛みや痺れを伴う疾患はたくさんあります。

その中でも特に注意したいのが、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によるものです。

以下の見分け方を参考に、同じ様な症状がみられる場合はすぐに救急要請しましょう。

その他にも、糖尿病などの内科系疾患や関節リウマチなどの自己免疫疾患にも手首の痛みや痺れがみられることがあります。

しっかりとその見分けかたを理解しておくことが大切です。

脳血管障害の特徴
  • 左右どちらかの手の脱力感や痺れ、麻痺による動かしにくさが生じる
  • 手だけではなく、同じ側の足にも症状が見られる
  • ろれつが回りにくくなる
糖尿病の特徴
  • 左右どちらか一方だけではなく、両方の手先に同じような痺れが生じる
  • 両足の指先にも痺れが生じることがある
関節リウマチの特徴
  • 朝にこわばりや症状が強く動かしにくい

また、転んで手をついてしまったなどの明らかな原因がある場合は、手首の骨折の可能性があります。

症状や原因から、正しい対象に繋げられるように特徴を理解しておきましょう。

 

手首が痺れて痛い場合に考えられる対処法

すでに、痛みや痺れでつらいときはどうすればよいのか?

ここでは手根管症候群・肘部管症候群が原因の場合の対処法について解説していきます。

手根管症候群

痛みや痺れが強い時は、基本的には安静と消炎鎮痛剤の内服で治療します。
 
手首を使う仕事やスポーツは極力避け、休ませることが第一優先となります。
 
バックなどの荷物は反対の手で持つことや、スマホなどの操作は両手で行うなど生活の中でも出来るだけ負担を掛けないような工夫が必要です。
 
必要な場合は装具を付けて固定することもあります。
 
中々、改善が見られない難治性の場合や何度も繰り返してしまっている場合は、手術による治療が必要となってくる場合もあります。
 

肘部管症候群

肘部管症候群も手根管症候群と同様に、痛みや痺れが強い場合はまずは安静が第一優先となります。

肘を曲げる動作は極力さけ、負担を掛けないように注意しましょう。

パソコン作業の際は、腕を机に置きその下にタオルなどを敷くと痛みの緩和につながります。

消炎鎮痛剤の内服で様子をみますが、中々痛みや痺れが取れない場合や、筋肉が痩せ細ってしまっている場合は手術が適応となります。

手首が痺れる痛みの再発をさせない効果的な予防法

日頃から、腕や手を柔軟に保つことや動作前後でストレッチを行うことは効果的です。

今回紹介する2種類のストレッチを参考に、痛みの予防に努めましょう。

※しかし、痛みや痺れが強い場合は、無理なストレッチが逆効果になってしまうこともあります。

すでに痛みや痺れが強く現れている場合は、しっかりと診断を受けてから行うようにしましょう

手のストレッチ①
  1. 手の平を上に向け、肩の高さに伸ばす
  2. 指・手首を曲げ、反対の手で手の甲を支える
  3. 手前に引くようにしてゆっくりストレッチ

※10〜20秒2〜3セット

手のストレッチ②
  1. 手の平を上に向け、肩の高さに伸ばす
  2. 手首を反らし、反対の手で4本の指を支える
  3. 手前に引くようにしてゆっくりストレッチ

※10〜20秒2〜3セット

 

まとめ

手首の痛みや痺れの原因には、その症状によって実に様々です。

中には、命の危険に及ぶものもあるのでしっかりと見極めることが大切です。

その中でも多くは、手根管症候群肘部管症候群によるもので、生活の工夫や日頃からのストレッチで痛みの予防や対策が出来ることもあります。

肩周りや足などのストレッチは、ここ最近の健康ブームで意識的に行う人も増えていますが、手のストレッチは中々復旧していません。

毎日使う手だからこそ、日頃からのケアを大切にしていきましょう。


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ABOUT US

木城 拓也
理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。 その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。 筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。
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